韓国の昨年末基準の家計債務(家計信用)が1886兆4千億ウォン(約212兆500億円)で、史上最高値を再び更新している。とにかく、どこも借金まみれだ。
2023年の韓国のGDPは2,227兆ウォンなので、GDPの84%もの家計債務がある。それ以外に、政府債務、企業債務もある。しかし、この家計債務には、「チョンセ」と呼ばれる韓国の独特の賃貸方式での金額は含まれていない。チョンセとは、部屋を借りる際に、高額な保証金を預けることで、家賃が発生しない賃貸方式で、退去時には、全額が返ってくる。
オーナーは、高額な保証金を運用することで運用益を上げて、収入を得る。この保証金というのは、将来返済しなければいけないお金なので、負債に分類される。
このチョンセの金額も含めると、もっと負債は増える。ずっと、家計債務も増え続けているので、韓国では一般家庭でも借金をしないと生活ができていないことがわかる。
借金をして、みかけは贅沢な生活をしても収入のほとんどが返済にまわっている。1人当たりGDPでは日本を超えるとか言われていたが、中身は借金まみれだ。
中国経済も同じで、地方政府も借金まみれで、14億人しかいないのに、22億もの住宅を作って、売りまくっていた。地方には、人が住まないようなところに、大規模な住宅街を作ってゴーストタウンとなっていた。
それでも、不動産が上がり続ける時はいい。しかし、下がってくると悲惨なことになる。
韓国も同じで、不動産が上がっている時はいい。ソウル周辺に人口の5割が住んでいるように極端な1極集中の韓国の場合は、ソウル周辺の物件は上がり続けていた。しかし、米国の金利上昇で、韓国も金利を上げたことで、不動産も下がりだした。
不動産投資などで利益を出していた投資家も、利益が出ない。不動産も、金利が上がると売れなくなる。
今まで経験したことがない事が起こっている。家計債務は、これからも増えていくだろう。
表面だけで判断すると危険だ。