恋愛と殺人とリモートと
マドリッド国際映画祭最優秀外国語脚本賞受賞作品
サヤマサスケさんが監督をつとめる「ずれてるヤツら」がマドリッド国際映画最優秀外国語脚本賞を受賞しました。
コロナ禍でリモート飲み会やリモート打合せが盛んですが、リモートで殺人なんかできるのか?とか、リモートで浮気なんかできるのか?といった疑問があったのですがリモートだろうがリアルだろうが人間の愛欲と憎悪は変わらないものだとこの映画は気付かせてくれます。
第2の「カメラを止めるな」を目指せ
サヤマ監督の着想の凄さは15分の短編映画ながら「カメラを止めるな」のようなものでした。セックスシーンや殺害シーンについては見る側の想像を掻き立てるギリギリの露出にしながらもまるで小説を読んでいるかのように官能と残酷さが伝わってきます。この手法はさすがだと感じました。
リモートの世界の深さを知る
リモートだから相手を仕留めることができる。リモートだから油断させることができる。そしてリモートでも愛と肉欲と殺意は満たされる。そんなことを「ずれてるヤツら」は教えてくれます。「ズレてる」の意味も深いのです。