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モスキート怨

そう、10年に一度くらいの頻度でその話題を耳にし、ふわっと一瞬だけその場を盛り上げる力のあるクソみたいなネタで、モスキート音とは蚊(モスキート)の羽音のようなキーンという音で、1万7000ヘルツ前後の高周波数の音であり歳を取るとだんだんと聞こえなくなるのである 雑誌のコラムでたまたま見かけたので、食卓にそろっていた家族に私からこの話題を提供してみた

普段は私の話になどには耳を傾けない家族なのだが、思いの外興味を引くことが出来たので、やはりこのネタは瞬発的な力はあるようだ 今回ラッキーだったことに、私の家族は皆モスキート音の存在は知りながらも、実際にその音の比較を体験したことがなかったようで、ほんの数分程度だが、スマホをいじりながら、聞こえる、聞こえないで、わちゃわちゃと盛り上がることができた

ところで、蚊というは最も沢山の人間をあやめてる生物なのであり、1年あたり70万人以上の人がその被害に遭っている そして、その次に多くの人間を殺している生物というのは、なんと人間自身なのである!という、これまた同じく年に一回くらいは耳にする、ド定番のお話がある

つまり我々人間にとって、蚊への怨みというのは結構強いと言えよう では蚊にとって人間はどう見えているのか?ふっとそんなことが気になったのである

私は一夏で20匹くらいの蚊を潰しているだろうか、無慈悲に一思いに怨みを込めてペシャリ! よく考えると、1年間を通して明らかな殺意を持ってこんなにも殺生をしている生物が他にいるだろうか?(食べるための殺生は別とする) また、果たして人間以外の生物で、こんなにも無慈悲に蚊をたたきつぶす生物はいるのだろうか?世界人口が80億人だとして、小さな子供や寒い地域に住んでいる人のことを考慮し、一人あたり年間10匹の蚊をやっつけているとすると、年間で800億匹の蚊が人間によって殺されていることになる だとすると、蚊にとっても人間への怨みというのは相当なものなんじゃないかと思う

そんなことを、わちゃわちゃと高周波音を聞き比べて盛り上がってる家族を横目に考えていた(考えているだけで、家族には言わない。こういう共感が得られにくいクソみたいな話をすると、辟易されることを学んでいるから)

なお、私はというと、もちろんすでに老化によりモスキート音と言われる周波数帯の音は聞こえなかった まぁいいさ、日本では蚊に刺されて命を落とすようなこともないし、私にとって怨めしいのは、夏の夜中にたまに遭遇する、あの忌々しく耳障りな羽音なのであり、それが聞こえなくなるのかと考えると、老化だってそう悪い物ではないさ

でも、あのブーンという蚊の羽音って、そんなに高音なのかな?と思って調べてみたら…

蚊の羽音の周波数は、一般的に約300~600ヘルツの範囲にあり、私たちにとって非常に聞こえやすく、不快に感じられることが多いです。

爺になっても聞こえるんかい!!


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