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刑務所のドキュメンタリー

人に一度も言ったことない趣味なんだけど、YouTubeにあるテレビ局の情報番組系の短いドキュメンタリー観るのが好き。

最近は刑務所のドキュメンタリーをよく見ている。

単純に、刑務所の中の生活に興味がある(何時に起きて、何を食べてみたいな生活に興味がある)のだが、動画を観ると色々と思うことがある。


内容そのものに関わる感想は、あえて書かない。
この映像から思うことは観た人それぞれの心の内で処理していただければと思う。


ただ一つ、思ったことを書くとすれば、
コメントを見ずに動画だけ見た時に受ける印象と、コメントも含めて見た印象で感じ方が全く違うということだ。


動画だけ観ると受刑者も人間らしい感情を持っていて受け答えもとても丁寧で「この人も何かの事情があって犯罪を犯してしまったけど根はいい人なのだろう」と感じてしまう。
だけど、コメント欄には年齢や刑期からその人たちが起こした具体的な事件名が特定されている。
それらの事件の全貌を知っていると、ぞっと背筋が凍るような嫌悪感が走る。
「あんなおぞましい事件を起こしておいて、よくも普通の人間のようにインタビューに答えられるな」という感情になる。

実際の因果関係は、分からない。
犯罪を起こした瞬間だけ切り取れば極悪人だったとしてもそれ以外の時間は良識のある人間なのかもしれない。
あるいは刑務所でのおつとめを経て、人間らしい心を育んだのかもしれない。


だけど、いずれにせよ、残虐な事件を起こしておいて、さも普通の人であるかのような受け答えをしていることに、どうしようもない憎悪が沸く。


ドキュメンタリーの中で無期懲役囚が部屋に花を飾っているシーンがある。
「花は雑な扱いをするとすぐ枯れる」と語ると、インタビュアーが「人間は雑な扱いしましたね」と返す。

皮肉なものだな、と思った。

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