馬主クラブで出資馬選びに迷ったら 第1回

馬主クラブのカタログをご覧になったことはあるでしょうか。目移りするような血統の馬たちが並んでいます。資金と相馬眼に恵まれた人はいいですが、僕のようにそんなものを持ち合わせていない者にとっては、なかなか馬を決めることができません。競馬歴30年以上、一口馬主歴も10年以上経ってきて、ハズレを引かない知恵はついてきました。もちろん、出資は1歳時で、その後にどんな成長を見せるかわかりません。ただ、無難な馬を選別しなければなりません。そんな出資馬選別の知識を公開しましょう。あまり具体的なっ数字は馴染まないので、主に感覚的な知識を書いていきます。


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〇外国産牝馬

該当する馬が少ないので最初にこれを挙げるのはどうかと思いますが、まず最初に選択から外しましょう。それはなぜか。外国のセリで購入する目的は、その馬が走って賞金を稼ぐことだけが目的ではありません。牝馬の場合、繁殖にあげて、その血統の子どもたちを高く売ることが目的の一つにあるからです。牡馬が種牡馬になるハードルはかなり高いですが、牝馬の場合には血統さえ良ければ、未出走でも繁殖牝馬になることは十分可能で、そもそも、それが目的であることが多いのです。3歳になってもなかなか未勝利を脱出できない場合、無理して一つ勝たせるより、無事に繁殖にあげる結果になることが意外と多いです。

最初はこれが分からず、丸ガイ好きな僕は、随分値段の安い丸ガイ牝馬へ出資を続けました。ただ、あっさり引退してしまうケースが多かったです。

数年前に出資した馬はフランスの1000ギニー勝ち、父はフランケルというなかなかの血統馬の子どもでした。お母さんごと購入し、持ち込みした僕の出資馬は馬主クラブで募集されました。その母には、日本で最初の種付けからディープインパクトがつけられ、セリでは目が回るほどの高値で競り落とされました。

出資した馬は順調に成長を続け、牧場見学するたびに巨大な馬になっていき、デビューは4月末でした。1番人気でしたが、いいところなく6着、2走目は9着、3走目までの間にセリがあり、妹は5800万円で落札され、出資馬は5着、8着で引退しました。その下の弟は3億、その下の弟は1億2千万で馬主クラブで募集されました。弟も妹も2勝しかしていません。まあ、このケースでは、丸ガイ牝馬どうこうより、お母さんの問題も大きかったように思いますが。。

他の馬たちも、大体が日本のスピード競馬についていけず、脚質もわからず引退していきました。唯一2勝したアメリカ生まれの馬は、いわゆる早熟。2歳10月までに2勝したものの、それ以降はさっぱりでした。持ちタイムも決して劣るわけではないのに、3歳以降は先行して後方でゴールを繰り返していました。精神的なものなのでしょうね。

丸ガイ馬は、血統的にデビューまでは大きな夢を見られるのですが、牡馬も含めてなかなか成績が上がらない難しい馬が多いです。それでも、今年も丸ガイ牡馬を買ってしまったのだが。

皆さん、気を付けましょう。

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