KAN BAND LIVE TOUR 2022 25歳 KT Zepp Yokohama (ネタバレあり)
KANさん(以下、敬称略)久々のバンドライブツアーが2022年10月1日にKT Zepp Yokohamaで開幕しました。KANを自分に薦めてくれた高校時代の同級生が居まして、バンドライブツアーがある度に自分がチケットを取り一緒に行くようになってから20年超。ライブも楽しみですが、ライブ前のプチ同窓会みたいな時間もかけがえのない時間です。食事したり、カラオケ行ったりしてから会場に到着。指定席だからゆっくり行きましたが会場は物販に長蛇の列。グッズ購入は諦めドリンク交換に行きましたらアルコール提供は無し😭。早く元に戻って欲しいですね。
以下、会場でメモした内容でネタバレしまくります。ネタバレ厳禁な方はくれぐれもご注意下さいませ‼︎
開場時間中のBGMはひたすらPerfumeの楽曲。ブレないです😅。開演近くになって会場スタッフの開演中の諸注意がありましたが、スマホ、スマへなどの使用はお控え下さいとアナウンス。昔からKANは会場スタッフに無茶振りを要求しており、1998年のツアーの時には本場中に歌わせるなんて事もありましたから、これ位ならまだ甘いよね〜と同級生と会話したりしながら開演を待ちました。因みにステージは黒い幕で覆われて見えない状態でした。
Perfumeの「Spinning World」と言う曲がかかっている最中にドラムが鳴り出し、お客様も手拍子で応える。そのうち他の楽器も鳴り出し、イントロの英語詞が聴こえてきました。
1.Sunshine of my heart
黒い幕が中央から左右に引かれ、ステージ中央にあるニセピ(グランドピアノの中をくり抜き、キーボードを中に埋め込んだ改造品)の台の方の上に立ち、拳を突き上げたKANが現れてお客様も大興奮。すぐに総立ちとなりました。
今回のバンドメンバーは皆様カラフルなスーツを纏ってまして、クリスマス風な色合いでツリー風の緑や赤青、黒やピンク、サンタのマークが入った衣装などでした。近年のツアーではお馴染みとなっているステージ後方に演奏楽曲の歌詞が映るスクリーンも進化してまして、楽曲によってはメンバーのスーツのデザインの枠が曲毎に変化して表示されたり(枠無しの曲もあり)、また演奏楽曲の収録アルバム、リリース年も表示される等親切設定でした。そのスクリーンの左右には、3本ずつ計6本の長尺幕がかかっていて、こちらもメンバー6人の衣装のデザインを模してました。ここからは暫くMCも挟まず、合計10曲も立て続けに演奏されていきました。
2.胸の谷間
3.まゆみ
4.ときどき雲と話をしよう
5.遥かなるまわり道の向こうで
6.東京ライフ
7.星空がcrying
8.青春の風
9.愛は勝つ
10.MAN
「東京ライフ」が始まる時には、客席総立ちになっている前提からか、スクリーンに
《よろしければどうぞおかけ下さい》
と表示されたり、「青春の風」では
《この曲のギターソロに限りKANのギター本当に音が出てます》と表示されるなどして笑いが起きてました🤣。「胸の谷間」では曲の終わりでKANが二重瞼にしたり、演奏の終わり方がビートルズっぽくて、その流れで同じくビートルズの影響が強い楽曲の「まゆみ」が歌われる等、流れがとても良かったですし、何より近年歌われてこなかったレアな曲の連発に感激でした。
ここでようやく最初のMC。バンドツアーは3年ぶりで、最近はすっかり弾き語り系になっていたと。弾き語りライブでは喋りすぎたので、バンドライブではあまり喋らないようにと思ったけど、長く喋ります😅と言う事で、次に演奏する楽曲の説明に。熱心なファンの方なら有名なエピソードであるKANの楽曲「今夜は帰さないよ」の元ネタの話題に。固定電話に留守番電話の機械を設置して、最初は普通の音声でやっていたけど面白くないので自動に流れるメッセージをオリジナル曲にした所、仲間うちから評判が良かったので後に歌詞を変えてアルバムに収録したのが「今夜は帰さないよ」です。その元ネタの「もしもし木村です」をやりますと言われ、場内はかなりのどよめきが起きました。因みに留守番電話の機械は高千穂と言うメーカーのもので、KANさんが記憶だけで描いたと言うイラストもスクリーンに表示。型番も仰っていたけどよく聞き取れず😭。後でネットで調べたらイラストに近いのは高千穂のAT-410ってやつで出てきました。興味ある方は調べてみて下さい。
