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【SALZ製作日誌】2020.09.21 ワイヤーハーネスの状況

SALZ3が順調にテストできているので、そろそろ、同型スペックで複数台作ろうと思っているのですが、その作業中に、あれやこれやと改良案が浮かび上がり、それを考え始めると楽しくなって、手が止まってしまいます。

かつて所属していた開発の世界では、こういうことをやっていると前へ進めないのでやってはいけないことなのですが、ここは趣味の世界、存分に脱線しながら楽しんでいます。

とはいえ、ワイヤーハーネスに関しては、これからも、共通して必要となる部分なので、その状況について、少しまとめます。

SALZシリーズは盆栽用の循環式自動潅水装置として開発しています。
この装置を大きく分けると、

樹脂工作部分:
 筐体
 パイプ部分
 ケーシング

電子工作部分:
 マイコン
 水分計
 リレー
 ワイヤーハーネス
 電源供給

水工作部分:
 水中モーター
 排水弁

になります。
現在、樹脂工作部分、電子工作部分はいい具合に開発が進んで、及第点に達しています。水工作部分は様々な課題があるものの、機能的には期待した結果が得られているため、今後の課題としています。

このような位置づけのワイヤーハーネスですが、あれやこれやといじっているうちに、ワイヤー結線、コネクターに関していくつかの段階があることが分かってきました。

1.電子工作大好きレベル
はんだ付けは問題なくでき、コネクターの加工もOK。必要な工具類がすべてそろっている方。

2.はんだ付け苦手レベル
はんだ付けはできなくはないが、できれば避けたい。なるだけやらないでおきたい。カシメたりするのはOK。ラジオペンチなどの基本工具はそろっている方。

3.電子工作未経験、初心者レベル
はんだ付けも、配線もしたことがない方。工具もそろっていない。できれば、売っているものでなんとかしたい方。

私の場合は、この階段を一気に駆け上がって、1.電子工作大好きレベル に達してしまったのですが、SALZ3を広く広めたいと思うと、これではだめだと思い始めました。ここで、どうすればよいか、うんうん悩んでいたのですが、基本方針は、2.はんだ付け苦手レベル の方を対象にすればよいのではないかと思うようになりました。かといって、3.電子工作未経験、初心者レベル の方を見限ったわけではなく、ある程度組んだ状態でメルカリなどで頒布すればいいのではなかろうかと、思い始めたのです。1.電子工作大好きレベル の方に関しては、畏れ多くて言及できません。

マイコンの通信部分の可搬性について課題が残っている部分も、2.はんだ付け苦手レベル の方を対象とする 理由の一つになっています。ソースを見て、コンパイルできるところまで、頑張れる方が今の所の対象になってきています。

いつも、とても刺激を頂いている、神楽坂らせんさんの書き込み

を見ると、M5Stack のSDカードにバイナリプログラムを入れておくとそれを実行できたりする記事があり、ならば、プログラムをSDカードに入れ、さらにそのSDカードに、Wifiやクラウドの設定をテキストで書いておいてそれを読み込ませる仕掛けにしておくと、可搬性が出てくるのではないかと期待しています。

ということで、前置きが長くなってしまいましたが、本題に入りたいと思います。

ワイヤーハーネスの状況について

以前の製作日誌にてQIコネクタを用いて、できるだけはんだ付けしないで、組み立ててみる挑戦をしました。

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[QIコネクタ用プラグコンタクトピン、QIコネクタ4P、QIコネクタ5P]

※脱線して申し訳ないですが、QIコネクタ用プラグコンタクトピンは、順送プレス金型で作製されています。私の本職はこういった金型を作る世界のIT化をサポートをしているため、こういったスプリットレイアウトのままの製品をみると、いつまでも眺めていられます。

これらのパーツを末端に取り付けます。

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きれいに並べてみました。

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ワイヤーストリッパーを使って約2mm被覆を剝きました。

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コンタクトピンを切り離し、並べてみました。

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一本ずつ丁寧にカシメていきます。最初に銅線部分をカシメますが、拘束力は強くないので、引っ張らず、少し振ってみて落ちないか確認し、被覆を巻き込んで根元の部分をカシメます。

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QIコネクターを刺してみました。

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ピンがない部分にはダミーでピンを刺します。

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ホットボンドでワイヤの端を保護しておきます。

QIコネクタ4P、5Pのささり具合はグッド、1Pではすぐに抜けるピンも複数本集まると抜けにくくなりました。
あとは、uPyCさんにアドバイス頂いた誤挿入防止のため4P、5Pをまとめて、束ねることができれば、OKになります。

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そして、佳境の閉端子、5本、4本のワイヤをカシメて束ねます。

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こんな感じでまとめることができました。

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さらに、コルゲートチューブを用いて被覆しました。

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ここまで進んで、作業がストップしています。
樹脂工作部分でアイデアが浮かんできました。
それを試すべきか。SALZ3を作り上げるべきか悩んでいるうちに、進まなくなってしまいました。

#bonsai #盆栽 #循環式自動潅水装置 #SALZ #QIコネクター


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