VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン
どうも、地方公務員のばたやんです。
今回は、厚生労働省が公表している、VDT作業における労働衛生管理のためのガイドラインについて書いていきます。
🔷VDT作業とは
厚生労働省は、VDT(Visual Display Terminals)を次のように定義しています。
文字や図形等の情報を表示する出力装置(ブラウン管、液晶ディスプレイ)と入力装置(キーボード、マウス、スキャナー等)で構成される機器のことをいい、ワープロ、パソコン、モバイルなど携帯用情報通信機器、監視用の大型表示パネル、店舗などで使用するハンディターミナル、POSなどの視覚表示装置を有する情報機器をVDT機器という。また、これらの機器を使用して、データの入力・検索・照合等、文章・画像等の作成・編集・修正等、プログラミング、監視等を行う作業をVDT作業という。
要は、画面のついた端末全般と捉えてよいでしょう。
今はPCがなくては始められない仕事の方が多い、ということは仕事にかかる作業のほとんどがVDT作業に該当すると思われます。
🔷VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン
平成14年に厚生労働省は、VDT作業者の心身の負担をより軽減し、VDT作業を支障なく行うことができるようにするため「VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン」を策定しました。
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11200000-Roudoukijunkyoku/0000188451.pdf
より詳しい内容のものはこちら
https://www.mhlw.go.jp/content/000539603.pdf
このガイドラインで推奨されていることは
1.作業時間
1連続作業が1時間を超えないこと、連続作業の合間に10~15分ほどの作業休止時間を設けること。
2.VDT機器等の選定
作業を行う時は作業台または机と椅子を用いること。
3.VDT機器等の調整
ディスプレイの位置、キーボード、マウス、椅子の座面の高さを調整すること。
といった基本的な項目です、しかしながらあまり実務の場では意識されていないように感じます。
🔷手軽に実践できる例
私自身、職場や自宅の作業スペースで取り入れている実践例をご紹介します。
〇PCスタンド
職場と自宅と2つ購入するほど気に入っているPCスタンドです、ガイドラインではディスプレイの高さを”その画面の上端が眼の高さとほぼ同じか、やや下になる高さにすることが望ましい”としており、このPCスタンドを使うことでちょうどよい高さとなります。
導入前後では肩や首への負荷が減った実感がありました。
持ち運びするノートPCであればMOFTなどのコンパクトスタンドがおすすめです。←MOFT信者
〇トラックボールマウス
職場のマウスをトラックボールマウス(ボードでカーソルを操作するマウス)にしており、書類や筆記用具など何かとものを広げるので、マウスの稼働範囲が狭くなってしまうことがありまして、固定して使用できるトラックボールマウスを採用しました。
狙い通りマウスを動かせないわずらわしさから解放されたのと同時に、手首への負担が軽減できたようにも感じました。
しかし、デメリットが一つだけありまして、トラックボールマウスのカーソル感度が良すぎて設定に時間がかかってしまいました。
少し変えるだけでも作業効率は良くなったりしますので、このガイドラインを参考に実践してみてはいかがでしょう?
この記事の内容が誰かの力や気づきになれれば幸いです。
それでは、地方公務員のばたやんでした。