派閥解散 この議論って、そもそもなにから?
ニュースを見ていると、なんだこれ?という状態になるのだが、最近こういうのは多い。というのも、派閥解散が議論になっている。
さて、そもそも、これってなぜ?ということなのだが、政治家がパーティ券を販売して、派閥から指定された枚数より多くのパーティ券を販売するとバックマージンがあり、さらに政治資金収支報告書に記載していなかったという話だ。
最初に疑問に思うのが、パーティ券を多く販売してバックマージンがあるという話だ。派閥から100枚売れと言われる。知人とか知り合い含めて、90枚売ったとする。しかし、どうしても10枚売れ残るので、半額、もしくはもっと安く売ったとする。その場合は、手出しになる。
ここで疑問なのが、普通チケットを売る場合には、売る人は、チケットに書かれた額よりも安く入手できる。そして、チケットを関係者などに売った時に、定価で売るので、仕入れ価格と定価の差額で儲けることができる。
このパーティ券も同じような仕組みなはずだ。売る人は利益なしで、仕入れ価格で売ることもできる。でも、派閥には仕入れ価格だけ入金すれば終わりになるはずだ。
整理してみよう。
・2万円のパーティ券を派閥から100枚売るように言われる
・派閥から1枚1万円で100枚購入 100万円を派閥に入金
・知人などに定価で100枚売り 200万円を売り上げる
・売上200万円 - 仕入れ100万円 = 100万円の利益 収支報告書に記載
・売れ残りが10枚あった場合は、売上が180万になる。利益は、80万円
これだけだ。指定された枚数より多くなったとしても、その枚数を受け取って、派閥の口座に振り込むだけで終わりだ。派閥からバックマージンなんておかしい。
バックマージンありで整理
・2万円のパーティ券を派閥から100枚売るように言われる
・予想より多く、合計で300枚売る
・売上 2万円×300枚 = 600万円を派閥の口座に入金する
・派閥から多く売った200枚の売り上げに対して、バックマージンが入金される。
この流れで考えると、売り上げをすべて派閥の口座に入れて、そこから経費などを引いた金額を議員の口座に入金することになる。こんな面倒なことをするのか?しかも、銀行口座を移動するれば確実に証拠が残る。
しかし、パーティ券を手渡しで行い、議員も現金で支払えば、証拠は残らない。ダメだけど。派閥からしても、パーティ券を売っておしまい。そのパーティ券をどんな金額で売っても、売れ残っても派閥には関係ない。パーティ券の販売とか、一般的なチケット販売ってそんな形だと思うのだが。
しかし、それも問題にはならない。政治資金収支報告書に記載すれば、それで終わりだ。派閥の解体とかの議論になるのが、おかしい。
派閥からの指示とか言っているから、派閥が悪いという議論なのだが、それは派閥だけの問題ではないだろう。他の党でも、やっている可能性はある。派閥だけが悪い。安倍派が悪いというような報道はおかしい。
これは、安倍元総理がいなくなったために、最大派閥の安倍派を一気に潰すつもりの政略だろう。派閥をなくせば終わるのか?そんな事はない。党があるのに、党の中に派閥が沢山あるのも変だが。
政治に対して幻想を抱いても仕方がない。政治家として仕事をしていない政治家は退場いただく。それだけだ。選挙は、人気投票ではない。ちゃんと政治家として仕事ができるのか?それだけを焦点にして、政治家を選ばないと変わらない。結局、投票する個人個人が変わるしかない。人気投票や知っているからと投票すれば、政治は変わらない。