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【資本主義問題】歴史が繰り返すものなら21世紀中はアメリカ中心だろうか?

本書の分類法に依れば、

「長い20世紀 資本、権力、そして現代の系譜」ジョヴァンニ・アリギ(著)土佐弘之(監訳)柄谷利恵子/境井孝行/永田尚見(訳)

1.15~17世紀 イタリア(ジェノバ・ヴェネツィアなど)

2.17~18世紀 オランダ

3.19~20世紀 イギリス

4.21世紀半ば~ アメリカ

と分類され、資本主義における覇権国のサイクルは、約150年周期であるなら、21世紀中はアメリカ中心なのだろうか。


また、金融が社会・経済を動かすようになると(=カジノ化すると)、未来が、

「偶然」

「運」

に左右されやすくなると考えていい時代となり、人類が、

「自由と平等を求める過程」

で生まれた

「資本主義」

は、

「運・不運の差」

「不平等を生む仕組み」

に変貌していった現実を、今一度、直視しておく必要がある。


■資本主義が抱える問題点

資本主義が抱える、主な問題点は、以下のとおりです。

限界論1.富の格差の拡大

限界論2.未開拓市場(フロンティア)の枯渇

限界論3.環境資源の持続可能性


■資本主義は、今後どうなる?

現状の資本主義には、前述の様な限界論(問題点や課題)があります。

一方で、アメリカや日本、ヨーロッパ主要国等は、中国を除く、GDPランキング上位国が、資本主義を採用しており、急速に、資本主義がなくなることは、考えづらい。

そう考えるひとつの理由としては、これまで構築してきた

「経済システム」

「金融システム」

を、一新するには、多大な労力が必要となるためです。

しかし、近年、社会主義市場経済を掲げる中国の台頭も相まって、中長期的に、

「新しい経済システム」

に移行する可能性は、ゼロではなく。

例えば、バッズ(逆有償物)をグッズ(有価物)に変える資源の循環利用システム等の様に、現代社会が抱える

「経済格差」

「人種的不公平」

「気候変動」

等の問題の解決を目指して、システムの転換を図る新たなシステムを考察する経済に関わる論文を、紹介しておきます。

①ジェームズ・グスタフ・スペス著「The Joyful Economy」(喜びの経済)

②クリスチャン・フェルバーほか著「The Economy for the Common Good」(共通善のための経済)

③J・K・ギブソン=グラハムほか著「Cultivating Community Economies」(コミュニティ経済を育む)

④ティム・ジャクソンほか著「Towards a New, Green Economy」(ニュー・グリーンエコノミーに向けて)

⑤ロレンツォ・フィオラモンティ著「Well-being Economy: A Scenario for a Post-growth Horizontal Governance System」(幸福の経済:ポスト成長における水平型統治システムのためのシナリオ)

⑥デビット・コーテン著「The New Economy: A Living Earth System Model」(ニュー・エコノミー:生きた地球システムモデル)

資本主義の始まりは諸説あるのですが、仮に、1789年のフランス革命を起点にしたとしても、資本主義に移行してから、まだ、250年も、経過していません。

資本主義以前の統治システムであった封建主義が、鎌倉時代から明治時代にかけて続いたことを考えると、資本主義が、万能の統治システムだとは、断言できないだろうと思われます。

そのため、

「資本主義の限界」

は、いつかは、訪れるかもしれませんよね。

しかし、今すぐ、体制転換することは、現実的ではなく、また、考えづらくもあり、日本で生きる以上は、今の資本主義で、生活していくことになります。

「なぜ、一生懸命働くのか 日本資本主義の精神」(PHP文庫)山本七平(著)

時代の動向を見据えつつも、日本的資本主義にアジャストする生き方をしつつも、世界の動向にも視点を向けていく方が、良いのだろうと、そう考えられます。


■「千夜千冊エディション 資本主義問題」(角川ソフィア文庫)松岡正剛(著)

