オフェンスの目的は得点を取ることなのか。手段の目的化についてのアレコレ。
「手段の目的化」はあらゆるゲームにおいてタブーだ。
4列同時に消すのはテトリスの目的ではないし、3ぷよ繋げた山を築いて連鎖を狙うのはぷよぷよの目的ではない。
テトリスで勝つためにはちまちま消したっていいし、もちろん4列消し(=テトリス)を狙ってもいい。
ぷよぷよで勝つためには大連鎖ばよえーんを狙ってもいいし、おじゃまぷよの整理をしたっていい。
大事なのは何をやるかではなく、何を目指すかというところにある。
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トランジションの素早いボールプッシュについて近頃取り扱っている。
サイドライン縦にを繋ぐサイドラインブレイクを題材に練習をしているが、このコンセプトでよく出てくるフレーズがこれだ。
「パスはドリブルより速い」
「だからパスを繋げ」
子どもたちと実際測ってみたところ、サイドライン沿いに遠回りしてもパスなら3.6秒でゴールからゴールに到達できた。ドリブルではそうはいかないだろう。
サイドラインブレイクとはパスの速さという強みを最大限に活かしたコンセプトだと言える。
しかしながら、サイドラインブレイクにおいて何よりも重要なのは「速く運ぶこと」だ。「パスすること」ではない。
パス先が無くて詰まってしまうくらいなら、目の前のスペースにドリブルでボールを運んだ方が「速さ」を追求できる。
このことを選手たちが理解していたならば、パスに囚われてドリブルする決断ができないということはなくなる。実際にドリブルする判断に至らなくとも、「今のはパス先がないけれどスペースがあるからドリブルでいいね」といった形でフィードバックはスムーズに進むだろう。
選手にとっては、目的を履き違えずにきちんと理解すること。
コーチにとっては、目的を履き違えさせずにきちんと伝えること。
これらの努力が問われることになる。
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同様の話をより大きく捉えていこう。
オフェンスの目的はなんだろうか?
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