ゲームやり込みがあつ森しか経験ないマンのブレワイ下手くそ挑戦レポvol.1
タイトルの通りだ。私の今までの人生において、ゲームを自分の力でクリアできた試しがない。
Nintendo64ではマリオカート・マリオテニス・時のオカリナ・スターフォックス64・ドンキーコング64・ブラストドーザーだけ、少々やったことはある。
だがどれも、弟たちがプレイしていたのを見学して楽しむのが殆どであった。最初のステージだけ何とかかんとかクリアするも、とにかく操作(コマンドというらしい)が覚えられない。
最初のステージに該当するものをクリアするので精一杯で、次からは更に難易度が上がるとなると尽く心が折れてしまう。
任天堂が世界に誇るポケモンシリーズが始まった頃に義務教育世代ドンピシャだったというのに、ポケモン言えるかなの歌詞はピカチュウ以降覚えていない。ポケモンのゲームシリーズはマジでどれも未経験。アニメの方はトゲピーさんが出てちょっと経った頃くらいまでは観たがその後はノータッチ。ビブラート効いた蝶々の雄が群れの雌と結ばれ合ってサトシと別れたシーンにめちゃくちゃ泣いたことだけは覚えている。
二十歳代になってから親友に誘われて入った札幌のポケモンセンターでフシギダネさんの余りの愛くるしさに骨抜きにされ、ポケモンGOを始めたものの外に出なさすぎて手持ちが増えず頓挫。しかしポケモンセンターの多幸感が忘れられずゲームやってなくても推しポケモンに出会いたいとポケモン図鑑HPを眺める趣味が増えた。
結果、最推しはゲンガーさんとフシギダネ様。実写映画のダネ様の群れは言葉を失う愛くるしさの嵐。まだ観てないダネ推しの人は是が非でも観ろ。飛ぶぞ。
その他プレステでも何種類かゲームをやったことはあるが、どれもクリアという経験がない。マジでひとつもない。マリオパーティーというゲームもやったことは数回あるが、優勝できたことがない。
現実世界でもそうなのだが、私はとにかく方向音痴で高いところと時間に追われることが苦手で空間認知力がない。空間認知力に至っては絶望的なまでに欠落している。
それがゲームにも反映される。加えてゲームの操作というものが甚だしく苦手だ。コキリの剣取るのにも7回死に、デクの樹様の兄さんイチバンダッピ♪ミッションでも複数回死んだ。ディディーがまともに空を飛べない。シミアン村の時点で不穏すぎるBGMにビビり散らかし進路確保まで四回失敗、遂にはBGMが夢に出て汗だくで目覚めその朝に断念。
ゲームをすることが苦手だ。だが、ゲーム自体は好きだ。ストーリー、グラフィック、アクション、サウンドトラック、キャラクター、ステージデザインその全てが私を魅了してやまない。
そんな私に、現代の文明が微笑みかけた。そう、「ゲーム実況動画」だ。これのおかげで、私は今年に入って過去に断念したゲーム&タイトルだけ気になっていて内容を知ることができなかった全てのゲームの中身を知ることができた。クリアという感動を、自分の努力なしに得ることができたのだ。
「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」、これがもう。私の嗜好に真円を描いてどちゃくそササリンティウスした訳だ。
余りの衝撃と感動を一人で抱えきれず、実況の感想をFacebookで投稿し、弟にも語るという暴挙。弟がまだブレワイ未経験というのでここぞと語りに語る。しかし私自身は微塵もプレイしていない。YouTubeの実況動画は探せるだけ探して観れるだけ観た。お気に入りYouTuberさんのやつは既に4周した。
弟にオススメゼル伝作品を聞いたら風タクとスカウォだと言うのでそれも観た。よかった。本当に良かった。良すぎた。そしてマコレの等身大ぬいぐるみがまだ公式から販売されていないという現実に打ちのめされ泣いた。マジで泣いた。Twitterでファンの方が自作されたというマコレちゃんぬいぐるみ画像をスクショさせて頂き、擬似公式ぬいぐるみとして昇華するしかなかった。マコレちゃんの全てが愛くるしく愛おしく尊い。マコレちゃんの等身大ぬいぐるみが任天堂から発売されるまで死ねない。