▶前口上

空気や水じゃあるまいに、貨幣は言語のようになくならないし、市場はパンが溢れて、サーカスのように賑やかだ。
世界が資本主義に浸っているままだなんて!
けれども為替が何か作ったか? 銀行が何の役に立っている?
ファウスト博士は誑かされたのだ。
勝ち組がいばるのも、経済学がリクツ言うのもシャラクせい。

▶第1章 マネーの力

マネーとは一体なんなのか。
なぜマネーは自分自身を増やすのか。
なぜ銀行や債券や保険がマネーの代行をするのか。
ゲーテはファウスト博士に託して、金の魔術的本質を暴き、ジンメルは貨幣の無性格性が人間の欲望を駆り立てることを見抜いた。
人間とマネーの悪魔的関係は、断ち切れるのか。

1374夜 ハンス・クリストフ・ビンスヴァンガー 『金と魔術』

1367夜 ニーアル・ファーガソン 『マネーの進化史』

1369夜 ゲオルク・ジンメル 『貨幣の哲学』

1370夜 今村仁司 『貨幣とは何だろうか』

1375夜 仲正昌樹 『貨幣空間』

1382夜 ジェイムズ・バカン 『マネーの意味論』

▶第2章 資本主義の歯車

資本主義の基幹エンジンとなった仕組みの成立をたどる章。
会計世界をつくりあげた複式簿記の登場、古代から共同体と共にあった市場の歴史、資本主義が生み出した株式会社という化け物のルーツに分け入っていく。
オークションは所有や富がどのように発生したかの根本秘密を握っている。

1676夜 ジェイコブ・ソール 『帳簿の世界史』

729夜 ブライアン・リアマウント 『オークションの社会史』

1133夜 ゲルト・ハルダッハ&ユルゲン・シリング 『市場の書』

1293夜 ジョン・ミクルスウェイト&エイドリアン・ウールドリッジ 『株式会社』

1108夜 ダニエル・ヤーギン&ジョゼフ・スタニスロー 『市場対国家』

1381夜 小林正宏・中林伸一 『通貨で読み解く世界経済』

▶第3章 君臨する経済学

ハイエクが自由主義と個人主義の旗を掲げ、フリードマンが新自由主義思想という妖怪を一人で仕立てた。
しかしその結末がリーマンショックだとわかると、ケインズの復活が叫ばれはじめた。
経済学はただ混乱しているだけなのか。
間宮陽介の千夜が、アダム・スミスからはじまる市場原理主義の遍歴を案内している。

1336夜 間宮陽介 『市場社会の思想史』

1372夜 ジョン・メイナード・ケインズ 『貨幣論』

1337夜 フリードリヒ・ハイエク 『市場・知識・自由』

1364夜 イマニュエル・ウォーラーステイン 『史的システムとしての資本主義』

1338夜 ミルトン・フリードマン 『資本主義と自由』

1373夜 ロバート・スキデルスキー 『なにがケインズを復活させたのか?』

▶第4章 グローバル資本主義の蛇行

グローバル資本主義の限界をあらゆる角度から問題提起する。
ストレンジは制御不能なマッドマネーに警鐘を鳴らし、投資家のソロスは資本主義の“合理性”には、必ずや「ゆらぎ」「誤謬」が巣くっていることを見抜いた。
世界を反転させるのはマルチチュードか、脱構築か、マルクスの再来か。

1358夜 マンフレッド・スティーガー 『グローバリゼーション』

1352夜 スーザン・ストレンジ 『マッド・マネー』

1332夜 ジョージ・ソロス 『グローバル資本主義の危機』

1353夜 金子勝 『反経済学』

1388夜 鈴木謙介 『〈反転〉するグローバリゼーション』

1390夜 パオロ・ヴィルノ 『ポストフォーディズムの資本主義』

1391夜 アレックス・カリニコス 『アンチ資本主義宣言』


■資本主義問題がわかる(分かる/解る/判る)かもしれない本達(近現代・年代別)

