"ブラックスワン"を読んだ。「ありえない」がありえる日常。「ありえない」がありえないバスケ。わたし的「ありえない」に対処する方法について。
まえがき
"ブラックスワン"という本を読んだ。
以前からオススメされていた本で、やっと手を出すことができた。
不確実性について語る本書はジャンル分けやテーマの説明が難しいタイプの内容であるとともに、かなり読解難易度が高い本と思われる。
(そもそも不確実性という単語がまず常用単語ではない)
全体の何割を真に理解できているのか確信が持ちきれないところではあるが、断片的にでも人生やバスケに活かせる学び/気づきがあったので、私なりにまとめていきたいと思う。
"ブラックスワン"とは?
本書のタイトルでありながら最重要単語となるのが「ブラックスワン」だ。
白鳥は白いものとみんな信じていたが、黒い白鳥(ブラックスワン)が見つかったことで、それまでの常識が一気に覆るショッキングな出来事となった話からこの単語が引用されている。
本書におけるブラックスワンは3つのことを満たした現象を指す。
・異常であること
・大きな衝撃があること
・起きてからもっともらしい説明がでっちあげられること
平たく言えばブラックスワンとは「起こるまではありえないと思っていたヤバイ出来事」を指す。
9.11のテロなどが例として挙がっていた。それまでは誰も予想していなかった悲惨な事件でありながら、起きてからは"防げたに違いない"という後知恵バイアスに包まれてしまう。
これがブラックスワンだ。
2つの「ありえない」
黒い白鳥の話からわかることは、それまでに起きなかったことが今後も起きない保証はないということだ。
例えば今日まで私は生きているが、この記事を書き終わる前に心臓発作で命を落としている可能性はゼロではない。
今まで「死亡」が起きなかったからといって、これからも「死亡」が起こらない証明にはならないのだ。
つまり、過去に起きたことから分析や予測をすることは、案外効果が薄いのではないかということだ。
死亡という「ありえないこと」は普通にありえるのである。
では、このありえないを2つに分類してみよう。
*これは本の内容ではなく私の勝手な理解
😉