#13 家は賃貸がいいか持ち家がいいか?
こんばんは。ばとーさんです。
さて、家は賃貸がいいか、持ち家がいいか?
長年議論が続いていて、たくさんの考え方があり、人によってそれぞれ結論が違うテーマだと思います。ただ、最初からこんな言い方するのもなんですが、その人が満足してれば、どっちでもいいと思います。
しかし、それだとあまり書く意味がないので、不動産で生計を立てているわたしのポジショントークではありますが、投資の観点から結論付けると「持ち家の方がいい」と、私は思っています。
不動産賃貸業を生業としている者なので、偏った考え方かもしれませんので、ご了承ください。
賃貸と持ち家、それぞれのメリットデメリットを簡潔に列挙し、最後になぜ、投資の観点からは持ち家の方がいいと考えるかを述べたいと思います。
賃貸のメリット
・気軽に引っ越しできる。
・設備が故障しても、自分で修理しなくていい。
賃貸のデメリット
・家賃や更新料で損してる気がする。
・自分のものではないので、傷とか気を使う。
持ち家のメリット
・現金買いか、住宅ローン完済で自分の物になる。
・自分のものなので何も気を使わなくていい。
持ち家のデメリット
・一度買ったら気軽に引っ越せない。
・設備の故障や外壁など、メンテナンスにお金が掛かる。
といったところでしょうか。かなり簡潔にまとめましたが。
見ていただくと分かるように、どっちを選ぶか、それぞれの価値観だと思います。各々のメリットとデメリットが反転しているだけですね。
では投資の面から考えると、なぜ持ち家の方がいいと私が思うか、その理由をお話します。
不動産を投資の面で考えてみる
では不動産を投資の面から考えてみましょう。
投資なので、最終的に利益が出ることが期待されます。ではその利益は、不動産からはどのようにして出てくるのでしょうか?
それは、所有している不動産を売却した時です。厳密には、賃貸物件のオーナーになって家賃収入を得る方法もありますが、本noteでは居住用不動産、いわゆる持ち家を想定していますので、家賃収入は考えません。
ではどのような時に、売却時の利益が出るのでしょうか。
ここで一つ前提条件なのですが、住宅をウン千万円の現金で一括購入、というのも無くはないと思いますが、いったんそれは除外します。住宅を現金一括購入できる人は、すでにそれなりに資産をお持ちで、すでにかなりの投資実績があるはずなので、一般的に多くの方が利用するであろう、住宅ローンを使っての購入を想定します。
住宅ローンで持ち家を買って、◯年後に買った時と同じ価格以上で売れる。
不動産の売却時に利益が出るのは、このパターンです。値上がりしなくても、値下がりしなければいいのです。
通常の投資であれば、
購入価格<売却価格 でなければ、利益が発生しませんが、住宅ローンの場合は、しばらく住んだ後に、同じ価格で売れても利益がでます。これは通常の投資から考えると、珍しいことです。
シンプルに考えると、3,000万円で35年の住宅ローンを利用して購入し、10年経つとローンの残債が2,300万円程度に減ります。そこで購入時と同じ3,000万円で売却できれば、700万円が利益になります。手数料等色々ありますが、シンプルに考えるとこういうことです。
住宅ローンというのは、消費者にとっては非常にありがたい、驚くほど優遇されたローンです。企業経営で銀行からお金を借りようと思うと、条件がぐっと厳しくなります。
2021年現在の日本では0.6%などの1%を切る金利で住宅ローンが組めたりします。
投資の面から賃貸か持ち家かを考えた時に、持ち家の方がいい理由としてまとめると、
「住宅ローンを活用できて、値下がりしない物件ならいつ売却しても利益が見込める
ので」持ち家の方がいい。ということになります。
住宅の購入を投資と考えると、賃貸だと利益は期待できませんが、持ち家だと利益が期待できるので、持ち家の方がいいという結論でした。
ですが、そんなこと狙ってできるのか?値下がりしない物件なんてあるのか?という意見もあるかと思います。
そんな物件は存在しますし、本気になれば狙えるのです。
ですが、日本では住宅に対して「家族の夢」や「理想の暮らし」のような情緒的な価値を求めるほうが一般的な気がします。
あくまで今回の意見は、投資の観点からの結論なので、投資のことを考えずに、こだわって建てたマイホームや、憧れのマンションに住むことが悪いことではないと思います。また賃貸物件を転々とし、色んな場所で住むことも、楽しいと思います。
色んな生き方があり、豊かな人生も人それぞれです。
投資の観点での考え方も知った上で、たくさんの選択肢の中から自分に最適な選択ができるといいかなと思います。
追記:この話が該当するのは、割と一般的な方を想定しています。
・住宅ローンを組むと投資用の融資枠が減ってしまうから、賃貸に住んでその分の融資枠を投資に回す方が投資効率が良い。
・例えば1億円の資産がすでにあり、現金で持ち家を購入するよりその分の金額を投資に回した方が投資効率が良い。
こういう考え方もありますし、それも正しいと思います、ですが、そういう投資玄人の方はいったん想定から外しております。あくまでも、一般的な収入と資産をお持ちの方を想定しています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?