1690年 ジョン・ロック「統治二論」

1759年 アダム・スミス「道徳感情論」

1767年 ジェイムズ・ステュアート「経済の原理」

1776年 アダム・スミス「国富論」

1798年 トマス・マルサス「人口論」

1817年 D.リカードウ「経済学および課税の原理」
1817年 デヴィッド・リカード「経済学および課税の原理」

1867年 カール・マルクス「資本論」

1874年 ワルラス「純粋経済学要論 社会的富の理論」
1879年 アルフレッド・マーシャル「産業経済学」
1879年 ヘンリー・ジョージ「進歩と貧困」

1890年 アルフレッド・マーシャル「経済学原理」
1899年 ソースタイン・ヴェブレン「有閑階級の理論」

1904年 マックス・ヴェーバー「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」

1911年 ヴェルナー・ゾンバルト「ユダヤ人と経済生活」

1921年 カール・メンガー「一般理論経済学」
1923年 ケインズ「貨幣改革論 若き日の信条」

1932年 A.A.バーリー「近代株式会社と私有財産」
1934年 J.A.シュムペーター「経済発展の理論―企業者利潤・資本・信用・利子および景気の回転に関する一研究」
1936年 ジョン・メイナード・ケインズ「雇用、利子、お金の一般理論」

1942年 ヨーゼフ・シュンペーター「資本主義・社会主義・民主主義」
1944年 カール・ポラニー「大転換」
1945年 フリードリヒ・ハイエク「社会における知識の利用」
1947年 サミュエルソン「経済分析の基礎」
1948年 ポール・サミュエルソン&ウィリアム・ノードハウス「サムエルソン経済学」
1949年 ベンジャミン・グレアム「新 賢明なる投資家」
1949年 ルートヴィヒ・フォン・ミーゼス「ヒューマン・アクション」

1952年 F.A.ハイエク「科学による反革命―理性の濫用」
1955年 ジョン・K・ガルブレイス「大暴落1929」
1957年 ライオネル・ロビンズ「経済学の本質と意義」
1958年 J.K.ガルブレイス「ゆたかな社会」
1959年 F.H.ナイト「危険・不確実性および利潤」
1959年 J.S.ミル「経済学原理」

1960年 F.A.ハイエク「自由の条件」
1962年 ミルトン・フリードマン「資本主義と自由」
1964年 ゲーリー・ベッカー「人的資本―教育を中心とした理論的・経験的分析」
1966年 アイン・ランド「資本主義―知られざる理想」
1967年 デイヴィッド・ヒューム「経済論集」
1968年 ジェーン・ジェイコブズ「都市の原理」
1969年 P.F.ドラッカー「断絶の時代―いま起こっていることの本質」

1970年 アルバート・O・ハーシュマン「」離脱・発言・忠誠」
1970年 フリードリッヒ・リスト「経済学の国民的体系」
1971年 ジョン・ロールズ「正義論」
1973年 E・F・シューマッハ「スモール・イズ・ビューティフル」
1978年 トーマス・シェリング「ミクロ動機とマクロ行動」

1981年 アマルティア・セン「貧困と飢饉」
1985年 ピーター・ドラッガー「イノベーションと起業家精神」
1986年 ハイマン・ミンスキー「金融不安定性の経済学」
1988年 ロナルド・H・コース「企業・市場・法」

1990年 エリノア・オストロム「コモンズの管理」
1990年 マイケル・E・ポーター「国の競争優位」
1992年 アマルティア・セン「不平等の再検討―潜在能力と自由」
1996年 ジュリアン・サイモン「究極の資源2」

2000年 エルナンド・デ・ソト『資本の謎』
2000年 ロバート・J・シラー「投機バブル 根拠なき熱狂」
2005年 スティーヴン・D・レヴィット&スティーヴン・J・ダブナー「ヤバい経済学」
2007年 ジョン・C・ボーグル「マネーと常識」
2007年 ナオミ・クライン「ショック・ドクトリン」
2007年 ポール・クルーグマン「格差はつくられた」
2008年 ニーアル・ファーガソン「マネーの進化史」
2009年 ライアカット・アハメド「世界恐慌」

