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『海外野球留学に興味がある人必見』メジャーリーグと大学野球の野球データの違いとは...?

MLBとアメリカ大学野球のデータ分析の違いとは…?

近年トラックマンやRapsodoなど多くの野球のプレー時に発生するデータの収集が可能になってきています。そんな中で、大学野球とメジャーリーグベースボール(MLB)のデータ分析は、収集するデータの種類から使用する分析ツールに至るまで、様々な点で異なっています。この記事では、両者の違いのいくつかを簡単に紹介します。


データの収集

大学野球のデータ収集は、MLBほど大規模ではありません。MLBの球団が球速スピン率打球角度打球速度などの高度な指標のデータを収集するために使用しているStatcastのような高度な追跡技術を、大学チームは利用できないことが多いのです。大学チームは通常、ヒットランRBIERAなどの基本統計と、試合を直接見て選手のスタッツを分析するような、より伝統的なスカウティング方法に頼っています。一方、MLBでは、モーショントラッキングカメラレーダーシステム、その他の高度なセンサーなどの高度な技術を駆使して、豊富なデータを収集・蓄積しています。

サンプルサイズ

大学野球のサンプルサイズは、MLBに比べてはるかに小さいです。典型的な大学野球のシーズンは約3カ月で、1チームはその間に約50~60試合をこなします。一方、MLBのシーズンは4月から10月までで、1チームあたり162試合行われます。MLBではサンプル数が多いため、より包括的なデータセットが得られ、より正確な統計分析と予測が可能になります。

スキルレベル

大学野球の選手のスキルレベルは、一般的にMLBの選手ほど高くはありません。大学の選手はまだ技術を発展させている最中であり、MLBの選手ほど一貫性がなく、洗練されていない可能性があります。そのため、大学野球では正確な予測や分析をすることがより困難となります。

Trackman Baseball ( https://www.trackman.com/baseball/Portable-B1/what-we-track )

分析ツール

MLBチームは、大学チームよりも高度な分析ツールを利用することが可能です。多くのMLBチームは専任のデータアナリストを雇い、高度なソフトウェア機械学習アルゴリズムを使って選手やチームのパフォーマンスデータを分析しています。これに対し、大学チームはより基本的な統計ツールを使用したり、伝統的なスカウティング手法に頼ったりしています。

ゴール

大学野球とMLBでは、データ分析の目標が異なります。大学野球では、選手の育成やチーム全体の成績向上に焦点が当てられることが多いです。一方、MLBでは、データ分析は主に選手の評価獲得に用いられ、チームの勝利と優勝に貢献する選手の発掘に重点が置かれます。

まとめると、大学野球もMLBもチームのパフォーマンスを向上させるためにデータ分析を行っていますが、収集するデータの量と質サンプルサイズスキルレベル、使用する分析ツール分析の目的には大きな違いがあります。これらの違いは、それぞれの状況におけるデータ分析に特有の課題を浮き彫りにし、成功に導くためにデータを効果的に使用するための異なるアプローチを必要としています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。興味がありましたら他の記事も是非ご覧ください。

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