#好き021 鉄コン筋クリート
全三巻の松本大洋の作品。高校生の時に一番好きだった漫画。
子供のころから漫画は好きだったが、どいうわけか20歳を境に一切漫画を読まなくなり、引っ越しやなんやで、ほぼすべての漫画を一度手放している。そして40歳を過ぎたころから、また気まぐれに懐かしの漫画や話題の漫画を読むようになり、この漫画も20数年ぶりに読んだら、少しエモい気持ちになった。
この漫画が一番好きだった、18歳のころの自分を思い出す。そして、私が46(シロ)のイラストが描かれた白いTシャツを着て、その時に付き合っていた大好きだった彼女が、96(クロ)と描かれた黒いTシャツを着て、毎週末、高円寺の古着屋さんやサブカルショップを散策していたことを思い出す。
40歳を過ぎて読む鉄コン筋クリートは、18歳の時の印象とは少し違ったが、好きな作品であることには変わりなかった。クロとシロの物語という印象が強かったが、これは「宝町」の物語だったんだなと感じた。
また、サイバーパンク/エッジランナーという、ゲームをもとに作られたアニメに似ているなと思った。サイバーパンクも町(ナイトシティー)の物語であり、その街で起こった一つのエピソードが描かれている。結末の違いは、尖った作品を作ろうと考えたエッジランナーのアニメ製作チームと、作家、松本大洋の人格の違いだろうかと思った。他の作品から考えても、松本大洋の漫画がエッジランナーのような結末になることはないと思う。ちなみに、サイバーパンクのゲームもエッジランナーのアニメも最高である。
なお、鉄コン筋クリートは、漫画版アカデミー賞ともいわれている、アメリカのアイズナー賞を受賞している。
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