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初感

はじめまして
社会人芸人としてピンで活動しているにしだ馬体重と申します
アマチュアとしてお笑いを初めて6ヶ月の所感を、にしだ馬体重の現在地として記録しておきます

R−1グランプリ2025一回戦、負けました。紛うことなき負け。
敗因なんていくらでもあります
・ネタの根幹にもなる1つ目のボケを外したこと
・想定外のところで笑ってくれたお客さんに動揺し間がずれ、ネタが飛んだこと
・空白に焦ってボケを削って構成が無茶苦茶になったこと
正直ほぼ記憶がありませんが、一回戦の大敗は上記3点が理由です

というかそもそも持ち込んだネタ自体、まともに出来たところで癖の強いピン芸人たちの中で輝かせるにはあまりにも質素で、音響なし小道具なしのピンコントで挑むには設定の意外性もボケの質も表現力も足りていなかったのでしょう

「自分にしか出来ないネタ」
「客席を飲み込む強烈なネタ」
これをピンコントでやりたい。漠然としてますが。
目標にしているピンの先輩方は客席が笑いどころを探すまでもなく「どっ」と爆笑を掻っ攫う
設定と表現力で客席を飲み込み、「こういう展開が来そうやな」を理解して躱し、意外性のある展開で飽きさせず、それでいて「欲しいボケ」も提供してくれる
この域に到達するには何が足りていないのか、そこを考えないといけない
最近ようやく自分のキャラが周りからどう映っているのかというのは見えてきましたが、どうもこれで跳ねそうなネタがまだ書けません
でも「にしだ馬体重らしさ」を出せれば絶対に面白いネタが書ける。この自信だけは捨てません

今後は寄席に限らず口火や二足のようなバトルライブにも出ていきます
「お笑いを見て笑いたい」というお客さんだけでなく「誰が一番面白いかな」と評価の目線で見てもらえる環境でウケるネタを作る
これを次回R−1に向けた課題にしていきます

いやその前にブンブンタッグか

初舞台のワクワラvol.2以降、“同期“(アマチュアにそんな括りがあるかは分かりませんが、あくまで初舞台が近いということで)として仲良くしてもらってる午後3時の憂鬱と「午の刻(うまのこく)」というタッグユニットで出場しますが、正〜直自分が足を引っ張るのが怖くて。

今まで自分が楽しいと思えるネタだけを書いて来ました。「一番面白いとこさえウケればいい。やりたいコントだけをやって楽しみたい」そう思ってライブに出ていましたが、タッグを組む以上自分は面白くないといけない
ゴゴサンのためにもウケて勝たないといけない

この不安と責任感で思い出しました

学生時代は部活でも友人グループでもお笑い担当で、自分が一番面白いって本気で思ってました。でもそれは内輪ウケでしかなくて、新しい環境や年の離れた人たちと話すと一切ウケない。というかボケれもしない。ツッコんでもウケない。
自分が面白いと思ってたのは、その相手が友達や先輩後輩だからってだけで。
お笑いを見るたびに「自分の笑いは内輪ウケでしかない」と思い知らされて。

自分は面白いって思いたくて、内輪ウケじゃないって証明したくて始めたお笑いなのに目の前のお客さん一人ひとりを笑わせるために努力しないと意味がない

ピン芸人はウケようがスベろうが全部自己責任なので見落としがちですが、やりたいネタをやったところで面白くないとお客さんは楽しめないし、芸人を名乗るならお客さんを笑わせることが仕事なわけで。お金を払って見に来てくれてる以上、趣味だからと言い訳なんてできません

そもそもの目的は「たくさんの笑顔を見ること」
(雑魚就活生の志望動機じゃないですよ)
より多くのお客さんの笑顔を見るには賞レースやバトルライブで結果を残して、知名度と評価を上げてより多くのライブに呼んでもらえるようにならないといけない
「にしだ馬体重のネタが見れるなら行こうかな」と思ってもらえる芸人になりたい

とはいえ自分自身が楽しめるということは大前提ですし、自分が楽しくないネタがウケるわけもないので、やることはあまり変わらないのかもしれません。
これからもピンで行きます。成功も失敗も全部独り占めしたいので。
ピンのコントでてっぺんを目指します。
日本一面白い一人って肩書きが一番かっこいい。夢がある。
憧れの先輩たちと同じ舞台で戦えるまでに何年かかるか分かりませんが。

とにかく、この1年でにしだ馬体重はもっと面白くなります

まずはブンブンタッグでの勝利を目標に!
12月には口火もあります。そこですぐウケて入替戦にいけるなんて驕りはありませんが、お客さんを笑わせるという責任感はあります。
ここまで読んでくださったあなた、本当にありがとうございます。
願わくば口火のお取り置きまでお願いします。

流石に厚かましいか



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