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[audio-technica] AT-PHA55BT
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日本の音響などの機器メーカーである、オーディオテクニカより2017年から展開されていたワイヤレスヘッドフォンアンプ。現在、メーカーカタログでは終売となっている。
ワイヤレスヘッドフォンアンプは、有線のイヤフォン・ヘッドフォンと接続し、再生機器との間でBluetooth接続することで、有線のイヤフォン・ヘッドフォンを無線化するヘッドフォンアンプである。
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■仕様
出力:50mW+50mW(16Ω)
25mW+25mW(32Ω)
2.5mW+2.5mW(300Ω)対応コーデック: LDAC / aptX / AAC / SBC
伝送帯域: 20~40,000Hz(LDAC 96kHzサンプリング、990kbps時)
20~20,000Hz(44.1kHzサンプリング時)サンプリング周波数: 44.1kHz / 48kHz / 88.2kHz / 96kHz
対応ビット数: 16bit / 24bit
通信方式:Bluetooth標準規格Ver.4.2準拠
出力端子:φ3.5mmステレオミニジャック
充電コネクタ形状:Micro USB Type-B
重量:約28g
連続使用時間:最大約8時間
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有線のヘッドフォンやイヤホンを接続することで、Bluetooth通信により無線化する為の無線ヘッドフォンアンプ。
外観はボディ正面部にアルミニウムハウジングを採用し、共振の抑制などの機能面以外に高級感ある仕上がりとなっている。実際のサイズは、カタログなどで感じる印象よりも小さく、軽さも相まって持ち運びに不便を感じることはない。
DAC・アンプ部にESS社製ES9118を用いており、音質はオーディオテクニカらしく、フラットでクセのない味付けとなっている。各音がハッキリとしており、強調される音域が少なく明瞭な特性となっている。アンプとしても不足なく出力され、ボリュームは32ステップある。
Androidなどからだと、LDAC・ハイレゾ音源にも対応している。
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当該機器の最大の特徴はA・B MODE切替により出力インピーダンスが切り替えられることにある。
Aモードは、通常のダイナミックドライバーでの使用に対応する。BモードではBAドライバーに対応しており、インピーダンスを低くすることで干渉を極力抑えており、カナル型イヤホンなどでよりイヤフォン自体の特性を楽しめるようになっている。
当該製品には、イコライザ機能は提供されていない。
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各操作は、側面ボタンを用いて行う。ボタン自体が押し辛いわけではないが、現在の状況が可視化されていないので少し分かりづらい。スマホアプリなどはなく、この製品のみで完結している。
他にもBluetoothレシーバーとして入力マイクを備えているが、指向性がつよいのか感度はあまりよくない。販売された年式からして、Bluetoothのマルチポイントには非対応となっている。接続端子は、「3.5mm」ミニジャックのみとなっている。
Bluetooth接続としては、身に着けている上では問題は少ない。カタログよりも距離減衰はすると感じる。
Bluetoothレシーバーとサイズが近しいこの機器は、レシーバーというよりは、ポータブルヘッドホンアンプよりの機能を兼ね備えている。操作性やノイキャン・外音取り入れ・アプリ連携・イコライザなどの機能はないが、お気に入りの有線ヘッドフォン・イヤフォンを、外出先などで聴きたい場合には、十分活躍してくれるだろう。価格(1万前後)もこなれているので、コスパの良い製品となっている。
ワイヤレスヘッドホン・イヤフォンが主流となっいる現在で、製品自体も新しくはない。しかし、手持ちの有線オーディオを無線化する需要があれは、この機器は今でも十分に満たしてくれるであろう。
手にする機会があれば、一度は聴いて、体験してほしい機器である。
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