ロジラテ思考の情報整理術「会社・上司が欲しがる情報整理術」#C03
会社または上司が、もっとも欲しい情報はなんだと思いますか?
そこを理解しておかないと成果に繋げることはできませんし、自分の評価にも繋がりません。
もちろん全ては「目指す姿」を達成するための情報になるわけですが、集約すると次の3つに絞られます。
1.会社・上司が必要とする3つの情報
1)危機管理に関わる情報
ガバナンス・コンプライアンスに関わる情報で、会社にとって最も重要な情報です。
何故なら不正、不祥事、改竄は会社の存亡に関わる情報だからです。
ご存じの通り沢山の企業が情報公開を怠って、屋台骨が揺らぎ経営危機に陥っています。
2)戦略&重点実施項目に関わる情報
中期、年度の「方針」「戦略」「戦術」の進捗状況や、新たな計画を立てるための情報など業績に直結する重要な情報です。
3)変化情報(社会、マーケット、社内)
●社内の情勢や法改正などの情報。
●コンペティターや顧客、マーケットの変化など、イノベーションの種に繋がる情報。
私達は「危機管理」「戦略&重点実施項目」「変化情報」の3つの情報をリアルタイムで会社・上司に報告しなければなりません。
しかし折角手に入れた重要な情報が、伝わり易く、共有しやすい情報に整理されていなければ意味がありません。
次項は整理の仕方について、話を進めます。
2.相手の関心に合わせて情報を整理する
皆さんは、何か問題が起こったとき、心の中で発する言葉を思い起こしてみてください。
「え?! 何があったの?」「何故そうなったの?」「っでどうするの?」っと直感的に思い起こしたのではないでしょうか?
そうです。そこがもっとも知りたいことであり、そこに落とし込めれば相手は得心します。
ここで気をつけなければいけないことは「何が?」「何故?」「何をする?」を、バラバラに見てしまうと単なる静止画になってしまいます。
しかしストーリーとして繋げて観れば動画になり、まるで映画を観ているように貴方の言ったことが、相手の記憶に残っていくのです。
1)「何が?」
起きたこと、悪化したこと、結果
2)「何故そうなったの?」
①これが原因で、こうなったのではないか?
⇒ つまり仮説です。
②それで、何を解決すれば再発しなくなるの?
⇒ つまり課題です。
⇒ 問題とは何度も起きる事象ですが、沢山ある問題の中から
この問題さえ解決すれば再発しないものを「核となる課題=戦略」
と呼びます。
3)「何をするの?」
「核となる課題」を解決するために行うアクションです
⇒つまり戦術です。
3.「何が」「何故」「何を」に整理するとイノベーションの種が見える
「何が」「何故」「何を」フォーマットは#B03(以下リンク参照)に登場してるのですが、私の事業では「報告書」、「メール」、「口頭」の報告をこのフォーマットで統一しました。
ロジラテ思考の時間節約術「ロジラテ思考で成果をあげる方法」」#B03|飯田利男|note
つまり報告をストーリーにして、メンバーから上がってきた様々な情報を俯瞰、分析しながら、イノベーションの種を探していました。
具体的には「ロジラテ思考ノート」というものを作って、メンバーから上がってきた情報を「何が」「何故」「何を」に分解して時系列に記録し、観察していました。
これについては、もしご興味がありましたら、「記事希望」とコメント下さい。ご要望が多ければ記事は書いてみたいと思います。