自らに矢印を当てるということ
パスミスがあったとしよう。
パスというプレイの特性上、最低限2人の選手が関わっていることになる。
パスの出し手と、パスの受け手だ。
パスを出した側にも責任があれば、パスを受けた側にも責任がある。
このような場面では、良いコミュニケーションが取れることが非常に重要だ。
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パスの出し手「お前がパス取れよ」
パスの受け手「お前がもっと良いパス出せよ」
両者「「んだとコラァ!!」」
これが最悪なコミュニケーションの例だ。
相手に要求するばかりで、自分の責任は棚に上げてしまう。
結果、どちらも自分のプレイを省みることはなく、誰も成長しない。
さらには両者の関係が悪化するという二次災害まで起こしてしまう。
この相手の責任を追及するマインドを「あなたが型」と呼ぶ。
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パスの出し手「俺がもっと良いパス出せばよかった」
パスの受け手「俺がパス取れればよかった」
これは良質な振り返りの例だ。
自らにできたことは何かを考える。
両者がこのマインドであれば、ひとつのパスミスからお互い学びを得ることができる。
次にプレイする時にはより良いパスが出るし、よりキャッチに集中することになる。
この自らに矢印を向けるマインドを「わたしが型」と呼ぶ。
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さて、バスケとはチームスポーツであり、メンバー同士の良い関係性が欠かせない。
「わたしが型」が集えば良いが、実際にはそうなることばかりではない。
中でも気にすべき組み合わせは「わたしが型」と「あなたが型」の組み合わせだ。
自らに矢印を向ける者と、相手に矢印を向ける者。
この二者の会話は「片方の一方的な要求を、もう片方が受け入れ続ける」というものになる。
ご想像の通り、この構図はいつか破綻してしまう。
「わたしが型」が自らに矢印を当てすぎて&相手から矢印を当てられすぎて落ち込んでしまったり、「あなたが型」が自らの相手への要求と、現実の相手とのギャップがどんどん広がってしまってフラストレーションを抱えてしまったりする。
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ではどうしたらいいのだろうか?
私なりの答えはこうだ。
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