第1章 霞がかった目的地
世界平和
2021年1月。自分の夢が世界平和だと言い始めます。
それには序章があり、その1か月前の2020年12月にあるお寺にめぐり逢い衝撃を受けるのでした。
水素水とシリカ水が湧き出るそのお寺には、40年ヴィーガンだという視力2.0御歳65歳の和尚さんがおられました。ただ者ではありません。なんと本堂にはダライラマ猊下とのツーショット写真が飾ってあるではないか。
和尚さんは生粋な心をもってシンクロニシティを起こしまくっている人でした。聞けば聞くほど奇跡のような信じられない話が出てきます。
私が大きく変化する時は同じようなワードがちょっとずつ半年単位ほどで耳に入り、関連する出来事が身の回りで起こるのですが。
このヴィーガン和尚さんに出会うまでも、肉は実は身体に良くないんじゃないか??と思わされるような出来事がたくさん起きていたのです。
それもあってお寺と和尚さんとの出会いは私にとって衝撃的なものになりその後も毎週のように通いました。
とはいっても高校一年生。もちろん週5は学校に通っているわけだからお寺に行けるのは土日のみ。お寺には土曜から日曜の夜ぎりぎりまでいるという感じだったけど、土日には土日に相応しい量の課題が出されるので、日曜の夜に家に帰り、課題によって急激に現実に引き戻されるというのを3週繰り返しました。
和尚さんのバースデー音楽ライブ
時には平和活動家。時にはミュージシャン。と自称されている和尚さんは毎年誕生日に音楽ライブを開催しています。
私も参加し、これがものすごく楽しかったのです。学校の外の世界を知ってしまったのです。
日曜の夜突然現実に引き戻されるのが3回続き、この音楽フェス。学校に行く違和感が溢れ出るくらいには充分な材料でした。
3日間をお寺で過ごす
「俺明日学校行くのか..........??」
自らの内から湧き出たこの問いにどうやっても答えられなくなった私は学校を3日間休むという決断をします。
生徒会執行部の役割も抱えていたし、学校を休むということになぜか強く嫌悪感を抱いていた私は苦しみながら担任に伝えました。
しかしながら不思議なもので、報告文を一通り送り終わると心はスキップし始め、お寺での3日間をそれはそれは満喫したのでした。
チェーンソーアート元世界チャンピオン城所ケイジさんの手技を目の前で拝見。
スポーツ店の社長、密教の若き住職さんやヴィーガンレストランで働いている方とのお話などなど。
そしてお寺には、それぞれの物語を持った人々が思い思いに連日やって来るので色んな人と話しました。こんなに初対面の人と話すのは初めてでした。
みんなの物語はどこに向かっている??
そうして人に揉まれていると、"この人の物語はどこに向かっているのだろう、なにを目的地にしているのだろう"と考え始め、それは自分にも及んできました。
ひとまとめにすると皆、たくさん苦しんでたくさん笑って模索しながら「幸せ」に向かっているのではないだろうか。自分も含め。
悪い事態に向かっていきたいという人などそういない。
みんなが幸せ、つまり社会が幸せってどんな状態?
*
「世界平和か。」
いつも時が止まったような静寂さと美しい自然に包まれているお寺はインスピレーションの流れも速く。
1人自分が生きる目的かもしれないものを探り出したのでした。
幼い頃から何かを極めるのが好きで、何でも好きだった私は逆に将来に何を選べば良いのか悩んでいましたが、世界平和はかなり腑に落ちたのです。
第1章終幕
こうして人生において長期の目的地がおぼろげに定まりました。とはいっても目的地までの航路にはまだまだ霞がかかっています。
第2章では、目的地が定まったことで急に現在地が見え始め、航路を外れていることに気が付きます。
そうして、初めて自分の人生の舵取りを自分で行うことになるのです。
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