【ポケモンSV】月まで届け、不死の煙【雷撃#V優勝】

ひだかドラピオン

2024年11月24日 20:28

最大規模のオフライン大会『雷撃#V』で優勝することができ、シーズン24で使用予定だった本命構築が幸か不幸か(流石に幸か)消滅したので公開。

シーズン23で最終53位-2095 の成績を残した構築の改善に努めた。

コンセプト

・安定行動に対するリスク付け。
・対面、搦手、TOD。

個体紹介

セグレイブ @ こだわりハチマキ
テラスタイプ: じめん
特性: ねつこうかん
性格: ようき
191(4)-197(252)-112-85-106-152(252)
こおりのつぶて / じしん / きょけんとつげき / つららおとし

◇H151-B90-マスカーニャに対して「こおりのつぶて」の瀕死率が87.5%
◎最速ブリジュラス+2

ガチグマ(赫月) @ とつげきチョッキ
テラスタイプ: ゴースト
特性: しんがん
性格: ひかえめ
197(68)-81-140-204(244)-110(196)-57 *S0
ブラッドムーン / だいちのちから / しんくうは / テラバースト

◇H183-D106-ガブリアスに対して「ブラッドムーン」+「しんくうは」の瀕死率が99.6%
◆ガチグマ(アカツキ)のC198*ノーマルテラス*「ブラッドムーン」+「しんくうは」を確定耐え
◆ガチグマ(アカツキ)のC205*「ブラッドムーン」+「ハイパーボイス」を確定耐え
◆ガチグマ(アカツキ)のC205*シルクのスカーフ*ノーマルテラス*「ブラッドムーン」を確定耐え
◆サーフゴーのC203*「わるだくみ」*「ゴールドラッシュ」を確定耐え
◎最遅アシレーヌ-1

ブリジュラス @ パワフルハーブ
テラスタイプ: でんき
特性: がんじょう
性格: おくびょう
165-112-151(4)-177(252)-85-150(252)
ラスターカノン / りゅうせいぐん / エレクトロビーム / １０まんボルト

◎レギュHの最終1位が2/2で採用しているので願掛け

ヘイラッシャ @ たべのこし
テラスタイプ: はがね
特性: てんねん
性格: わんぱく
257(252)-120-154(36)-76-113(220)-55
ウェーブタックル / あくび / のろい / ねむる

◆ブリジュラスのC177*でんきテラス*「10まんボルト」をはがねテラス込で確定3耐え

オオニューラ @ こだわりスカーフ
テラスタイプ: ゴースト
特性: どくしゅ
性格: ようき
159(28)-180(236)-81(4)-54-104(28)-183(212)
フェイタルクロー / インファイト / とんぼがえり / すりかえ

◇H183-B90-マスカーニャに対して「フェイタルクロー」の瀕死率が87.5%
◆キュウコン(アローラ)のC108*「ふぶき」を確定2耐え
◆マスカーニャのA162*へんげんじざい*「トリプルアクセル」を確定耐え
◎最速ジャローダ+2

ラスト1枠についてシーズン23ではソウブレイズ@きあいのタスキを使用していたが微妙だったので、雷撃#Vではヒートロトム@こだわりメガネに変更した。

ロトム(炎) @ こだわりメガネ
テラスタイプ: フェアリー
特性: ふゆう
性格: おくびょう
139(108)-76-127-144(148)-127-151(252)
オーバーヒート / ボルトチェンジ / トリック / テラバースト

◇H183-D106-ガブリアスに対して「フェアリーテラバースト」で確定
◎最速ブリジュラス+1

構築の要点

・すべての創造は模倣から出発する
・コンセプト1「安定行動に対するリスク付け」
・コンセプト2「対面、搦手、TOD」

-すべての創造は模倣から出発する

まずはじめに、構築の軸であるガチグマ(アカツキ)のテラスについて話しておこう。あれはS23最終日11月1日深夜、暖めていた本命構築が無事0-3スタートとなり虚ろな目で最終日配信を眺めていたときのことだ。
偶然つけた配信で相手のガチグマがゴーストテラスを切った瞬間を私は見逃さなかった。ブリジュラスの「ボディプレス」を華麗に空かし感動したのを覚えている。

ゴーストテラスをガチグマと組み合わせる発想に驚かされたが、少し考えてみると

オオニューラに対し「ねこだまし」の型確認ターンを挟ませないまま爆アドを生む
ケンタロス@だっしゅつパックに対し「インファイト」を無効にすることで逃さず処理できる

という強みがあることがわかり、先の配信の対戦相手が慧眼の持ち主であると確信。

よって拝借し、構築の軸とした。

-安定行動へのリスク付け

ガチグマがゴーストテラスで奇襲する以上、相手には気持ち良くかくとう技を選択して欲しかった。そこでシーズン23を振り返ったところ、採用していたソウブレイズが全く噛み合っていないことに気付き、逆にゴーストタイプがいない構築であれば「インファイト」を躊躇なく選択してくれるのではないかと考えた。

また同様の思考として、ガブリアス@こだわりハチマキに対しても構築からフェアリータイプを排除することで「げきりん」を選択してもらい、ロトムのフェアリーテラスで破壊することが可能である。
▶構築からひこうタイプを排除してひこうテラスをする場合と比較して、テラスをしたターンにガブリアスをワンパンしたいのに、ひこうテラスをしながらワンパンできるポケモンを使うとガブリアスにもテラスをされてしまうジレンマが発生する点を解決できなかったため、フェアリーテラスによる奇襲を選択した。
▷ロトムのフェアリーテラスは対ガブリアスだけでなく、カイリューやブリジュラスに対しても有効に働くシーンが存在するためピンポメタの域を超えていると感じた。

-対面、搦手、TOD

ガチグマやロトムがテラスによる奇襲を成功させたあと、最も効率よく逃げ切れるポケモンがヘイラッシャである。

今回はそのヘイラッシャの逃げ切り性能を高める「あくび」×「ねむる」に加え、「トリック」後の詰ませ性能を評価して「のろい」を採用した。
▶「まもる」を切ると序盤にヘイラッシャを展開したとき体力管理が難しくなるという弊害があるが、数的優位から展開することがほとんどだった上そもそも相手が勝手にケアしてくれるため問題はなかった。