配信コント公演「シアター・コントロニカ『 回 廊 』」視聴
レビュー記事っていうのにも憧れてたんだよ。
しかし、私は好きなものが多いくせに、
それを語ることが苦手!
分けたら減っちゃう、みたいな独占欲と、
裸を見られてしまう、みたいな羞恥心があって。
好きなものの話ができる人を尊敬もするし、
恥ずかしげもなく…とこちらが恥ずかしくなることもあったりなかったり。
そこへきてレビューというものは、
一定の客観視を持っているような気がする。
レビュー、って言えば、好きなものでなくてもする可能性があるからかな。
ちょっとハードル下がるよね。
長々は語れないかもだけど、少しだけ。
配信コント公演「シアター・コントロニカ『 回 廊 』」を視聴。
才能と才能の塊ラーメンズ、小林賢太郎の脚本演出のコント作品。
じつはこの手のもの、初視聴。
これまでもたくさんあった小林賢太郎作品には、どうしても手が出なかった私。
今回、導かれるようにするするっとチケットを買えたこともあって、初めて踏み込んだよ。
ラーメンズ2人のコントを、DVDがすりきれるほど見てきているからこそ、
ラーメンズじゃない人たち、で見ることに抵抗あったんだよね、ずっと。
絶対思ってしまうから…このコントを2人でやってほしかったって。
覚悟して見たけれど、もちろんそれは思ってしまった。
もうこれは、ラーメンズファンなら全員が思いそう。
いや、役者さんたちは素晴らしかった。
小林イズムを叩き込まれた名演技だった。
とくに…存じ上げず申しわけなかったのですが、久ヶ沢徹さん、、とんでもなく魅力的な役者さんでした。何者!
個人的に別の作品も見てみたいとファン扉が開くくらいの。
もう本当に、そこは小林ワールドで、小林賢太郎の、変幻自在の、本人が1人でよく演じわけてきたキャラクターたちが、
それぞれの俳優陣に個別にインストールされて、コントが展開する。
だから、小林賢太郎だらけだった。
ここに、翻弄される片桐仁がいれば、ラーメンズのコントになるし、
やっぱりこれがあの2人だったら…と、何度も思ったね。
根底にあるものとか、型とか、テーマ(いい意味で深すぎない)が、
ずっと同じだからなのか、これこそが小林賢太郎だからなのか、
こんなに、こんなにも?っていう世界観で、
そういう意味では安心して見られると言っていい。
そのまま、小説かのように、文字に起こせるコントが多いところがもともと好きなんだ。
音だけ、字だけでも楽しめるものが多いところ。
そこに動く人がいることでさらに楽しくなることは言うまでもないにしても、
そのなかで、蕎麦のコントだけはぶっとんでた。
あれだけは、ギリジンみのある狂気。
絶対に動きありき、絶対に、ラーメンズ2人だけではできない。
賛否わかれるのかもしれないけど、
私はあれだけは、声あげて笑うの堪えられなかったー。
ほんと何あれ…。
ネタバレ避けたいので言えないけど、いちばん語りたいやつ。
ひとつひとつのコントなら、似たようなことをやるユニットコントを見かける。
きっと、種を蒔かれて影響をうけた次の世代たちだ。
ラーメンズを知らずにやってます、ということはないと思う。
でも、最初にやった人、全部をまとめあげる人が、小林賢太郎なんだと思う。
あらためて、伝統工芸品とか、国宝?そういう古典を感じたな。
動きありきという面では、
先に挙げた久ヶ沢徹さんの独壇場コントもあったわね。
あれも見て楽しむコントだし、
最後のコントでも久ヶ沢さんはきわ立つキャラをされていたので魅力が引き立っていた。
みるの怖かったけど、楽しかったな。
有耶無耶に巻き込まれるあのワールド、やっぱり好きだな。
そして、心の中では神格化しているほど尊敬しかないのだけれど、
敬愛を込めての敬称略です…いつもこういうとき悩む。
小林賢太郎は小林賢太郎…。
本人を前にしたら小林さんだけど、前にすることはいっしょうない、遠いひとだから。
そこそこ長く書いてますね。
まったく、そういうとこ私よ?
ではまた!
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