2010年 ウィリアム・J・ボーモル「革新的企業家のミクロ理論」
2010年 ダンビサ・モヨ「援助じゃアフリカは発展しない」
2010年 マイケル・ルイス「世紀の空売り」
2011年 ダニ・ロドリック「グローバリゼーション・パラドクス」
2011年 ハジュン・チャン「世界経済を破綻させる23の嘘」
2014年 エリック・ブリニョルフソン&アンドリュー・マカフィー「ザ・セカンド・マシン・エイジ」
2014年 ダイアン・コイル「GDP 小さくて大きな数字の歴史」
2014年 トマ・ピケティ「21世紀の資本」
2015年 リチャード・セイラー「行動経済学の逆襲」
2016年 ジョセフ・スティグリッツ「ユーロから始まる世界経済の大崩壊」
2016年 ディアドラ・マクロスキー「ブルジョアの平等」
2016年 ロバート・J・ゴードン「アメリカ経済成長の終焉」

1999/1/1 ジョージ・ソロス「グローバル資本主義の危機」

2000/8/10 ヴェルナー・ゾンバルト「恋愛と贅沢と資本主義」
2007/3/16 スーザン・ストレンジ「カジノ資本主義」

2013/9/27 原丈人「21世紀の国富論」
2014/12/6 ピケティ「21世紀の資本」
2014/6/27 加藤典洋「人類が永遠に続くのではないとしたら」
2015/1/16 柄谷行人「世界史の構造」
2015/2/14 細田衛士「資源の循環利用とはなにか バッズをグッズに変える新しい経済システム」
2015/5/15 奥村宏「資本主義という病」
2015/8/27 ボードリヤール「消費社会の神話と構造」
2016/12/2 ロバート・ライシュ「最後の資本主義」
2016/2/20 ヴォルフガング・シュトレーク「時間かせぎの資本主義」
2016/9/12 ハリー・フランクファート「不平等論」
2016/9/30 水野和夫「株式会社の終焉」
2017/10/21 ダニエル・ネトル「幸福の意外な正体」
2017/11/16 マルク・レヴィンソン「例外時代 高度成長はいかに特殊であったのか」
2018/12/5 ユルゲン コッカ「資本主義の歴史 起源・拡大・現在」
2018/2/20マーク フィッシャー「資本主義リアリズム」
2019/12/18 スティーブン・ピンカー「21世紀の啓蒙」

2020/1/28 ロバート・H・フランク「幸せとお金の経済学」
2020/10/1 レベッカ・ヘンダーソン「資本主義の再構築」
2020/11/4 インフォビジュアル研究所「図解でわかる 14歳から考える資本主義」
2020/3/18 アダム・トゥーズ「暴落」
2020/4/3 リチャード・ウィルキンソン/ケイト・ピケット「格差は心を壊す」
2020/7/10エリック・ウイリアムズ「資本主義と奴隷制」
2020/8/25 仲正昌樹「人はなぜ自由から逃走するのか」
2020/9/17 斎藤幸平「人新世の「資本論」」
2021/5/11 矢野和男「予測不能の時代」
2021/6/18 ブランコ・ミラノヴィッチ「資本主義だけ残った」
2022/1/15 岡本裕一朗「アメリカ現代思想の教室」
2022/1/28 水野和夫「次なる100年 歴史の危機から学ぶこと」
2022/11/24 ニック・スルネック「プラットフォーム資本主義」
2022/7/1 ピーター・S・グッドマン「ダボスマン」
2022/7/6 成田悠輔「22世紀の民主主義」
2023/12/4 デヴィッド・ハーヴェイ「反資本主義 新自由主義の危機から〈真の自由〉へ」
2023/4/14 カール・ローズ「意識高い系資本主義が民主主義を滅ぼす」
2023/4/21 ジェイソン・ヒッケル「資本主義の次に来る世界」
2023/6/24 トマ・ピケティ/ロール・ミュラ/セシル・アルデュイ/リュディヴィーヌ・バンティニ「差別と資本主義 レイシズム・キャンセルカルチャー・ジェンダー不平等」
2023/6/28 大澤真幸「資本主義の〈その先〉へ」
2023/8/7 ナンシー・フレイザー「資本主義は私たちをなぜ幸せにしないのか」
2024/1/26マーティン・ウルフ「民主主義と資本主義の危機」
2024/10/16 ロバート・ライシュ「コモングッド」
2024/11/29 太田康夫「漂流する資本主義 新たなパラダイムを求めて 現代資本主義全史」
2024/12/14 コリン・メイヤー「資本主義再興 危機の解決策と新しいかたち」
2024/6/19 マルクス・ガブリエル「倫理資本主義の時代」
2024/9/19 トマ・ピケティ「平等についての小さな歴史」
2024/9/21 岩井克人「資本主義の中で生きるということ」
2024/9/30 ヨハン・ノルベリ「資本主義が人類最高の発明である」


