イスタンブール旅行記 day5
2月20日
今日の朝食はこちら。
パンは街中の屋台ででよく売っている、もちもちしたやつ。
そしてトルココーヒー。細挽きのコーヒーを砂糖と一緒に煮出す。フィルターコーヒーが飲みなれている人には、驚きのお味。濃ゆくて苦いのを砂糖の甘さで緩和する。美味しいのかよくわからない。
豆をひいてくれるお店では、客が引き立てのコーヒーの粉をぺろっと一口舐めて味見していた。それでわかるの・・・!?
イスタンブールにきて初めて晴れた!
今日のガラタ橋。男たちは日が昇る前から釣りをしている。
朝イチでヨーロッパサイドにある美術館を訪れた。
ここが、なかなか良かった。
イスラム世界で発展した、時間や重さを測る道具やその概念にまつわる歴史(メソポタミア文明〜オスマン帝国)について、わかりやすく教えてくれる。
古代エジプトで、秤(度量衡)は、種や穀物の重さを測るだけでなく、死者の魂を測るものとしての目的も持っていた。
そうした考え方は、貿易と商業の拠点でもあったイスタンブールの商売人にも受け継がれており、ものに適切な価値をつけて真っ当な商売をしようという暗黙の了解というか、商売人の誇りみたいなものがあったらしい。神が見ているぞみたいな感覚なのかな。
でも、ぼったくりはまかり通っている。(その人は本物の商売人というより詐欺師だと思うけど。)
イスラム教でぼったくりは良しとされているのかなあ。金を持っていそうな人からとるのは、ジャンジャンやったレー!って感じなのかな。
階上の特別展は、イスタンブールが写されたパノラマイメージの歴史的変遷について。
イスタンブールの街をiPhoneで撮ろうと思った時、360度全ての方向をカメラに収めたい衝動に駆られる。1角度で切り取るのは勿体無い!切り取る角度によって全く異なる顔が見えてくる。
モスクはもちろん、カラフルなお家が並ぶ一角や、ひっきりなしに車が行き交う橋、遠くにはビルが並ぶ一角も。切り取る部分によって、全く異なる様子が映る。
この景色を一つのページに収められたらな…という純粋な夢が、絵師や写真家をパノラマイメージ作りに駆り立てたのかな。
昼食はサクッとケバブサンド。
焼きたての羊肉を挟んでくれた。
肉が新鮮で全く臭みがない!
トルコでなら羊肉嫌いを克服できるかもですよ!
こちらは、オスマントルコ時代の銀行を再利用したアート施設。中には図書館とカフェが入っていた。若者が映え写真を撮りにやってきていた。
イスタンブールは、商人の街だと思っていたけど、手仕事をする職人たちもたくさんいるみたい。
街角には、小さな店でものを作る人たちをよくみかける。
ものづくりで食べているのかな。
変人・坂口恭平も最近イスタンブールを訪れていたけど、イスタンブール人の職人兼商売人気質なところに惹かれていったのかなと思う。
色々観て回って疲れたので、川辺でのんびり。
喧騒から離れていて落ち着く。
夕食は、この旅で尋ねた店でトップオブ品の良い ロカンタの店。
ここのスープが激うまだった。
トルコでは、スープをチョルバというらしい。
日本人のお味噌汁みたいに、朝食で飲んだり、酔い覚ましにしめの一杯としていただくんだとか。
これ、作ってみたいなあ〜。
ライスはピラフのような感じで塩で味付けされて出てくる。
トルコにも米どころがあるらしい。
味の濃いお野菜はトルコのどの辺からやってくるのだろう?イスタンブールの東の方は砂漠のようなイメージだけど、肥沃な大地ともいうしなあ・・・ちょっと調べてみよう。
会計後に、手を出してと言われて、シュッシュっと何かを吹きかけられた。
グリーンティの匂い。
コロンかな…すごく良い香り。香水にしてはキツくない。
薬局で探したら見つけた!
アルコール度数が強いので、コロナ禍には消毒液としても使われていたみたい。
トルコでは香水をコロンヤという。
街を歩くと香水の匂いがぷんぷんする。頭がくらくらしそうだったのも数日経ったら慣れた。
お土産といえば…。
散歩中に、いいスカーフを売る店に遭遇した。
良いデザインのは1万近くしたので躊躇って写真だけ撮らせてもらった。かわいいけど、こんなに良いものどこにつけていくんだと心の声が聞こえてきた…。
しかし、買い物は勢いでやらないといけないなと思う。
何に使うんだと考え始めたら、何も買えないなあとケチい私は思うのであった。