私は弟に「死ぬ前までにDLC含めたブレワイと無双厄黙をやったほうがいい。5月に発売されるティアキンもだ。人生に新たな楽しみが確定しているに等しい。やらないで死んだら後悔する」と再三説き続けた。サウンドトラックの素晴らしさ、アニメーションやフィールド、環境音の美しさ、やり込み要素一つ一つに込められた任天堂たる矜恃、秀逸なキャラクターデザインとキャストボイス、語れど語れどプレゼンが尽きない。なんぼでも語っていられる。実況動画を見ていただけの立場でもわかる、ゼルダの伝説ブレスオブザワイルドがいかに素晴らしいゲームなのかという事実を私はしこたま弟へ語りプレゼンし続けた。
弟が私に尋ねる。
「自分でやる前に実況観たらその後で一体何の楽しみがあってそのゲームをやるのか。ネタバレが全ての最初に来てどうする」と。
私は答える。
「私の能力と多趣味な性格ではあんな高難易度のゲームひとつをクリアするのは不可能だ。自分の手でやれずともブレワイのストーリーを観られればそれで幸せ。実況者さんそれぞれの感性で違う進め方を楽しんでいる個性を眺めこっちはこっちで作品への解釈を深めていくという閲覧者ならではの楽しさがある」と。
そして弟は私に突っ込みを入れた。「全部!! 逆なんだよ!!! ゲームは!!! どれだけ下手でも!!!! 自分でやる楽しみには勝てない!!!!!」と。
それは魂の叫びに等しい声量だった。
その翌月となる一昨日のことだ。
仕事から帰った私が向かった自室の扉の前のダンボール。このダンボールは届いた荷物やら何やらを置いておく仮台として役目を果たしているのだが。
そのダンボールの上に、「ブレワイ」「ゼルダ無双厄黙」「ティアキン」三作すべてシュリンクがかかった新品ハード、「ブレワイDLCエキスパンションパス」のカードが並んでいた。
居間に飛び込み、私より早く帰ってきている弟に何事かと問い質した。
「あれほど語るレベルにまで好きなら、Bちゃんこそマジで自分でクリアした方がいい。それこそ死ぬ前までにやらないと後悔する」、弟の物言わぬ眼がそう語っているのだとわかった。
奨学金3つの返済で地獄を見ている私に、弟がくれたトンデモ出費の太っ腹極まるギフトだった。
という訳で。
前置きが大変長くなったが、そんなことから私は一昨日からブレワイを始めることになった次第だ。
一昨日はミステリアスじじい改めハイラル王とパラセールください会話まで。
昨日は祠二つをクリアし、数時間かけてようやく猪狩って獣肉をゲットからのネットでピリ辛山海焼きレシピを調べ寒さ対策服をゲット。
青ボコブリンの棘ボコこん棒?だかに一発でブッ殺されること三回。
池に飛び込むコログヤハハァチャレンジをやり直すこと五回。
底なし沼の横並び宝箱をゲットしたいのにマグネキャッチの感覚が覚えられず奮闘すること一時間弱。
宝箱が眠る岩肌を爆弾で破壊するも空間認知力がゲーム画面ですら無さすぎて爆発範囲を掴めず巻き込まれるゲームオーバー20回以上。
わかっている。現時点でわかる。マジでこのゲームは私にとって余りにも難しすぎる。64の時点でコマンドを覚えきれなかったうえにSwitchではあつ森しか経験がない私にとって、Switchゲーム経験2作目にゼルダの伝説ブレスオブザワイルドは暴挙にも程があるのだと。
それでも。それでもだ。弟が「私がプレイするために」買ったという大義名分ありきのこのゲーム達を、姉である私が蔑ろにする訳にはいかない。どれだけプレイ時間が延びようとも、これらはすべて私の力でクリアしなければならないのだ。
この文を打ってるだけで今日は心が折れかけているので、今夜はもう寝る。続きは明日だ。仕事が休みなのでもう逃げられない。
見張り番ボコブリン達の弓攻撃が怖すぎて背を向けている隙を何分でも待って先に弓で確実に倒してからでなければ灯籠落とす爆弾倒しに移行できないポンコツの私が、果たして明日は無事に3つ目の祠をクリアできるのだろうか。
しかも雪山。Switchのスリープ前、最後に見たのは誤って落ちたら死ぬであろういかにも冷たそうな川とそこに浮かぶ帆がついた筏。おいおい私よ、死なずに向こう岸に辿り着けるのか??? というかそもそもあの筏までどう辿りつけばいいんだったっけ?