■世界を経済学で学ぶ

▶チャプター1:資本主義に希望はあるのか

1776年 アダム・スミス「国富論」
1867年 カール・マルクス「資本論」
1890年 アルフレッド・マーシャル「経済学原理」
1899年 ソースタイン・ヴェブレン「有閑階級の理論」
1904年 マックス・ヴェーバー「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」
1936年 ジョン・メイナード・ケインズ「雇用、利子、お金の一般理論」
1942年 ヨーゼフ・シュンペーター「資本主義・社会主義・民主主義」
1944年 カール・ポラニー「大転換」
1945年 フリードリヒ・ハイエク「社会における知識の利用」
1948年 ポール・サミュエルソン&ウィリアム・ノードハウス「サムエルソン経済学」
1949年 ルートヴィヒ・フォン・ミーゼス「ヒューマン・アクション」
1962年 ミルトン・フリードマン「資本主義と自由」
1966年 アイン・ランド「資本主義―知られざる理想」

▶チャプター2 格差拡大に処方箋はあるのか

1798年 トマス・マルサス「人口論」
1879年 ヘンリー・ジョージ「進歩と貧困」
1964年 ゲーリー・ベッカー「人的資本―教育を中心とした理論的・経験的分析」
1981年 アマルティア・セン「貧困と飢饉」
2000年 エルナンド・デ・ソト『資本の謎』
2007年 ナオミ・クライン「ショック・ドクトリン」
2007年 ポール・クルーグマン「格差はつくられた」
2010年 ダンビサ・モヨ「援助じゃアフリカは発展しない」
2011年 ダニ・ロドリック「グローバリゼーション・パラドクス」
2011年 ハジュン・チャン「世界経済を破綻させる23の嘘」
2014年 トマ・ピケティ「21世紀の資本」

▶チャプター3 経済成長は不可欠か

1817年 デヴィッド・リカード「経済学および課税の原理」
1968年 ジェーン・ジェイコブズ「都市の原理」
1973年 E・F・シューマッハ「スモール・イズ・ビューティフル」
1985年 ピーター・ドラッガー「イノベーションと起業家精神」
1988年 ロナルド・H・コース「企業・市場・法」
1990年 エリノア・オストロム「コモンズの管理」
1990年 マイケル・E・ポーター「国の競争優位」
1996年 ジュリアン・サイモン「究極の資源2」
2010年 ウィリアム・J・ボーモル「革新的企業家のミクロ理論」
2014年 エリック・ブリニョルフソン&アンドリュー・マカフィー「ザ・セカンド・マシン・エイジ」
2014年 ダイアン・コイル「GDP 小さくて大きな数字の歴史」
2016年 ロバート・J・ゴードン「アメリカ経済成長の終焉」

▶チャプター4 なぜ人はカネに翻弄されるのか

1949年 ベンジャミン・グレアム「新 賢明なる投資家」
1955年 ジョン・K・ガルブレイス「大暴落1929」
1986年 ハイマン・ミンスキー「金融不安定性の経済学」
2000年 ロバート・J・シラー「投機バブル 根拠なき熱狂」
2007年 ジョン・C・ボーグル「マネーと常識」
2008年 ニーアル・ファーガソン「マネーの進化史」
2009年 ライアカット・アハメド「世界恐慌」
2010年 マイケル・ルイス「世紀の空売り」
2016年 ジョセフ・スティグリッツ「ユーロから始まる世界経済の大崩壊」

