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軍事 雑談ねた 価格は仏ラファールの4分の1なのに売れません…親中国家にもそっぽを向かれる中国戦闘機「殲10C」 2024.9.23

 暑さ、寒さも彼岸まで・・・なんて言葉もありますが、お彼岸になったら、涼しくなりました。ご安全に。


価格は仏ラファールの4分の1なのに売れません…親中国家にもそっぽを向かれる中国戦闘機「殲10C」

欧州の代表的な親中国家であるセルビアが、古くなったMiG29を代替する戦闘機としてフランスのラファールを選び、中国は腹が煮え返っている雰囲気です。これまで中国は自国製のJ10C(殲10C)輸出のため力を入れてきましたが、信用していた相手に裏切られたのです。ソーシャルメディアには「性能も対等で価格は4分の1という安さなのに、どうして鉄盟だという国がラファールを選ぶのか」という書き込みまでありました。
 
 フランスのエマニュエル・マクロン大統領は8月29日、1泊2日の日程でセルビアを国賓訪問し、アレクサンダル・ブチッチ大統領と首脳会談を行いました。ブチッチ大統領は首脳会談直後の記者会見で、ラファール戦闘機の購入契約を公式発表しました。

https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2024/09/12/2024091280153.html

 MiG29は、流石に早く機種変更しないとダメだ。そこで、新しい戦闘機をセルビアは、フランスのラファールを選択した。中国のJ10Cも候補になっていたようなのだが、結局、フランス製を選択した。

 セルビアとの関係とJ10Cの価格の安さで、中国製が選ばれるかと思っていたというのだが・・・

 中国のJ10Cは国際舞台の受注戦で連戦連敗を喫しています。J10CとスウェーデンのJAS39グリペンの間で悩んできたタイも、8月27日に「グリペンを購入する」と発表しました。習近平主席まで乗り出して力を入れていたサウジアラビアも昨年末、フランスのラファール戦闘機を買うと決定しました。

https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2024/09/12/2024091280153.html

 まあ、価格が安いというのもあるのだろうけど、J10Cではちょっと・・・せめて、ロシアのSU-27をコピーして作ったJ-11なら考えるかも知れないが、J10ではね。

 中国製の戦闘機は、ロシアのコピーが多くて、最初は、ロシアからエンジンを輸入していたのだが、自国で生産できるようになり、中国製のエンジンを搭載しているのだが、これが問題のようだ。

 出力が想定より出なかったり、エンジンからの黒煙が多いとか、問題が多く、まだ完全に解決できていないようだ。

■合同演習パートナーのタイはグリペンに決定

 親中・親ロ路線を歩むセルビアがJ10Cではなくラファールを選択するに当たっては、政治的な理由も作用したものとみられます。セルビアは09年に欧州連合(EU)加盟を申請しましたが、コソボ紛争、国内の民主主義および法治問題などにより、加盟手続きに進展がない状態です。こうした状況でEUの盟主であるフランスの助けを得るため、戦略的にラファールを選んだという分析がなされています。

 親中路線を歩んできたタイがJ10Cではなくスウェーデンのグリペン戦闘機を選んだことも、中国としては痛いところです。中国とタイは15年から毎年、合同空軍演習を行ってきていますが、中国は数年前からJ10Cをこの合同演習に投入してきました。タイが1980年代に配備した古いF16に代わる戦闘機の導入を始めたことを受け、J10Cの販促に乗り出したのです。
 
 今回の受注戦では、米国ロッキード・マーチンのF16V、スウェーデンのグリペン、中国のJ10Cが競争しましたが、タイはJAS39グリペン戦闘機に決めました。J10Cは昨年のサウジアラビア受注戦でも、フランスのラファール相手に苦杯を喫しました。

https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2024/09/12/2024091280153_2.html

 ここまで相手から選ばれないというのは、かなりの性能の違いがあるという証拠だろう。安くても、性能が劣る戦闘機では、いざという時に役にはたたない。

 タイが、米国ロッキード・マーチンのF16Vを選択しなかったのは、金額だと想像する。アメリカ製で、最新のF16Vだけに、高いはずだ。

 F16の運用開始は、1978年と古い機体なのだが、新しいバージョンのものは、アビオニクスやエンジンを新しいものを搭載している。外観は、昔のままだが、中身が最新だ。

■ジェットエンジンの性能、信頼性が低いJ10シリーズ

 今のところJ10戦闘機を購入した海外の国は、中国が「鉄盟」に挙げるパキスタンが唯一です。計36機を販売することとし、このうち10機ほどを引き渡しました。

 中国の戦闘機が世界の舞台で敬遠されるのには、幾つか理由がありますが、最も大きいのはやはり中国製ジェットエンジン(WS10/渦扇10)の性能と信頼性の問題です。以前より出力は上がりましたが、出力の持続性、燃料効率などの側面で問題があるといいます。

https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2024/09/12/2024091280153_2.html

 パキスタンは、アメリカ、フランスからの兵器を購入しているのだが、同じように、中国からも購入している。これは、結構大変だ。

 アメリカは、インチ。フランスなどの欧州では、ミリを使う。工具の段階で、インチネジ、ミリネジに対応したものが必要になる。当然、保守部材も違う。これに、中国製の物が加われば・・・

 小銃の弾ですら、NATOで統一している。これは、戦場でお互いに融通できるからだ。1つの国の中で、色々な国の兵器が混ざると整備する側は、とんでもないことになる。

 それにしても、各国へ兵器の輸出ですら争うというのも、変な話だ。兵器が増えれば増えるほど、平和にならないと思うのだが。

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クニノコ
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