「時価総額1位争い以上」エヌビディアとMS、AIチップ規格覇権で戦争
AIの世界で、nVIDIAとMSが争っている。nVIDIAがAI用のCPUをチップだけで販売せず、GPUをつなげた形で販売しようとしたのだが、MSが反対したと。
GPUのメーカーであったnVIDIAが今度は、CPUを含めた部分まで自社の規格で、専有しようとしている。AIに関わる競争は、巨大メーカー同士の規格争いという形になっている。
それに関わるCPUメーカー(インテル、AMD)とGPUメーカー(nVIDIA)、更に、HBMを作るメーカー(SKハイニックス、マイクロン)にMSを絡んできて、AIの開発競争は益々過熱するだろう。
「HBM3位」米マイクロンが生産基地を拡充、SKと三星は「追撃阻止」で供給拡大に拍車
nVIDIAにAI用にHBM(広帯域メモリ)を納入するマイクロンが生産設備を増やして、HBMの市場シェアを増やそうとしている。
これに対して、当然SKハイニックスも生産設備を増やすだろう。
そうやって、お互いにシェア争いをして、大量のHBMを生産することで、価格は下落する。
使う側にとっては有難い話だ。
半導体は、毎年設備更新が必要で、巨額な投資が必要だ。シェアを取るために、量産体制を強化すれば、価格も下落する。
AIの需要も、今後どうなるか?わからない。また、世界的に景気が悪化するようなことがあれば、一気にどの企業も経営状態が悪化するだろう。
巨額の投資をした費用が回収できなくなるし、次の設備投資ができなくなる。やはり、半導体。特に、メモリ半導体は、博打の要素が強い。
メモリ半導体も、部品でしかないので、購入してくれる会社から断られれば、どうしようもない。