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韓国 雑談ねた サムスン電子の半導体、「先端」はTSMC・ハイニックスに押され「汎用」は中国が追撃 2024.10.15

 今日も、夏日です。10月も中盤なのですが・・・ご安全に。



住宅金融公社のPF借入金代位弁償が急増、史上最大を更新する勢い

中小建設会社のA社は、ソウル陽川区(ヤンチョング)で多世帯住宅(集合住宅)を建設していたところ、企業再生手続きに突入した。この多世帯住宅は工程が88%に迫ったにもかかわらず、結局利息を返済できず倒産の危機に追い込まれたのだ。

このように、住宅事業者が借入金の元利金を返済できずに倒産する状況が続出し、事業者を保証する韓国住宅金融公社(住金公)が返済を肩代わりしなければならない金額も、過去最大を更新するものと見られる。

14日、最大野党「共に民主党」の金鉉正(キム・ヒョンジョン)議員(国会政務委員会所属)室が住宅金融公社から受け取った資料によると、今年に入ってから8月末までに住宅金融公社のプロジェクトファイナンシング(PF)保証を代位弁償しなければならない金額は1403億ウォンに上った。これは、昨年1年間の代位弁償規模(1791億ウォン)の78%に当たる水準だ。住宅金融公社のPF保証の代位弁償発生率も1.61%で、前年末(1.44%)に比べて0.17%上昇した。金融界の関係者は、「金利高が長期化し、PFで借り入れたものの返済できなくなった中小事業者が増えたものと見られる」と分析した。

PF保証とは、建設会社などの住宅事業者が住宅を建設するのに必要な資金を借り入れる過程で、住宅金融公社が提供する保証商品のこと。住宅金融公社は、△元利金の未返済、△住宅事業者の破産および回生、△長期間の工事中断などの事故が発生した時に、事業所が借りた借入金の70~80%を金融機関に肩代わりする。

地域別に見ると、ソウル地域の代位弁償発生率が33.5%(470億ウォン)で最も目立った。金利高の長期化の影響を受け、ソウル住宅事業さえも苦戦を免れなかったものと分析される。住宅市場が低迷局面に突入した江原道(カンウォンド=27.0%)や慶尚北道(キョンサンブクド=26.5%)の割合も高いことが分かった。金議員は、「工事費の引き上げや分譲市場の二極化などにより、保証事故が継続的に増える可能性が高い」とし、「事業所の保証規模が増えているだけに、住宅金融公社の審査と危険管理の手続きを強化しなければならない」と指摘した。

金融当局も、国内のPF事業構造を再編するため、さまざまな案を検討している。具体的には、金融会社のPF融資のリスク加重値を調整する案が有力な状況だ。

専門家たちは、絶えないPFの不良化を防ぐために根本的な原因を解決しなければならないと主張する。韓国金融研究院のシン・ヨンサン主任研究委員は、施工会社の低資本・高借入構造を指摘し、「施工会社は資本を少なく投入しても、事業に成功すれば膨大な収益を得るが、事業失敗時には関連リスクが建設会社や金融機関、さらには分譲を受けた人にも転嫁されかねない」とし、「施工会社(デベロッパー)に対する自己資本の割合規制を強化する案を導入しなければならない」と話した。

https://www.donga.com/jp/article/all/20241015/5226772/1

 不動産PFというのは、住宅などを作る事業者が、建築を始める際に、資金を借りて、その資金で土地を買ったり、住宅を建てる材料などを購入するもので、その不動産PFが韓国では、返済不能になったり、事業者が倒産する件数が増えているという。

 返済されなかったお金は、韓国住宅金融公社が肩代わりする。つまり、税金だ。

 韓国では、不動産不況と物価高などで、建設が中断している件数が多い。この記事を見る限り、かなり深刻だ。韓国の内需が落ち込んでいる状態では、回復する見込みはないだろう。


「外食するのが怖い」 韓国でビビンバ1杯平均1万1000ウォンに…サムゲタンは

ソウル市内でビビンバを外食した場合、1人前で平均1万1000ウォン(約1200円)払わなければならないことが分かった。参鶏湯(サムゲタン=丸鶏の中に韓方薬の材料やもち米を詰めたスープ)の平均価格は1万7000ウォンだった。

 韓国消費者院の価格情報総合ポータル「真の価格」が13日に発表した「9月基準の真の価格」という資料によると、外食の代表的メニューの一つであるビビンバの価格は1万1038ウォンだったことが分かった。これは8月の価格(1万962ウォン)に比べ0.65%のアップで、1年前と比べると5.12%の上昇だ。最近、野菜が値上がりしており、このためビビンバの価格も上がったものとみられる。
 
