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愛なんて便利な名前をつけて触れて心が満たされた
Love Sick
アイナ・ジ・エンドが「劇場版モノノ怪 唐傘」の主題歌「Love Sick」をデジタルリリースしました。この映画の舞台は情念渦巻く“女の園”大奥です。そこに渦巻く情念をアイナが「Love Sick」に宿しました。
私を剝がしたんでしょう?
愛という便利な言葉で心を満たされ大奥に住まう女性たちが、いつしか主から切り離されるという時代劇では、オブラートに包まれてしかいない情念の部分を「私を剥がしたんでしょう?」とストレート過ぎる歌詞と突き刺さるメロディにしたているこの楽曲。今でも不倫とか婚外恋愛とか、マッチングアプリで楽しんでいる方が、相手が家庭を顧みて自分が遠ざけられたとき、
きっと「私を剥がしたんでしょう?」って思うんじゃないかな?
「愛なんて便利な名前つけて」・・・「心が満たされる」、満たされている時は楽しいけれど、剥がされた時の情念。「Love Sick」の場合は、女たちの情念が渦巻く大奥を舞台に、薬売りが“モノノ怪”の正体を追うという展開の「モノノ怪」に迫るための楽曲でもあるような気がします。大奥に入るために「自分の大切なものを捨てる」ことを強いられ、新しいものを受け入れるという儀式から始まる映画は、自分が変わるか?乾くか?ヒリヒリした「モノノ怪」を通した女の情念を描いているともいえます。
アイナと愛なんて
愛なんて便利な名前をつけて・・・「アイナ」って名前つけて・・・アイナ・ジ・エンド でもあるのかな?怖いぐらい命削って歌ってる感じがするんですよね。