【ニュースを添削中。】都立高校入試、男女別定員を廃止へ。

ここから入試シーズンに近づいていきますね。入試・教育に関するニュースは取り上げていきたいと思います。

先週、注目されたニュース。

東京都立高校で長年続いてきた「男女別定員」について、廃止する方針を明らかにしました。前からいろいろと議論が有り、近い時期に廃止になるのではないかと思っていましたが、全体の方針が示されました。

今まで、緩和措置として合格者の1割を男女関係なく得点順決定していましたが、「来春の入試から全校で」導入されます。また、この1割を2割に広げて段階的に増やしていくとのことです。来春の入試から、ということで、進路指導をする側にも影響が出そうですね。

入試は公平に行われるべきだという原則に則れば、同じ試験で「性別」で合格基準が違うという試験は不自然で、良い方向に向かうと思います。上の記事にあるように、女子のほうが最低点が高い学校が多く、受験生・進路指導には少なからず影響がありそうです。今まで女子の最低点が高かった上位の高校では、男子が出願に慎重になる可能性があり、一方で女子が強気に出願するかどうかも読みにくく、次年度の進路指導は難しくなりそうですね。

それでも今回のニュースで引っかかるのは、なぜ移行措置を取る必要があるのか、なぜ「1割→2割」という慎重な導入をするのか、結局何年かかるんじゃい?・・・という点です。

男女を分けている状態から分けない状態への移行になるのは、それほど運用が難しいとは思えません。入試制度がシンプルになる方が進路指導はしやすいので、今回のようなケースであれば、一気に移行したほうが混乱しないように思います。

何より、あるべき方向に進むのであれば一気に移行すべきではないかと思うのです。他の道府県でやっていることですし・・・。

ということで、「一気に移行するのは混乱が伴う」という意見もよくわからず、何かの抵抗勢力がいるのではないかと邪推してしまいます。ただでさえ私立の人気が高まっており、中学受験市場が温まっている現状もあるので、今回のニュースを見て「うーむ」と思ってしまいました。あ、個人の感想です。

今回の措置によってどのような影響があるか、今後の推移を見守っていきたいと思います。





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