 参鶏湯の価格も8月より1.36%高い1万7269ウォンで、1万7000ウォン台に達した。参鶏湯は2022年7月に1万5000ウォン台になったのに続き、昨年1月には1万6000ウォン台に上がった。韓国のり巻きの価格は3462ウォンで、昨年と比べると7.68%上がったが、今年8月の価格(3485ウォン)と比べると0.6%のダウンだった。

 8大外食品目(ビビンバ・韓国のり巻き・参鶏湯・サムギョプサル〈豚バラ肉の焼肉〉・チャジャン麺〈韓国ジャージャー麺〉・カルグクス〈韓国うどん〉・冷麺・キムチチゲ〈キムチ鍋〉定食)の価格の最近1年間における平均上昇率は4.58%だった。

https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2024/10/14/2024101480050.html

 韓国の物価の上昇率が凄い。野菜、果物が特に高騰しているので、それを使う料理は、高くなっている。

 ただ、ビビンバを外食した場合、1人前で平均1万1000ウォン(約1200円)というのだが・・・都内で、それなりの所で、ビビンバとなると焼き肉屋になると思うだが、ビビンバが1200円くらいはしても、滅茶苦茶高いとは思わない。

 そんなに焼き肉屋に行くこともないと思うので、感覚的に違うのかも知れないのだが、韓国では8大外食品目(ビビンバ・韓国のり巻き・参鶏湯・サムギョプサル〈豚バラ肉の焼肉〉・チャジャン麺〈韓国ジャージャー麺〉・カルグクス〈韓国うどん〉・冷麺・キムチチゲ〈キムチ鍋〉定食)と書いているように、よく食べる料理なんだろう。

 それにしても8大外食品目くらいしかないような気がする。あとは、チヂミくらいしか思い浮かばない。


来年発売のサムスン旗艦スマホ 搭載チップに注目

【ソウル聯合ニュース】韓国のサムスン電子が、来年初めに発売する予定のフラッグシップスマホ「ギャラクシーS25」に搭載するSoC(システム・オン・チップ)を来月初めまでに決定する見通しだ。業界関係者が15日までに明らかにした。同社でスマホ事業などを手掛けるモバイルエクスペリエンス(MX)部門の7~9月期の業績は黒字を記録し善戦したと評価されたものの、原価の高騰や中国ライバル企業の突き上げなどにより、SoCの選択は大きな悩みの種になっているもようだ。
 
 サムスン電子は今年初めに公開した「ギャラクシーS24」に、自社製SoC「エクシノス2400」とクアルコムの「スナップドラゴン」を併用して採用した。

 S25には現在開発中の「エクシノス2500」が搭載されると当初は予想されていたものの、工程が複雑で歩留まり問題があるとされ、関係者の間では、全製品にスナップドラゴンが採用されるとの見方が強い。

 実際、MX部門は原価上昇の影響を受け、売上高は上昇傾向にあるものの営業利益が減少傾向にある。

 歩留まり問題を解消しエクシノスを採用すれば、これを作るシステムLSI(大規模集積回路)事業部とスマホを扱うMX事業部の両方に最善だが、そうでない場合、最高性能を示す必要があるフラッグシップ製品にこれを使うのは難しく、同社の悩みが深まる格好だ。

 サムスン電子の関係者は「最後までエクシノス搭載の可能性を検討する」と述べた。 

 またシェア6~7%台の華為技術(ファーウェイ)、レノボ、小米(シャオミ)など中国企業がシェア20%で2位のサムスン電子を猛追していることや、スマホの出荷量の減少など外部要因も考慮する必要がある。

 そのためサムスン電子としては、ギャラクシーS25で性能と原価の面で両立することが重要になる。

https://jp.yna.co.kr/view/AJP20241014004400882?section=economy/index

 サムスン電子やばいな・・・来年初めに発売する予定のフラッグシップスマホ「ギャラクシーS25」に搭載するチップが自社製ではなく、クアルコムの「スナップドラゴン」になるかも知れないとか・・・

 「サムスン電子は今年初めに公開した「ギャラクシーS24」に、自社製SoC「エクシノス2400」とクアルコムの「スナップドラゴン」を併用して採用した」というように、自社で肝心な部分も作れなくなっている。

 これは、「S25には現在開発中の「エクシノス2500」が搭載されると当初は予想されていたものの、工程が複雑で歩留まり問題がある」ということで、サムスン電子が前から指摘されている歩留まり率の悪さが影響しているという。歩留まり率とは、材料から最終的に製品になる割合のことで、これが悪いと無駄が多いということになる。

