うちの子もトマトは好きじゃない
強がりではなく、幼稚園のママ友を求めている訳ではない。親睦を深めたいなど思わないけど、ただ、今日みたいな時は、やっぱり話したかったなーとモヤモヤが残る。
今日は年中の、「親子七夕飾り」の日だった。こうちゃんを幼稚園に連れていき、いつもはサッサと帰るのだが、今日は違った。笹と、子ども達の飾りが用意された多目的室に移動した。この部屋で、朝の支度をする子どもを待ち、来たら一緒に飾るのだ。
うっかり早くにいってしまった私、早めに来た保護者4人ぐらいで室内にいる時間があった。
目の前には、子ども達が作った作品が掲示ボードをうまく使い、吊るされている。一人一人束になっている。
1「うわー、うちの子こんなに作ったんだ」
2「ほんとだー、すごいねー」
1「ほんとに好きなんだよね、作るの」
そのような会話を、左二人のママ(1、2)がしている。私はこの二人と個人的に話したことはない。しかし二人はまあまあ親しいのか、目の前の作品を見て話が続く。飾りには、プリントされたナスやトマトを、クレヨンで塗った色紙もあった。幼稚園で育てているからだろう。
1「あれ、トマトもついてる」
2「ほんとだ、うちの子、トマト嫌いで、こないだ幼稚園でも食べられなくて」
1「うちは5こも食べたみたいだよ、昔は好きじゃなかったけど〜」
ママ友1の、子どもがトマトを食べられるようになるまでの経過話に続いた。
私は2の横で、二人の会話を聞きながらうずうずしていた。
「うちの子もトマトは好きじゃないです、そして幼稚園で収穫したトマトを食べたときは、一口しか食べられなかったみたいです」
そう発言したかったのだ。このトマト話は、私の右横にいたママ(3)も途中入ってきて、大きいのはどうか、ミニだけか、でもトマトってだめな人は全部ダメだよね等、言っていた。私はそれに関しても言いたかった。
「私です!ミニも大もトマトは好きじゃないです」
トマトに関しては語れることはいっぱいある。語りたいのに、発言するタイミングがわからないのだ。
ママ友1の、子がトマトが食べられるようになる経過話を聞いた後にようやく、「うちの子もトマト好きじゃなくて、幼稚園のトマトは「しみる」っていって、あまり食べられなかったみたいです」とか何とか、伝わったかどうかもわからない、中途半端な発言をしてしまい、非常に悔いが残っている。なので、この場で一方的に語らせてほしい。
うちの子もトマト好きじゃないです。幼稚園のミニトマトも一口食べて、残したみたいです。しみるっていってました。何がしみたんだかよくわかりません。家で大きいトマトを細かく切って、トルティーヤに入れたら食べました。でも、大きいトマトは使い切れず残ります。なぜなら私はトマトが好きでないからです。長男も夫もあまり食べません。
以上です。
お迎えいってきます。何か話せるといいなあ。
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