11.もしもし木村です(今夜は帰さないよ)
ここでバンドメンバーが一旦はけて、ツアースタッフがステージ上に沢山現れて場内換気タイムも兼ねたセットチェンジ。繋ぎのMCをKAN独りでされてましたが、尿意ドンとか言ってトイレタイムにしてくださいなど促してました😅。トイレに行く方への配慮として、気合い入れてつまらない話をしますとも🤣。初日しか来られないお客様もいらっしゃるので高いクオリティでやりたいけど、やってみなきゃ分からないのもあるとか色々言ってました。そうこうしてるうちにセッティングも終わり、メンバーも再登場。KANが1人ずつ紹介してましたが、紹介の度にスクリーンにメンバーの名前と個人情報の一部が晒されました😅。以下、順番に
西嶋正己(好きな食べ物、メロンパン)
清水淳(浴槽は右足から入るタイプ)
KAN(老眼鏡歴、12年)
菅原龍平(最近買って良かったもの、シュレッダー)
佐藤大剛(起床時刻、AM4時30分)
磯貝サイモン(好きなアイドル、松田聖子)
でした。KANが清水淳さんの配信ライブにゲスト出演する話や、磯貝サイモンとKANの接点なども語られつつ、アコースティックな編成で数曲演奏されました。
12.カラス
今日から売り出した(KANの和歌詞)の話題になり、イラストをバンドメンバーの菅原龍平さんに描いてもらったとか紹介してました。ここで今日のライブがKANの歴代のオリジナルアルバム全てから一曲ずつ選んでやりますと告知。その割に今回のメインとなるべき最新アルバム『23歳』から全く演奏していないと言う会話になり、ようやく披露されていきました。
13.ふたり
ここでアコースティックセットは終了。再びメンバーがはけてスタッフが元のセットに変更してる間に繋ぎMCに。ここで、辛い話をしなきゃいけないと言う事で、長年一緒にやってくれたキーボードの矢代恒彦さんが数日前に亡くなったと言う説明をされました。会場には知らない方も結構いて、驚く方も多数おりました。ライブは楽しい場でなきゃいけないからこの件に言及するか迷ったけど、Twitterとかで話題にになってしまったから話す事にしたと。他のどのミュージシャンよりも長く一緒に活動してきたけど、他のどのミュージシャンよりも会話が少なかったと仰ってました😅。矢代さんが寡黙だったからなんですけどね。しんみりしたくないからか、この話はカバンに入れて下さいと言ってこの件は終了となりました。メンバーも心の整理がつかない時期ですし、これ以上言及したら正気でいられなかったかもしれませんね。照れからかこの後KANがお客様に「お尻出しますか?」と切り出し笑いを誘ってました。
続いての曲はかなりの難関曲と言うことで、KAN、菅原、磯貝の3人で歌い分ける楽曲の話題に。初日だから練習させて欲しいとステージ上で直談判があり、アカペラだけで一曲まるまる歌い上げてしまいました。まさか一曲まるまるやってしまうとはと言う呆れた雰囲気で、ベースの西嶋さんはストレッチを始めたり、アンプの陰から星飛雄馬のお姉さんみたく遠巻きに練習する3人を見届けてました🤣。佐藤さんも練習する3人を自身のスマホで撮影してました😅。練習も終わり、フルバンドで演奏されたのはアルバム『23歳』から
14.ほっぺたにオリオン
でした。続いては普段完全生演奏でライブをやるのを信条としてるけどこの曲だけはどうしてもメンバー6人だけでは再現出来ないので、やむなくシークエンスで楽曲に同期させますと言う説明を。業界では同期や、プロンプターで歌詞を見て歌う方が多いと言う事を暴露してました。
15.23歳
この曲ではスティービー・ワンダーばりの熱唱でした。いや、KANだからスティーブ・腕田さんだな😅。ここから松本いよいよ終盤に。盛り上がる曲が立て続けに演奏されました。
16.テレビの中に
17.WHITE LINE〜指定場所一時不停止
18.君のマスクを外したい
19.Oxanne〜愛しのオクサーヌ
