「駄菓子屋ゲーム博物館」に行った
きのう2021年2月28日、板橋にある駄菓子屋ゲーム博物館いきました。
駄菓子屋ゲームとは、駄菓子屋の店頭などにおいてあるゲーム筐体のことで、ジャンケンマンのような小型のギャンブルから、入れた十円玉を転がしていって落ちないようにあたりをめざす十円ゲームなどが著名。駄菓子屋ゲームにはメタルスラッグなどのビデオゲームも含まれると思うが、同博物館ではそうしたまっとうなビデオゲームの文脈に入るものはほぼ取り扱わず、もっぱらアナログゲームや電子ゲームだけを扱っていて、もはや死んだはずの文化である十円ゲームが稼働する状態で所狭しと並んでいる光景は壮観だった。
※画像は公式サイトからの転載。機種ごとの解説もあります。
なぜ行ったのかというと、つくっているゲームがレトロとかノスタルジーを湧き立たせるものにしようと思っていたので、資料集めがてらやってみようということで、ゲームの共同制作者と行ったのです。
行ってみての感想なんですが、子供がめっちゃいた!!
日曜の昼ということもあって狭い店内には密になってちびっことその親がいた。子供たちが十円ゲームに一喜一憂し、泣いたり騒いだりしている様子は、なにかタイムスリップしたかのようで大変うれしい。ほんとにこれがユーチューブネイティブ世代なの?
で、そんななか我々成人二人も図体を縮こませながらやりました。
ええと、実は店内写真はほとんどありません。資料集めに行ったはずなのに。なぜこんなに写真が少ないかというと、もうそんな目的忘れてハマってしまったからだ!
無職とはいえ大人、十円の価値は子供の比ではないので、バカスカ十円玉に両替してドコドコ投入したのですが、飲まれる飲まれる。悔しくてすべてをかなぐり捨ててやりまくってしまった…がロクにクリアできない!!オイラこんなに下手だったっけ…。
パチンコやスマートボールに似た機種や、謎のレースゲーム、十円ゲームをもとにしたエレメカなど、いろいろなものがあったが、どれも当てるのはキビシイ仕様。でもその味のある動きはどれも見ているだけで楽しかった。ひとつだけふつうにゼビウスもおいてあったが、それは『ハイスコアガール』などにでてくるオレンジ色の小型のアップライト筐体で、考えてみれば初めて見たかもしれない。
結局千円近く投資してかえって来たのは80円くらいだった…。ココアシガレットのブルベリー味である「ブルベリーシガレット」とケバい駄菓子を交換して帰った。
まじめに考察すると、客寄せのためにおいている駄菓子屋と違って、「駄菓子屋ゲーム」のみで運営している同館では結構シビアな設定がされているのだろうとおもった。youtubeチャンネルや公式サイトを見ると、ゲームのほとんどがメンテ終了、それどころか倒産済みのものもおおく、メンテも修理も自力でやっているそうで、これは誤苦労な文化事業だなあと思った。
マジで文化庁に出資されてほしいと思った。そしてその分ゲームを甘目に設定してくれ!という感じでした。適宜入れ替えを行っているそうなのでまた行きたい。
そういえばサムネに十円ゲーム描きながら思ったことがある。『ドンキーコング(初代)』のゲームデザインって十円ゲームに影響受けてない?コースの見た目(特に1面)もそうだし、ミスに気をつけながら主人公をはじいていくゲーム性も上下が逆なだけでとても似ている。宮本茂も十円ゲームに泣かされたことがあるのだろうか。
その他
そのあと大山駅周辺の商店街に行ったのだが、なつかしい感じのアーケードは、駄菓子屋ゲームに明け暮れたあとにふさわしい郷愁があった。
そのあと、普通のゲーセンでQMAの検定をやりまくったのですが、昔の家電の知識で不正解を連発したので、昔あった俗なものへの知識欲が刺激される一日だった。
行きに見つけたもろもろのもの
「リボンマン!さんじょう。」と言っているようだ。よく見ると「ブルーだよ」ともいっている。
リボンマンのグラフィティはもう一つあった。今見返して思ったが肩などのデザインが違っているので、こちらはブルーではない色のリボンマンなのかもしれない。
不思議にねじられたマンション。さっきのねじ屋、今西に恨まれたのだろうか。
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ちなみに今日(2021年3月1日)、私が書いた『天穂のサクナヒメ』のレビュー(というより考察か?)が電ファミニコゲーマー様にて公開されました。noteよりしっかし推敲したうえでプロの編集の方による添削が入ったものなので、読んでみてね。
またあとで、これを書いたり編集してもらったりしたなかで思ったことをnoteに書こうと思います。
にょ