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68曲目 起業するとは?

あっという間に、夜は羽織ものがないと少し肌寒く感じる10月。

最近20代の若い世代からよく質問される、起業の始め方について書いてみようと思います。

かといって、YouTubeやInstagram、TikTokなどでショート動画によくあるようなHOW TO 系のものを書くつもりはありません。

エアプと言われるやったこともないのに、さもやったように解説するような事もしません。

僕が実際に経験し、行動したことのみをここに書いています。

長文となるので、ゆっくり日に分けて読んでもらっても構わないので、楽しんでもらえたら嬉しいです。

時代が違いすぎて、参考になるかは定かではありませんが、このやり方を自分なりの武器に変換してトライしてみる価値はあるような気がしますので。

◎25-30歳 地獄の日々

名ばかりの共同経営経験にてアパレル事業スタート。
アメリカ、ハワイ、アジア各地、ヨーロッパへの買い付けスタート。
音楽アーティスト活動のおかげもあり、日本全国に人脈と買い付けルートを少しずつ開拓。地道な足を使っての努力を続ける。

ご縁のあったアーティストの紹介で、名古屋で買い付けの師匠と会う。
その道は険しく、買い付け時には、国内であろうが、海外であろうが、師匠への勉強代として謎の手数料15%乗せられての修行、まさに地獄。
灰皿で頭をどつかれ、同じ話の説教は6時間を超える。もう地獄。

朝は6時起床、夜は0時ひたすら仕事。
帰って今日買った商品をパッキングしたり、領収書整理するので、寝る時間は深夜2-3時が当たり前。海外での仕事はキラキラ見えるが、修行時代は本当に修羅。

NYでの初日、寝床は折り畳みの病院にあるようなキシキシ言うような簡易ベッド。師匠は高級ベッドで悠々自適。

手数料15%の中に、流石にご飯代などは、流石にそのパックに入ってるつもりで行ったが、ご飯代、宿代も全てきっちり15%ON!!

段取りしてくれて良い人だなと思っていたのも束の間、請求書見て、まさに悪魔。

なぜか、滞在中、師匠のカードで
僕が買ったものは全て支払われる。

師匠曰く、こっちで払っといてあげるから後日清算で良いよ。

なんて言ってくれるもんだから、おっ、やっぱり良い人!
なんて、バカな25歳の小倉少年はまたも鴨られる。

後から考えれば、当たり前のことだが
その当時はNYに行くだけでも精一杯だった小倉少年。

当然、師匠のクレジットにはポイントが貯まり、マイルが加算されるが、僕には全く貯まらない。本当つくづく情報弱者は鴨られる。

25歳当時の僕には、到底そんなことも分からず、ただ鵜呑みにその師匠に言われるがまま。正直、何度ぶん殴ろうとしたか、が紹介者の顔や、当時の出資者に迷惑かけては申し訳ないので、我慢した極寒のNYの冬。

マイナス10°の気温が、身体も心もキンキンに俺を冷やしやがる。

それでも、ホテルから聞こえる街のサイレン、危険な地区での銃声、日本で言うコンビニのようなDELIは、もうアメリカそのもので、初めて仕事で行くNYは観光で行った18歳の時とはまるで違う景色。

ワクワクのが優っていたように思うから、なんとかあのキツい修行も乗り切れた。

今だからよくわかるが、当時レートが1ドル135円。

そこに15%乗ると、1ドル155.25円。

おいおい円安にも程があるだろう。笑

基本買い付け時の原価と利益率のバランスは

原価50% : 利益50%(渡航費や宿泊代含む))が基本。

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