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【指導法/独学術】 真似力を高める方法 「歌詞をつける」

まえがき

"学ぶは真似ぶ"というフレーズがある。

バスケに限らずあらゆるスポーツや趣味に言えることだが、上達するための効率的な方法のひとつが「上手いヤツの真似をする」というやり方だ。

競技歴数年以下の人がオリジナル技を考え続けるのと、すでに過去の名選手が編み出して洗練してきた技を使うのでは、圧倒的に後者の方がよい。

「NBA見てるヤツの方がただ練習してるやつより上手い場合が多い」などの現象にもそれは現れているように思う。

ただ、「NBA見ていても下手なヤツ」も一定数いるはずだ。

彼はおそらく真似をする能力が低い。

見たことを自分の体で表現できないから彼は下手なのだ。
描く理想像がまずいのではなく、再現度に問題がある可能性が高い。

今回はこの再現度を高める方法をひとつ紹介していきたいと思う。

基本的なスキルを教えることの多いコーチや、自分なりに研究して上達していきたい選手におすすめしていきたい。

それではスタート。

歌詞をつけろ!


結論。
未修得のスキルを修得する際には歌詞をつけるのがおすすめだ。

ある技術が再現できない時、リズム感がおかしいことは多々ある。

ステップのリズムに加えて、ドリブルをどこで合わせるかというカップリング的な要素もある。

見たまま一発で真似できればそれに越したことはないのだが(="即座の修得"と言う)、
それができる選手というのは非常に少ない。

リズム、およびタイミングを目指す形に近づける際におすすめなのがこの「歌詞をつける」という手法だ。

「歌詞」と言っても擬音が中心なので詩ではないのだが、伝わりやすいと思うので便宜上「歌詞」と呼ばせてもらう。

歌詞の付け方例

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857字

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