ぼくらは朝をリレーするのだ 経度から経度へと そうしていわば交換で地球を守る
谷川俊太郎の名前で連想する作品はとても多い
私が真っ先に頭に思い浮かぶのは「朝のリレー」である
出会いは中学生のころの教科書で、その次はテレビのCMで
学校で暗記をさせられた覚えはないが、今でもほとんど覚えている
実は私は詩というものがあまり好きではない
抽象的なものも、そうでないものも
素直に受け入れることができた詩は、数えるほどしかない
ついでに告白をすると、私は谷川俊太郎のことが
彼の数々の作品が、あまり好きではない
訃報を聞いて、彼の詩集を改めて数冊Audibleで聴いた
歳を重ねた今の自分であれば、
また違った印象を受けるかもしれないと思って
しかし、全然ダメだった
「朝のリレー」だけが特別で、この詩だけは大好きだ
大げさに聞こえてしまうと思うけど、世界中の人の目や耳に届ける価値のある詩だと思っている
ネットで調べた限りでは
この詩が国際的な場所で活用されたことはないようだが
何かのきっかけで世界中に拡散されるといいのになと思った
ご冥福をお祈りいたします