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ギターにおけるFの壁は克服せずに回避するのもあり

新しいギターで、初心者気分を思う存分楽しむ日々が続いている。
ギターを何年もやっているけど、ガットギターだと1フレットをセーハするFとかFmはキツイ。
ネットで調べてみると、時代が変わってもギター初心者にとってのFの壁は存在しているみたいだ。
今は色々情報があって良いね〜。

自分がFの壁をどう克服したのか思い出してみると、克服したというよりは回避した感じかなと思う。
ギターを始めた頃、好きなアーティストの曲が省略した押さえ方のコードで弾ける楽譜を買って、Fも省略形で弾いていた。

6弦1フレットのFの音を押さえない形なんで、低音が少し淋しい感じになるけど、ひとりで鼻歌歌いながらギターを弾いて遊ぶには充分だったし、Fと格闘することなくギターを楽しめた。

Fよりも、セーハするGとかAの方が押さえやすいので、初心者ならそっちから押さえてみたらいいんじゃないかなとも思うけど、弾きたいと思った曲にFが出てきたら仕方ないのか・・・。

しかし、1フレットをセーハして1弦から6弦まで鳴らすFって、実際に使う場面はあまり無いような気がしませんか?
それに、1フレットをセーハするFは、そんなに使わない方が良いかなというのが現在の個人的な考え。

バンドだとベースがルート弾いていれば、ギターは6弦弾かなくてもほぼOKというか、弾かない方がマシな場合が多いかも。
アマチュアバンドだと、鍵盤もベースも低いFの音を弾いてる上で、ギターまで6弦のFの音弾いちゃって、低音がゴワゴワになってるバンドとかあるし、そんなバンドに限って、「音響の人がヘタクソだ」とか「この会場は音が悪い」とか言ってる印象もある。

自分はと言うと、うん十年ギターを弾いてて、1フレットをセーハするFが必要になったことはほとんど無いし、必要が出てきても、省略形か違う押さえ方に変更して対応してきた。

何でかと言うと、押さえるのがしんどい割に広がり感のない響きだし、響きがカッコ良くないから。
特にローポジションのCとかGを弾いた後にFが来るコード進行だと、Fのところで急に空間が狭くなったような感じがする。
CとかGのコードをジャカジャカして、草原や青空をイメージしていても、Fのコードになった瞬間に四畳半の部屋のイメージになる。
そう言えばAmも四畳半の臭いがしがちかも。
でも、使いどころにもよるかな。南米の音楽なんかだと、FやAmが出てきても四畳半の感じにはなってない。ストロークのリズムかな。

リズムのことは置いて音階だけで考えると、フレットをセーハするFを構成する音は、
6弦→F
5弦→C
4弦→F
3弦→A
2弦→C
1弦→F
となっていて、3つもFの音を弾く。それが広がりの無さとか、カッコ良くない感じの原因になっていると思う。
かと言って音が重なったことによる重厚な感じもしない。

Fのコードを機能させるにはF、A、Cがひとつずつ鳴っていればOKなので、ジャカジャカかき鳴らして弾くのであれば6弦だけ省略でなんとかなる。
6弦を省略した押さえ方で、常に低音弦から始まるアルペジオを弾く場合、Cの次に6弦を省略したFを弾くと、コードはFなのに始まりの音がCとなって、コードの変わり目が微妙な感じになるので、4弦→5弦→3弦という順番にするとコードがFになった感が出る。
バンドのアンサンブルの中では、1〜3弦だけとか、2〜4弦だけで良い場合もある。

初心者であれば、上記の方法で回避しつつ、並行してセーハの練習もすれば、Fでつまづいて先に進めないというありがちな事にならずに済むはず。
中級者であれば、トライアドについて勉強することで、12フレットまでの間で弾けるFコードの多さに気づいて、アレンジに活用することができるし、12フレットまでで2つのFしか知らない人に差を付けることができるのでオススメ。

ここまでで、1フレットをセーハするFをディスってる感じで散々書いたけど、新しいギターではFをめちゃくちゃ練習している。綺麗な音が出るように、そして超スローで弾けるように。
FとFmがちゃんと弾けたら、とりあえずそのギターは弾きこなしていけるかなというのはあるから。
Fが苦手なみなさん、一緒に頑張りましょう。

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