▶チャプター5 経済学は現実世界に太刀打ちできるのか

1970年 アルバート・O・ハーシュマン「」離脱・発言・忠誠」
1978年 トーマス・シェリング「ミクロ動機とマクロ行動」
2005年 スティーヴン・D・レヴィット&スティーヴン・J・ダブナー「ヤバい経済学」
2015年 リチャード・セイラー「行動経済学の逆襲」
2016年 ディアドラ・マクロスキー「ブルジョアの平等」


■あなたは、次のどれに当てはまりますか?

ニュースや社会の出来事を経済の視点で理解し、日常生活に役立てたい。
マクロ経済やミクロ経済の知識を活用し、経営判断や市場分析に役立てたい。
格差や貧困、労働問題など資本主義が生む課題について知りたい。
経済の基本的な仕組みや市場原理を学び、経済環境を理解した上でビジネス戦略に活かしたい。
経済の基本的な理論や考え方を学び、自身の知識を広げたい。
経済学の基礎理論や概念を理解し、学問としての基礎を固めたい。
経済政策の理論や実践を理解し、経済成長や財政運営に関する知識を深めたい。
経済的要因が引き起こす社会問題や格差、貧困の背景を学びたい。
経済動向や市場の動きを分析し、投資戦略や金融取引に役立てたい。
現代社会の仕組みや経済システムを理解したい。
高度な経済理論や最新の経済研究を学び、専門的な知識を深めたい。
国際経済や貿易、為替の動向を理解し、グローバルなビジネスに対応したい。
資本主義が環境や社会に与える影響を理解し、持続可能な未来を考えたい。
資本主義が国際的にどのように機能しているかを理解し、ビジネスや政策に活かしたい。
資本主義と人間の行動や社会的価値観との関係について考察したい。
資本主義と他の経済システムを比較し、理解を深めたい。
資本主義について学生や受講者に教えるための知識を深めたい。
資本主義に関する知識を深め、読者や視聴者に価値ある情報を提供したい。
資本主義の仕組みを活用し、ビジネスの成長戦略を構築したい。
資本主義の長所や欠点を理解し、政策立案に活かしたい。
資本主義の発展や社会への影響を歴史的、思想的に考察したい。
資本主義の理論や歴史、課題について深く理解したい。
資本主義経済の動向を分析し、資産運用や投資判断に役立てたい。
日常のニュースや社会現象を深く理解するために、資本主義の基礎を学びたい。


■民主主義と資本主義の危機

資本主義と民主主義は、セットでひとつ、二人三脚で成り立っていると、考えられます。

これは、私の思い込みなのかもしれないのですが、20世紀の後半の数十年間に、

①民主主義と資本主義を採用していた国が豊かになった。

②共産・独裁主義と社会主義を採用していた国が貧しくなった。

という結果が、偶々、得られただけなのではないか?

そして、資本主義と民主主義が、上手く行っていた仕組みを、簡略化すると、

1)経済成長のための資本主義

2)資本主義の生み出す弱者の声を届けるための民主主義

というようなバランスになっていたように推定できます。

でも、21世紀に入ってからの約20年間に起きたのは、

a)資本主義のカジノ化と暴走

b)民主主義の劣化

「民主主義と資本主義の危機」マーティン・ウルフ(著)小川敏子(訳)

そして、両者が相反するもののように、描かれはじめて、現在迄、効果的な改善策が示されないまま、新たな経済システム、言い換えるとプラットフォームが世界を席巻している最中であり、

「プラットフォーム」(河出文庫)ミシェル・ウエルベック(著)中村佳子(訳)

その行く末は、決して、幸せな世界ではないのではないかと、危惧しています。

映画『プラットフォーム』予告編


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