韓国の外貨準備高、3カ月連続で減少…「通貨スワップ」拡大が原因
1カ月で、6億2000万ドルも減少している。理由を色々と書いているのだが、一番は、国民年金との「通貨スワップ」が原因としている。
これは、国民年金がドルで資産を購入する場合に、為替相場で調達するのではなく、為替当局からドルを融通してもらって、購入するというふうに言っている。
そんなに国民年金がドルで資産を購入しているとも思えないが・・・
スワップなので、国民年金からドルを借りて、為替当局が借りたドルを売って、ウォン高にしているというのが、普通の見方だ。
実際にレートを見てみると、何度もウォン高に振っている日がある。韓国経済が不調なのは、韓国紙からもわかる。経済が不調なので、ウォン高になる要素は、少ない。金利を上げているわけでもない。
単純に為替介入してドルが減っているだけだ。しかも、国民年金からドルを借りても、準備高が減っているくらいに。
韓国、車が売れない…景気低迷で上半期の完成車内需が12%急減
この記事からもわかるように、韓国経済は低迷している。特に内需が。
自動車も売れていない。円安で、日本車がお買い得になっているので、日本のメーカーは好調だ。そういう時に、検査不正なんて問題が出てくる。タイミングが悪すぎる。というか、人為的なものを感じる。
安くなった日本車が海外で人気になれば、韓国車なんて売れない。それが、この数字になっている。
ウォン安のほうが、輸出は有利なんだが、韓国の場合は、自動車以外は、中間財の輸出なので、ウォン安になってもメリットが少ない。原料を安く仕入れることができるウォン高のほうがいい。そのバランスが難しい。
極端な、ウォン安、ウォン高は困るということだ。これは、どこの国でも言える。