 もう、歩留まり率の悪さで、自社のスマホに搭載できるレベルでもなくなっているというのだ。


サムスン電子の半導体、「先端」はTSMC・ハイニックスに押され「汎用」は中国が追撃

サムスン電子の全永鉉(チョン・ヨンヒョン)副会長兼DS(半導体)事業部長が2024年第3四半期決算を発表した際に発表した謝罪文には、「サムスン電子危機論」の原因に関する見方が簡潔に整理されている。「技術の根源的競争力」と「将来への準備」の欠如、信頼が消えた組織文化だ。同社の謝罪文は反省文でもある。
 
 チョン副会長は謝罪文で「技術の根源的競争力を復元する」とし、「世の中にない新しい技術、完璧な品質競争力だけがサムスン電子が再び飛躍する唯一の道だ」とし、技術競争力の向上を第一の課題として掲げた。

 現在サムスン電子の半導体が直面している最も現実的な問題は、歩留まり(素材の投入量から期待される生産量に対して、実際に生産できた製品の割合)だ。歩留まりは超微細工程ほど向上させることが難しいため、半導体メーカーの生産性、収益性、技術力を判断する指標となる。しかし、サムスン電子は第5世代DRAMの製造プロセス(1ベータDRAM)の歩留まり競争でSKハイニックスに押されていると評されている。このプロセスによって生産される「DDR5」などのメモリー半導体は人工知能(AI)データセンターの重要部材であり、今後大きな成長性を秘めている。サムスンはこの分野で競争力が劣っているのだ。次世代高帯域幅メモリー(HBM)などに使われる第6世代DRAM(1cDRAM)の量産にもSKハイニックスが先に成功した。半導体スタートアップ企業の経営者は「SKハイニックスは第6世代DRAMの歩留まりが60%とされるのに対し、サムスン電子はそれにはるかに及ばないと伝えられている。HBM、LPDDR(省電力DDR)、GDDR(グラフィックスDDR)などDRAM派生商品に使われる重要なDRAM製品の競争力が揺らいでいる」と述べた。

 半導体業界はファウンドリー(受託生産)市場における台湾積体電路製造(TSMC)とサムスン電子のシェア格差も歩留まりが原因とみている。半導体の生産を委ねる顧客にとっては、少しでも歩留まりの高い業者に生産してもらわなければ、タイムリーに供給を受けることができない。半導体業界によると、TSMCは最先端の3ナノメートル製造プロセスによる歩留まりでサムスン電子を10ポイント以上リードしているという。市場調査会社トレンドフォースによると、今年第2四半期のファウンドリー市場におけるシェアはTSMCが62.3%、サムスン電子11.5%で、その差はさらに広がっている。

https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2024/10/11/2024101180116.html

 サムスン電子の歩留まり率の悪さは、ここでも指摘されている。「半導体スタートアップ企業の経営者は「SKハイニックスは第6世代DRAMの歩留まりが60%とされるのに対し、サムスン電子はそれにはるかに及ばないと伝えられている」というのだ。SKハイニックスにも、負けているとか・・・

 チョン副会長は謝罪文で「技術の根源的競争力を復元する」とし、「世の中にない新しい技術、完璧な品質競争力だけがサムスン電子が再び飛躍する唯一の道だ」とし、技術競争力の向上を第一の課題として掲げた。

https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2024/10/11/2024101180116.html

 まあ、なんだろうね。「世の中にない新しい技術、完璧な品質競争力」というのは、どこでもチャレンジしている。しかし、サムスン電子は、これらの事をやったことがないだろう。完璧な品質競争力って・・・SKハイニックスに負けている時点でもう・・・

 米国が再編している世界の半導体サプライチェーン(供給網)もサムスン電子には不利だ。米国による強硬な技術制裁を受けている中国は、半導体産業の自立で半開発に拍車をかけ、汎用(旧型)半導体の生産を増やしている。このため、サムスン電子の半導体は中国国内での売り上げも伸び悩んでいる。一方、顧客が十分に確保されていない状態で、米テキサス州テイラーに建設を始めたファウンドリーは、稼働開始時期を当初の2024年下半期から2026年に延期した。

https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2024/10/11/2024101180116_2.html

 補助金欲しさに、アメリカに工場を作ったのだが、その工場は稼働も出来ずに、2026年に稼働を延期している。

 いや、技術の変化が激しい半導体市場において、2年も工場を眠らせるって・・・それは、もう使えないということでは・・・

 作っても売れないし、売るところがなくなったのだが、作ることも出来なくなっている。サムスン電子は、本当に危険な領域に入っている。

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