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#好き001 美しき町
たとえば三十年たったあとで
今の、こうしたことを思い出したりするのかしら
子供がいて、大人になって、またふたりになって
おもいだしたりするのかしら
ノブオさんは、そんなふうなことを思っていました
サナエさんも、そんなふうなことを思っていました
10代のころから高野文子の描く漫画がずっと好きだった。
「東京ラブストーリー」ではなく、高野文子の描く大人に憧れて、早く大人になりたいとさえ思った。なんてことない日常を、自由に、たくましく、楽しく生きているように見えた。
高野さんの描く漫画が、なぜこんなにも好きなのか、自分でも理由はよくわからなかったが、大して考えもしなかった。とにかく私にとっては特別なお気に入りで、それがうれしかった。
今の自分は「美しき町」に暮らしているノブオやサナエよりも、だいぶ年を取った。高野文子の描く大人のようになれたとは言い難く、せわしない日々をおくっているが、今も変わらず憧れ続けている。
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他にも、これまでの人生で私が特に好きだと感じたものを記事にしています。一覧だけでもぜひ見てください。