現実実況プレイ〜人生 解説〜
現実実況プレイ、やっていきたいと思います。今日は、生きている以上必ず向き合わなければならない立ち回り「人生」を解説していきます。
まずは起床。カーテンを開けると昨晩の土砂降りが嘘のような快晴でワロタ。
胸がすくような澄みきった秋の青空に感動を覚えますよねえ。
初心者さんはついつい予定がない休日だからといって二度寝してしまいがちですが、ここで注意です。
絶対にすぐに支度をして家を出ましょう。
シャワーを浴びて家を出たら、本屋に向かいます。気になる本がたくさんありますよねえ。その中でも一番ジャケットに惹かれた本を手に取り、購入します。
そしたら、その足で鎌倉行きの電車に乗ります。このムーブは定期的にやっているので、もはや慣れたもんですよねえ。
電車の中では先ほど購入した本を読み進めていきます。降車まで1時間半。丁度いい読書タイムなんだよなあ。
鎌倉駅で降りたら、海岸沿いまで歩きます。眼前には広大な海が広がっててワロタ。何だか全てがどうでもよくなりますよねえ。
ここからがTier1の立ち回りです。絶対に遠くに霞んで聳える富士山に向かって、歩き続けましょう。
潮の香りを全身で感じますよねえ。
聴くのを我慢していた『霜降り明星ANN』をお供に、時々ニヤニヤしながら足を進めます。
江の島が見えてきたらアジカンの『江ノ島エスカー』をはじめとした、自分が作った夏曲のプレイリストも聴いてテンションを上げていきます。
季節外れかもしれねえけど、これがいいんだよなあ。
意味もなく砂浜に降りてみたり、海の写真をたくさん撮ったりしながら、海沿いをひたすら歩いていきます。
なんかどこまでも行けそうでワロタ。どこか閉塞感を孕んでいた日々の生活が一気に拓けてくる気がしますよねえ。
「おれ、どこにでも行けるんだ。本当は自由なんだ」
なんて、隣に広がる大海原と目の前に聳え立つ富士山がそんな清々しい気持ちにさせてくれますよねえ。
途中、江の島に向かうであろう楽しげなカップル、青春の1ページをスマホにおさめる学生たち、タトゥーだらけの陽気なBBQ集団、波打ち際の煌めきよりも輝く幸せそうな家族を目にしますが、ここで注意です。
絶対に自分を卑下するのはやめましょう。
自分が手に入れたくても手に入れられないものばかりで眩しく思うかもしれませんが、「ないもの」を憂いたところで何の意味もありません。
それよりも自分の手触りを確かに感じる、地に足がついたささやかな幸せに目を向けましょう。
自分の手の届く範囲で、自分のやるべきことややってみたいことを、ただやっていくしかないですよねえ。
流石に富士山に向かうのは非現実的なので、その後、疲れを感じたタイミングで海岸近くの最寄り駅から電車に乗って帰路につきます。
電車内では行きで買った本を読んでもいいですし、目を閉じて眠りに落ちるのもいいです。
自宅の最寄り駅で無事に降りたら、スーパーで適当な食材を買って、近づいてきた年末に思いを馳せ、残りの月にすることを決めて歩くスピードを上げながら、家に帰り着いたらフィニッシュです。
いかがだったでしょうか。皆さんもぜひこの立ち回りを参考に「人生」、プレイしてみてください。
……結局、俺たちは、ついつい幸せそうな他者や眩しさを放つ他者と自分を比較して、それを羨んだり、劣等感を覚えたりしてしまい、自己嫌悪に苛まれて死にたくなることがあるかもしれねえ。
独りで海沿いを歩いている自分が惨めになるかもしれねえ。手に入れられない眩しい幸せに目が眩むかもしれねえ。
元を辿れば、自分が存在する意味や価値を認めてもらえない時代があって、未だにその牢獄に「あの頃の自分」が取り残されているのかもしれねえ。
孤独に耐え続ける夜に、ふと虚しさを感じるかもしれねえ。ヘラヘラと強がってはいるけれども、本当はずっと寂しいのかもしれねえ。
あのとき、抱きしめてほしかった。認めてほしかった。愛が欲しかった。
だけど、そんなこと今さら嘆いても仕方がねえ。
それでも、生きようと思っているなら、死ぬ勇気もないなら、自分で自分の人生を推し進めるしかないんだっつってんの。
少しずつでいいから、一歩ずつでいいから、自分がやろうと思ったこと、やるべきだと思ったこと、使命だと感じたことを、やっていくしかねえ。
そうすることでしか「自分」という人生の物語のページをめくることはできないんだっつってんの。
他の誰も、俺たちのそれぞれの物語のページはめくれねえ。めくってくれねえ。
眩しい幸せとは無縁かもしれねえが、それでも自分の自分なりの幸せが、ページをめくったその先で待っているんだよなあ。
てめえは、俺たちは、紛れもない自分のその手で、ページをめくっていくしかねえんだっつってんの。
以上です。
天竜川ナコンさんに愛を込めて。
https://youtu.be/qmDddAndDhk?feature=shared
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