[2020年はやりたいことをぜんぶやる 4]くいしんぼう、山の上でラーメンを食べる。
高尾山の頂でカップラーメンを食べるこどもたちを見て、
---超うらやましい! おばちゃんもそれやりたい! ぜってーやってやる!
と闘志を燃やした(?)あの日から1週間。
1月19日(日)の高尾山は、前日に降った雪がそれなりに残っており、
「1号路は除雪してあるけど、それ以外のコースは軽アイゼン等滑り止めを装着してね」的コメントが張り出され、特別感にあふれていました。
けいアイゼン? かるアイゼン? 控えめな感じのアイゼンのことか?
などと思うド素人は、当然そんな玄人っぽいものを持ち合わせておりません。
山頂でカップラーメン食べることが目的(=精神的山頂)なワケで、無理する必要も動機もない。安全第一。
慣れた手つきで軽アイゼンなるものを装着する先輩方を横目に、迷わず1号路に入りました。
山頂まで舗装100%の1号路は、うきうきハイキング感控えめなくせに、思いのほか急勾配でキツイんだこれがー。
リュックの中で、お湯を満載した水筒が転がります。重い。
次第に汗ばんで、白い息を吐きながら見上げる空は、よく晴れて濃い青。
樹々に積もった雪が太陽にあたためられて、キラキラと解け落ち、まるで雨のよう。
標識の上には、だれかが作ったちいさな雪だるま。
なんだ。1号路だって、十分にたのしいじゃん。
山頂付近は雪が踏み固められてツルッツルのところもあり、ゆっくり歩いたり譲り合ったりして大渋滞。
そんな中を、アイゼン組はザクザク歩いていきます。
生まれてはじめて「アイゼンほしい」と思いました。
山頂でベンチに腰掛け、いよいよこのとき!
水筒に口をつければ、中のお湯はまだアッツアツです。
ミニサイズのカップヌードルに注ぎ入れ、アルミ箔で包んだおむすびを乗っけて待つこと3分。
こんなにカップヌードルにわくわくしたことがあっただろうか。いや、ないねー!
冷えたからだに、あたたかいもの。
疲れたからだに、しょっぱいもの。
空いたおなかに、麺と米。
目の前には、はるか遠くの白い富士山。
うーん。格別の味わい。
最高のごはんと言っていい。
死ぬ直前に食べたいものはカップヌードルとおむすびだ!
ひとりハイキングは、シンプルなたのしみとよろこびにあふれています。
つぎは何しようかな。
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Thanks
・雪に濡れたベンチを拭くタオルを貸してくれたおとうさん。お尻が濡れずに済みました…。おしゃべりもとってもたのしかったです。
・馬酔木の花が咲いているよ、と教えてくれたご夫婦。目を凝らさないと見つけられないちいさな花。ハイキングのたのしみが増えました。