見出し画像

白い悪魔大王

懲りずにガンダム復讐のレクイエムの記事です 前回酷評をしてしまったのでもう少しその説明と自分なり妄想を盛大に綴らせて頂きます

先に言っておくと、推し作品に対する不満は、必ずしもネガティブな感情だけでなく、ポジティブな期待があってのものだと思っているので、そこのところは承知おきください

まず、Unreal Engine5で作られた映像はすごくキレイです 人物に関してはちょっとアレですが、モビルスーツ含めた兵器などの無機物と、その爆破の描写に関しては、過去作最高峰と思えるような映像も多々ありました
しかし問題点は、ストーリーと構成が弱いことです 長回しの映像は、まるでオープンワールドの最新ゲームのプレイ動画を観ているようだし、ストーリーは腑抜けています

例えばZガンダムでは、子供向けの地上波アニメなのに、主要人物がゴロゴロと死んだイメージがあります(うろ覚え) 一方で、白い悪魔と全面に煽ったNetflixガンダムが、モブキャラ以外の主要なキャラクターが誰も死なないなんてちゃんちゃらおかしいぜ!

よーし、私の考えた白い悪魔、いや、白い悪魔大王のシナリオをご紹介しよう 連邦のモビルスーツの性能とやらを見せてやる

左側:ヒートン、ギアヘッド、アーフン、カスガ
中央:イリヤ・ソラリ大佐
右側:レッド・ウルフ隊の3人

まず、レッド・ウルフ隊はパラパラと早く死にすぎです 名前と顔とキャラクタを把握する前に一話目から死なれてしまっては、それはもはやモブキャラであり感情移入なんてできません だから私のシナリオでは、序盤、中盤では、レッド・ウルフ隊員は一人も殺しません それによってイリヤ・ソラリ大佐およびレッド・ウルフ隊が、エキスパートな集団であることを強調します 基本的にレッド・ウルフ隊はジオン公国に忠実で、大佐思いのエキスパートな軍人達とします(ただし、息子の待つ故郷への帰還を目的とするソラリの設定はそのままとする)

続いてソラリ隊と途中で合流した二人の軍人について 全身タゥーの赤髪のアーフンはビジュが最強な上に冷酷で凄腕という特徴があるのに、なんのストーリー性もなく、また最終的に何の展開も生まないの変でしょ 私の考えるシナリオのアーフンは、実は故郷のコロニーに住む7人の幼い兄弟たちのために戦っているという、冷酷さの裏に優しさがあるというキャラにします
それからもう一人の軍人ヒートンは、なんの爪痕も残していなさすぎで、すでに存在を忘れていました 私のシナリオでは、戦中にアーフンに恋心をいだくことにします

あとは、軍人ではない中立の医師カスガ(トゥース!)と、ソラリとの旧友であるメカニックの老兵ギアヘッドは、オリジナルの設定のままとします

白い悪魔大王


さて、時は最終局面 白い悪魔大王(ガンダム)に対抗するすべを持たないジオン軍は、港からシャトルを使って宇宙(そら)へ撤退することを余儀なくされた ※ここまではオリジナルのシナリオのまま

ガンダムビームライフルを使って一つまた一つと、無防備なシャトルを容赦なく撃破する ソラリたちは、脱出作戦の援護および、しんがりとしてガンダムと再び対峙することを決意

レッド・ウルフ隊の3人は、ソラリ大佐を息子に再開させてあげたいという思いから、捨て身のジェットストリームアタックガンダムに仕掛ける しかしガンダムに傷一つつけることなくハエのように叩かれて、一体ずつビームサーベルでコックピットを確実に貫かれ惨殺される

黒い三連星 ジェットストリームアタック

その陰で、アーフンは軍事無線により、ガンダムが地球に来る途中に、弟たちが暮らすコロニーに奇襲作戦をかけており、すでにコロニーごと宇宙の藻屑となっていることを偶然知ってしまう いつもの冷静さを失ったアーフンは、N2地雷を積んだトラックを運転し、黒い三連星と交戦中のガンダムに背後から忍び寄り自爆攻撃を仕掛ける 