「Oxanne〜愛しのオクサーヌ」では、フレディ・マーキュリーみたいに短めのマイクスタンド付きのマイクで歌うKANでした。コロナ禍前には恒例だったおっぱい型の巨大なバルーンボールが客席に2つ投入されますが、感染拡大防止の為に今回はその様子を収めた歴代のライブ映像がスクリーンに映し出される演出でした😅。本人曰く、「見守り」をテーマにお送りしてきたと言う😅KANのライブは2段階終了だと言う告知をした上で、続いてが最後の曲ですと説明。披露されたのは
20.キセキ〜カサナルキセキ
「キセキ」はKANのアルバム『23歳』に収録された曲で、最初のサビまでは弾き語りで披露。間奏から秦基博さんとの共作となった「カサナルキセキ」として、秦基博さんのパートを菅原龍平さんが担当し、見事に歌ってくれました。これで本編終了。メンバーはイリュージョンと言う名で、舞台下手からはけたと同時にダッシュして上手から登場すると言う、待ち時間を作らない伝統芸能で再登場。すぐさまアンコールが始まりました。
いつものライブならここで一曲始まる所ですが、今回はKANが9月24日に還暦となったと言う事で、本人がケジメとして振袖姿の写真撮影をしたと告知してたものを初披露すると言うコーナーになりました😅。近所にある昔ながらの写真館に、独りじゃ心細いからと奥様と2人で予約に行ったエピソードから披露。応対してくれた30代位のスタッフからは、振袖姿の写真の予約と言う事でお嬢様ですか?と聞かれたけどKAN本人ですと伝えられるとビックリし、責任者マダムみたいな方に相談しに行かれたとの事😅。そのマダムみたいな方からは「初めての事ですが、お断りする理由も見つかりませんので・・・」と言われ、OKとなったみたいです😂。マダムが商品台帳みたいなので必要なものを電話で手配してくれてる間に、30代位のスタッフに対し、自分がKANである事を初めてバラしたそうで、そしたらそうした衣装を纏う事を存じ上げていたみたいでそれからは撮影までスムーズに進んだとの事😂😂😂。ミュージシャンの肩書きを大々的に使ってしまったみたいな事を仰ってました😅。そうして撮影された写真は、スクリーンに映されました。お客様皆大爆笑😂😂😂。全部で2枚あって、スクリーンでの拡大表示の関係で横向きでも表示されました。今回のツアーの1番の見所かもしれませんが、映像作品化される際に無事披露されるのか今から心配です😅。お披露目も終わり、演奏されたのは大定番の
21.適齢期 LOVE STORY 2022〜全曲つなげ
でした。恒例のヅラも登場。スタッフからKANにと、KANから菅原へのヅラパスは外してしまいましたが、菅原からスタッフへのヅラパスは見事成功。頭でキャッチしてました。
この曲は一旦終了してから、この日演奏された全曲をダイジェストで振り返るのが恒例で、いつもならKANの事務所関係者がその告知をしてましたが、今回は菅原さんが担当。一曲目からがメドレー風にダイジェストで始まりました。この全曲つなげは、この日全く演奏していない近年のヒット曲などをさりげなく挿入し、西嶋さんから「違〜〜う」とかツッコミが入るのもお約束ですが、今回はAdoの「うっせぇわ」でした。私は知らない曲で、藤井風さんの曲かと思ってました😅。♪うっせぇうっせぇうっせぇわ♪と言うサビと、「Oxanne〜愛しのオクサーヌ」の中の象徴的な歌詞が見事にカサナルキセキとなってました😂。
適齢期〜が終わり、メンバー全員退場。KANだけ残り、オーラスの弾き語りとして
22.エキストラ
が演奏されました。どんなにはちゃめちゃやっても、最後に締めるのがKAN。3年ぶりのバンドライブ全国ツアー初日、ましてや盟友とも言えるバンドメンバーだった矢代恒彦さんのライブ直前の訃報。かなりの秘めたる想いをもってライブをされたと思いますが、本当に見事なエンターテイメントショウでした。全国各地でもこの凄いライブを出来る限り沢山の方々に触れて欲しいものです。
そういえば終演後に場内アナウンスがありますが、毎回ツアータイトルが変更になります😅。今回は全曲つなげでも歌われた「うっせぇ うっせぇ おっぱいぱい」でした😅。スマへに続き無茶振りをさせられたスタッフの方、お疲れ様です😂。
そして、ご一緒してくれた同級生と、自宅まで送ってくれた知人には改めて感謝の意を表します。
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