からあげの夢
今日見た夢の話です。
俺たちは何かのチームの一員、というか奴隷の様な集団で
なんだかバカでかいビルの様な工場の様なクリーム色の建物を必死でよじ登っている。
全員が頂上に着いた
しばらくすると、リーダーの有吉弘行がお昼休憩の合図を出した。
左側は休日のフードコートみたく人が多かったので、右奥の薄暗いスペースに座った。
カバンから弁当を取り出す。
ごはんは沢山入っていたけど、おかずが小さなからあげ2つだけだった。
からあげをひとつ食べ終えた頃ふと隣をみると、
ヒョロヒョロで気の弱そうな少年が大きなカバンを漁っていた。
周りを見ると、その薄暗いスペースには俺とそいつしかいなかった。
そいつはまだ弁当を食べてなかったので、きっと弁当を忘れてきてしまったんだろう、
リーダーの有吉弘行がフードコートの真ん中で、
「からあげおかわりしたい人〜!!」と叫んでいた。
左側をチラッと見ると、からあげおかわり行列ができていた。
俺は完全に、からあげおかわりしたい人、だったけど、まぁ2つ食べたし、と思いながら残りの白米をボーッと食べてた。
でも食べたいな、とか、並ぶのはなんか嫌だな、とか、隣のやつの分持ってきてあげようかな、とか考えてるうちに行列は無くなっていた。
それを見た俺は、隣の気の弱そうな少年に「お弁当ないの?からあげ、もらって来ようか?」と声をかけた。
少年は「うん」と頷いた。
俺は白米だけ入ったお弁当箱を持って勢いよく立ち上がりフードコートの真ん中にいる有吉弘行の元へと向かった。
フードコート的な所には40人くらいいてみんなジロジロ見てくる。
ドキドキしながら通り抜け有吉弘行の目の前についた。
「すいませ〜ん、ぎゅうにゅう、まだありますか?」
有吉は顔を真っ赤にして笑いをこらえながら「すみません、無いです」と言った。
「あっ、無いですかぁ〜」そう言って俺はクルリと後ろを向きその場を立ち去ろうと歩き出す。
歩く、
気づいた、
なんで、からあげおかわりしにきたのにぎゅうにゅうって言ったんだ?
フードコートの人たちがこちらを見ながらクスクスと笑っている。
俺はすぐにその場を離れたくて早足で薄暗いスペースへ向かった。
今ならまだ、「間違えました!からあげまだありますか?!」って聞き直しに行くこともできるかもしれない、とか、そもそも行動が遅すぎてからあげはもう無かったかも、とか、緊張で言い間違えてしまった情けなさ、
とか色々考えてるうちに、薄暗いスペースに戻ってきてしまった。
気の弱そうな少年が箸を手に持ち笑顔で待っていた。
夢から覚めた、お腹が空いていた。
からあげ、食べたかったなぁ。