コロナ自粛警察について

コロナ自粛警察は何故あんなに合理性に欠けるか?この疑問に関し、納得できる説を耳にしたので、書き留めておく。

人類の基本的な行動には、機能が含まれている、とのこと。それは、生き残るのが厳しい時代に、その行動をした方がより生き残りやすいというもの。この生き残りが我々である。

アフリカのジャングルの樹上で生活していた我々の先祖は、地球規模の地殻活動からの気候の変化で、地上での生活を余儀なくされた。その際、単純な身体能力としては劣る人類は、群れを作り、武器を使うことで生き残りを図ってきた。

その群れの生活の中で、平等を求める圧力が醸成された。また、ルールを守らない行為について、素早く発見し、集団の圧力で排除するということが発明された。なぜかというと、生き残りが難しい世界で子孫を残すには、利己的な強者を排除し、集団の足を引っ張る弱者を切り捨てるのが最適だったから。

その仕組みは、まずルールを守らない行動に対し腹が立つ。そして、心の中が攻撃モードになる。

次に実際に攻撃して相手が排除されると、脳内ドーパミン神経回路が活性化し、快感を感じる。さらに、中毒になるとこの行動自体が制御できなくなる。

神経科学の世界では、「利他的な処罰/altruistic punishment」と定義されいるとのこと。

中毒というのは、この行動が日常的になり、依存症となり、常にイライラし、はけ口を求め、自粛警察となってしまう。

おそらく、マスクをしていない公演散歩者や電車の同乗者を攻撃するのも同様。営業している店舗やパチンコ店に並ぶ者を攻撃するのも一緒。

ステイホームで、TV視聴が多くなった上、ワイドショーでは毎日、少数の逸脱者を報道し、視聴者の攻撃スイッチを入れ、注目を浴びる。脳の仕組みを悪用している。そして、中毒になる。

私も、TVで紹介された少数の特定逸脱者を目にすると、カッとすることがある。ただし、マスコミの捏造された逸脱者なのか、事実関係を確認するし、威力業務妨害のような電話や張り紙、行政や窓口へのクレームなどはせず、せいぜいツイッターで"冷静に"批判する位だ。

この、ルール逸脱者を常に求め、イライラし、攻撃を加えるようになってしまったTV報道の被害者は、どう扱ったらよいのだろう?何も考えず、意図をもってフェイクニュースを行う悪意のものに踊らされ、デュープスと化す。

一人一人が、自分にこの傾向があることを自覚し、中毒者にならないよう自分で注意するしかない。

現在は、その煽動が事実か嘘かで評価されているが、たとえ事実でもこの仕組みを使った煽動自体を制限したい。この中毒者を生産すればするほど、生きにくい世の中になっていく。

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