このゲームを実際にプレイしてみて分かったことがある。実況動画を4周したはずの推しYouTuberさんの攻略されてた記憶は、自分でやってる間は無に帰す。
いやマジで。ほんっとに忘れる。あれだけ観た後なのに自分で操作するのと実況動画見てた記憶は全く別物だった。記憶はまるで役に立たないどころか消える。無に帰すレベルで。何せボタン操作をまだ覚えきれないのだから。移動しながらのカメラ操作orZL注目という同時作業すら2日経っても慣れないんだから。そりゃそうだ。
赤ボコブリンの頭上?マークが今の私には怖すぎる。敵遭遇BGMかかった瞬間の恐怖心でも充分しんどいのに、祠に辿り着く前のガーディアン遭遇BGMとレーザー照準音はやばすぎるって。あれはトラウマだって。敵に遭遇する度にBGM変わった瞬間マジで恐怖のあまりZL注目忘れちゃうんだって。怖すぎて武器振り回しまくるしかできんのだって。
敵に注目しながらとか移動しながらとかと同時進行でカメラワークのスティック動かすのが無理。移動しながら弓射つのは更に無理。私の指はハンドメイドと二次創作しかやってこなかった。これまでの私の人生経験は、ゲームの操作に全くもって役に立たない。
始まりの台地の祠が全部終わってパラセールをゲットしたら、次はハイラル全土をこれから旅する訳で。赤ボコブリンより強い敵どうやって倒すんだよ私。無理だろ。それどころか塔に登ってマップ解放して祠制覇して神獣戦、カースガノン倒してリーバルトルネードを覚えて盾サーフィンでコログ見つけて、一撃の槍ミッションモードに剣の試練、ラスボスのガノン戦。ぞっとする。年内にブレワイだけでもクリアできるのだろうか。ブレワイの後はゼルダ無双が待っているというのに。そして無双の後はマップのボリュームがブレワイの三倍あるティアキン??? おいおい待ってくれよ青沼さん!!
移動式ガーディアンは脚一本ぶっ壊せばいいってのはわかる。だがぶっ壊す前に間違いなく私が先に死ぬ。
弓射つのも望遠鏡もジャイロ機能がマジで便利なのはわかる。やってみてものすごく実感してる。だが高度すぎる文明を私のちっぽけな両手ではとうてい操りきれない。ただ歩きながらのカメラワーク操作だけでもまっすぐ目的地まで辿りつけないのに。がんばりゲージが脆弱すぎて溺れるし転落するしなんで私の空間認知力はゲームの画面の中ですら機能してくれないんだ。
猪もっと狩りたい。鳥は一発で死んでくれるから結構狩って鳥肉まずまずゲットできたんだけど、猪がどう頑張っても一発で射てない。どうしても2発目が猪に当たらない。2発当たればケモノ肉になるのに、ジャイロ機能の便利さをもってしても私の操作が下手すぎて射つ矢という矢をただただ回収しているだけの現実が虚しすぎる。どうしたらクリティカルヒットで猪狩れるんだよ。ケモノ肉はこの先もっともっと必要なんだよ、ゲームやるからにはネットに出てるレシピは料理も薬も全部コンプリートしていきたいんだよ。素材という素材を限界の数まで収集したいんだよ。
どうしよう。もっとボコブリンでバトルの感覚を掴んでZL注目と攻撃・防御ともに操作に慣れたいのにボコブリン全然復活しないんだけど。赤き月がいつまで経っても来ないんだけど。この際なんべん死んでもいいからボコブリン複数体相手に無傷で勝てるようになるまで二週間くらいじっくり戦いの練習がしたいのに、慎重に慎重を極めたバトルを繰り返してるうちにボコブリンがいなくなっちゃったんだよ始まりの台地から。
もしかして、赤き月ってパラセールゲットしないと出てこない……??
既に足跡モードに切り替えた際なかなかの密度なんだが、マジでゲームの中でさえまだ土地勘が掴めない。しかも始まりの台地だけなのに。
しかしイワロックがいるあそこだけはわかっているのでまだ近付いていない。今の私にイワロックなど倒せるわけが無いのだ。イワロックどころか恐らくイシロックにすら負ける。その未来が見える。
とりあえず、始まりの台地のミッション全てを土曜日中にはクリアしたい。できるかはわからない。
私の明日はどっちだ(物理的に)。
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