N2地雷をかかげて自爆攻撃仕掛けるエヴァ零号機の綾波

そんなアーフンを支えるために、ヒートンも「貴方と共に戦えて光栄でした」と、自爆作戦の陽動役をかってでる

自爆直前の2Bと9S

しかし、ガンダムのパイロットはニュータイプ、危険を察知し神回避 アーフンヒートンは無駄死にとなる

仲間たちの死を目の当たりにしたソラリは、極度のショックから放心状態となり、これまで閉ざしていた深層の記憶を呼び覚ます そう、息子は連邦軍の兵隊にいたずらに惨殺され、すでにこの世の中にはいないことを

ソラリは感情を爆発させザクとともにビーストと化す

怒り爆発 ヒトを捨てビーストモードになるシンジ君、アスカ、マリ

同じくザクを操縦する老兵ギアヘッドは、感情により我を見失ったソラリを心配し「命を粗末にしてはならない、生き延びて機会を改めるんだ」と懸命に諭す しかし、そんな忠告など耳に入らないソラリガンダムに立ち向かう そのとき、ガンダムビームライフルの照準がソラリザクのコックピットを捉えていた

身を挺して弟子(ごはん)を守るピッコロ

身を挺してソラリをかばったギアヘッドザクが、木っ端みじんに爆発する

ソラリのことをわが子のようにかわいがり、いつも気にかけてくれたギアヘッドが目の前で殺され、ソラリスーパーサイヤ人になりかねないほど感情が爆発する

フリーザにクリリンを殺された怒りで、初めてスーパーサイヤ人となる悟空

しかしソラリは、歯ぎしりをしながらその気持ちをなんとか抑え、ギアヘッドの忠告通り一度撤退することを決意する 仲間たちの屍の山を背に戦場を逃げ出す その瞳からは、あらゆる感情が凝縮された真っ赤な滴がこぼれ落ちる

ヒトを捨てビーストと化しでも全く相手にならず無惨に腕と首を切られるマリの弐号機

ところが、無情にもガンダムソラリの乗ったザクを追いかけてゆく そして圧倒的な力の差でザクの頭部を踏みつぶし、ビームサーベルを突き刺す ザクのコックピットからは、大量の赤い液体がしたたり落ちる

発射準備中だったシャトルもすべて撃破し、ガンダムジオン軍の部隊を殲滅させた

さらに連邦軍の無線から、ゲリラ化したジオン兵が存在するため、ガンダムスーパーナパームを使って港全体を焼きはらうように指示が入る

サイド7離脱時にスーパーナパーム弾を使って残ったガンダムパーツを焼き払ったガンダム

医師のカスガ(トゥース!)を含む民間人たちが、SOSと赤十字の旗で無抵抗をアピールするも虚しく、上空からスーパーナパームを使って、あたり一帯を焼け野原にするガンダム

無線機からは「ガンダムはこの戦争の戦況をひっくり返すぞ」と、勝利を祝う連邦軍の高官たちの笑い声が響く そしてガンダムは、不穏な笑みを浮かべながら、仲間たちの平穏な生活を手に入れるために新たな戦場へと向かうであった…

白い悪魔大王 完


おそまつさまでした

戦争ってそういうことだと思うんですよね、モビルスーツのパイロットに葛藤があっても、結局は自分サイドの仲間を守ったり正義を貫くために最善を尽くすわけで、その状況においてガンダムは大量破壊兵器でしかないし、この戦場においては、モビルスーツの性能の違いが戦力の決定的な差であり、ジオン群にとってガンダムは無双する悪魔だったと思うんですよね
だって連邦軍にとって、1年戦争におけるレッド・ウルフ隊とのこの戦場なんてのは、語るに足りない数ある戦いの一つでしか無いわけだから


いいなと思ったら応援しよう!