創界神の元の神様ってなんぞや(オリン編その1)
えー、どうも。まったりゲーマー〔オルタ〕です。初めてのノート制作ですが、長々と自己紹介しても不要でしょうしとっとと本題に入ります。
私が遊んでいるトレーディングカードゲーム「バトルスピリッツ」には「創界神ネクサス」と呼ばれる特殊なカードが存在します。その創界神ネクサスは実在する神話の神様を元にしており、元の神を知っているとにやけてしまう関連カードやフレーバーテキストなどがあります。
そして今回これを作るに至ったきっかけなのですが、あるバトスピを楽しむグループラインにて創界神を使ったデッキの引きが悪い人がいました。いやまあ時の運なんでどうしようもないんですが、「元の神様知ったらちょっとは引きが良くなるんじゃね?」という安易というか単純な発想に至り、これを書くこととなりました。では、今回はその創界神ネクサスの中でも最も多くの創界神ネクサスが所属している「オリン」の神々……ひいては、それの元となったオリュンポス、ギリシャの神々について説明していきたいと思います。かなり長いですが、しばしお付き合いくださいませ。
まず一柱目が、太陽神にして芸術の神。神託を授ける予言の神や病を払う治療神という様々な側面を持つ「アポローン」です。バトスピだとめっちゃイケメンです。去年の年末発売の構築済みデッキに再録が決まって何処かのYouTubeの動画投稿者は悲鳴をあげたそうな。南無。
アポローンはギリシャの主神ゼウスの息子で、オリュンポス十二神にはほぼ確実に名を重ねるほどのビッグネームです。ちなみに元は太陽神ではなく光明神と呼ばれる神でした。ヘリオスと呼ばれる太陽神と混同された結果性質が統合され太陽神になった感じですね。聖獣(神を表す獣のこと)は狼、蛇、鹿。聖鳥は白鳥に鴉、雄鶏、鷹、禿鷹と多岐に渡ります。なお蝉もアポローンを示すとか。鳥とは。聖樹として月桂樹やオリーブが挙げられ、イルカの姿に変身した逸話から「デルピニオス」とも呼ばれます。世界遺産にもなっている「デルフィの古代遺跡」の「デルフィ」はこのデルピニオスから来ていますね。
ここまで聞くと「なんかすげぇな」とお思いになるかもしれませんが、安心してください。基本的にギリシャの神は屑です。こいつも例外ではありません。弓を武器とする神で、人間に当たれば即死する矢を放ちます。苦痛がないからと言って当てていいわけじゃねぇんだぞ。他にも矢から伝播する疫病で人間を虐殺したり、音楽の腕を競う賭けの相手であったマルシュアースを生きたまま全身の皮膚を剥いで殺害しています。やっぱろくでもねぇわこいつ。
ちなみに空に存在する88個の星座のうち、2つがアポローンと密接に関係しています。へびつかい座とからす座です。からす座はアポローンの使いであった鳥がアポローンの恋人である王女コローニスが別の男と密会していると伝え、それでブチギレたアポローンが現場に行き人影に対して矢を放ちました。しかし密会は事実ではなく、矢が刺さった人影は恋人のコローニスだったのです。からすはうそつきだったとかうっかりだったとか色々な説がありますが、故意にしろミスにしろ騙されたアポローンは再びブチギレ。からすを真っ黒に染めた挙句人の言葉を喋れないようにし、天上に追放したそうな。これがからす座の元です。元は白かったのか。からす座の星の配列である平行四辺形は天空に留めておくための4本の釘だとか。
へびつかい座ですが、先程アポローンによって死亡したコローニスは子供を身ごもっていました。それが「アスクレピオス」です。世界保健機関のマークにある杖は彼のものを元にしているとか。アスクレピオスは生まれ落ちたのちにアポローンの手でケンタウロスの大賢者ケイローンへと預けられました。そこで医神の血を引くこともあり優れた医術を獲得、偶然もあり「完全な死者蘇生の薬」を完成させました。それに怒ったのは冥府の神ハデス。当時は「死者蘇生は神のみが行える御技」であったため、神の血を引いているとはいえ人間が神の領域に踏み込むのは禁忌中の禁忌だったのです。そして主神ゼウスの雷霆によりアスクレピオスは死亡。そして天へと上げられ、へびつかい座になったと言われています。
FG○でアスクレピオスが登場してアポローンをガチ嫌悪してたり、パリスきゅんについてきたりで最近名が広まりましたが……まあ擁護不可のロクデナシです。一応ボクシングを創始した神なんですけどねぇ。
まず第一弾としてわかりやすく神様しているアポローンを紹介させていただきました。では、次回の第二弾 アルテミス編でお会いしましょう。
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