インドネシアに割引しても、彼らはもう要らないと思っているはず。
韓国が開発している戦闘機KF21ボラメなのだが、最初は、インドネシアも共同で開発する予定だった。KF21の開発費総額8兆1千億ウォン(約8840億円)の分担比率は、韓国政府、韓国航空宇宙産業(KAI・製作会社)、インドネシアがそれぞれ60%、20%、20%と設定されていた。
インドネシアは、開発費の20%を払うことで、必要な技術移転などを受けて、自国での生産も可能なはずだった。
ただ、KF21も、アメリカから重要な部分の技術を提供してもらって開発するつもりだったのだが・・・
アメリカも何度も韓国に技術を盗まれているので、技術移転を拒否している。この時点で、最初からほとんどの技術をアメリカからの技術移転に頼っていたことがわかる。
韓国で独自に開発することになったのだが・・・まあ、結果は見るまでもない。
インドネシアとしても、最新の第5世代戦闘機でもないものに金をかけても、すぐに陳腐化するのもわかっているし、アメリカからの技術移転がないのなら、大金を払ってまで性能のわからないステルス性能もない戦闘機を買っても仕方がない。
戦闘機というのは、レーダーや電子妨害装置など電子部品の集まりだ。コンピューターでそれらを制御するので、全体のバランスも重要だ。レーダーを開発したとしても、それらを統合して運用できなければ、意味がない。
戦闘機に搭載するアクティブフェーズドアレイレーダーは開発するのは、難しい。戦闘機の一番先端に搭載されるレーダーは、面積が小さい。その小さいレーダーで周囲の警戒や、目標の捕捉を行う。
開発できたとしても、重要なのは性能だ。この性能が低ければ、戦闘機の性能も低くなる。
戦闘機としての形は出来ても、性能がどのくらいなのかは完成してからでないとわからない。
インドネシアがすでに逃げ腰なのを見れば、性能は見えてくる。逃げ腰のインドネシアを引き留めるために、韓国は必至に減額をしているが、インドネシアとしては、必要もない戦闘機に金は少しでも払いたくはないだろう。
完成したとしても、まともにF35の整備もできないような国が運用もできるはずもない。完成して、世界で何番目の超音速戦闘機を開発した国だー!と騒いで、KF21は格納庫で保管されるだけだろう。