杉並三駅の序列を考える
「杉並3駅」というのはJR中央線の高円寺・阿佐ヶ谷・西荻窪のことである。
杉並三駅出身の人間からすると、「杉並三駅は土日に中央線快速が止まらなくて不便」という認識なのだが、おそらく杉並三駅以外に在住の人からすると「平日は快速が杉並三駅に停まるのがかったるい」というイメージだろう。
そもそも、杉並三駅は快速通過の計画だったところを「杉並プロ市民」の反対により快速が停車するようになったらしい。
まぁ、中央線が停まらなくても総武線がほぼ同じルートを通っているから実際無くてもなんとかなるのだが、私は中央線快速の恩恵を受けまくった人間なので有難い限りである。
何かとセットで語られがちな杉並三駅。
これは杉並三駅出身者あるあるではないかと思うが、「自分の駅が他の2駅より序列が上」だと思ってる。
杉並のNo.1はなんと言っても荻窪駅だ。休日も中央線快速が停まるし、丸ノ内線の始発ともなっている。
だけど、杉並のNo.2は自分の地元駅だと、信じて疑わない。
今日こそ杉並三駅の序列を決めようではないか。
阿佐ヶ谷こそ杉並No.2の駅
私は阿佐ヶ谷出身なので、阿佐ヶ谷が荻窪に次ぐ杉並の強い駅だと思っている。
杉並区役所や杉並警察署など、区の中心となる施設は阿佐ヶ谷に集中している。(厳密には南阿佐ヶ谷だが)
阿佐ヶ谷駅から南阿佐ヶ谷駅にかけてのパールセンターは大きな商店街で、夏には七夕、秋にはジャズストリートと、中央線沿線を象徴するような文化的な香りがする。
北口には飲み屋街があり、飲食店も充実してる。
阿佐ヶ谷こそ、最強。
もしも何かの弾みで「杉並三駅の中から繰り上げ当選で1駅だけ休日も快速が停まるようにします」なんて言われたら、確実に阿佐ヶ谷が選ばれる。
そう思っていた。
高円寺も負けてない
私は地元が大好きなので子供の頃は「阿佐ヶ谷が最強」と思っていたが、大人になってだんだん気づき始めた。
杉並三駅で一番知名度があるのは高円寺だ。
高円寺のすごいところは「高円寺」と駅名を聞いただけで、良くも悪くもその街にいる人のイメージを即座に思い浮かべることが出来る点だろう。
「下北沢」とか「吉祥寺」と同じカテゴライズで、ある意味全国規模の知名度と言っていいと思う。
高円寺のイメージは、若者の街。
普通の若者ではなく、ちょっとアウトローで夢を追う、個性派の若者だ。
バンドマンや芸人が多く住んでいることでも知られているし、古着屋も多い。
圧倒的にキャラ立ちしてるのが高円寺だ。
実はすごい西荻窪
高円寺にはもしかしたら負けてるかもしれない…だけど西荻窪にはさすがに勝っている。そう思っていた時期もありました。
だけど、行ってみれば分かる、西荻窪の魅力。
西荻窪は荻窪と吉祥寺の間に位置していて、その2つの街のいいところ取りをしているような街だ。
派手さがある訳ではないが、泥臭い阿佐ヶ谷や高円寺に比べて、洗練されててオシャレな街なのだ。
西荻窪には可愛い雑貨屋や、オシャレな飲食店がたくさんある。
インスタで「何このお店、美味しそう～」と思っていた調べたら西荻窪のお店だった、なんてことがよくあるのだ。
結論：杉並三駅 全部好き
結局のところ、阿佐ヶ谷もすごいし、高円寺もすごいし、西荻窪もすごいのよ。
なんじゃそりゃって結論かもしれないけど、私は地元が大好きなので、阿佐ヶ谷ももちろん好きだけど、杉並が好きだし中央線カルチャーが大好き。
泥臭くてプライドは高くて、そういう感じが堪らない。
杉並三駅って三者三様に中央線カルチャーを体現していて面白いなと思う。
いつか休日も杉並三駅に中央線快速が停まることを願ってるプロ杉並区民でした。
愛すべき阿佐ヶ谷の七夕祭りのハリボテを添えて。