たまごっちの思い出
最近、たまごっちがまた流行っているように思う。
初代たまごっちをやっていた世代が30代・40代になって、経済的にゆとりが出てきたことも関係しているだろう。
Xを見ているとファミリーマートやサンキューマート、はたまたサンリオコラボまで連日新グッズが展開されている。
女児だった私も、例外なくたまごっちに夢中だった。
ふと、たまごっちが発売された当時のことに思いを馳せた。
たまごっちの思い出
1996年某日。
大ブームになっているたまごっちが玩具屋に入荷されるということで、母が朝から買いに行ってくれた。
当時私は青色が好きで、青色のたまごっちが欲しかった。
私が青色が好きなことは母も知っていたので当然青色のたまごっちを買ってきてもらえると思っていた。
ところが…
「はい、たまごっち買ってきたよ。お姉ちゃんと2人で好きな方を選びなさい」
と言って白とオレンジのたまごっちが差し出された。
「えー!
なんで青色のたまごっちじゃないの!?」
そう私が驚くと、
「卵は普通白かオレンジでしょ。青色の卵なんて無いでしょ」
と母に返された。
母的にはリアルな卵色のたまごっちしかダメだったらしい。
結局、姉とどちらの色がいいか話し合って私はオレンジ色のたまごっちを「ヨード卵・光みたいだな…」と思いながら育てたのであった。
結局は母への感謝
あの頃は「なんでお母さんは青色じゃなくてリアルな卵色のたまごっちなんて買ってきたんだろう」と思っていたけど、今になって思うのは娘のためにわざわざ朝から玩具屋に並んでくれた母に感謝しないといけないな、ということだ。
私や姉が学校には行ってる間は、母が代わりにたまごっちを育ててくれた。
私が大好きな「青色」の「ぎんじろっち」に進化したのも母の育成のおかげだ。
大人になってたまごっち再ブームに直面して、大人になった私は母への感謝に気づくことができた。