阪神大賞典2022全頭分析

 皆さん、こんにちは。今週は3日間開催。とはいえ、土曜が阪神と中京、日曜が中山と阪神、月曜が中山と中京という「結局2場開催やん」ってやつ。まあそんなことはさておき、3歳GⅠも間近。前哨戦が増えるのは必然で、私が参戦できるレースは限られてきます。今週は古馬長距離の阪神大賞典。それではいきましょう。


アイアンバローズ 石橋脩 56.0kg

前走:ステイヤーズS2着 石橋脩 56.0kg
 中距離重賞に2戦挑戦するも、スピードで及ばず、石橋騎手の助言もあって長距離転向。その前走は向正面で先頭に立ち、そのまま上手くレースをコントロールして2着。
 鞍上とも手は合っていそうで、長距離重賞なら上位争いは可能。相手関係次第。

アドマイヤアルバ 原田和真 56.0kg

前走:ダイヤモンドS10着 団野大成 53.0kg
 前走は軽斤量、内枠と条件が揃ったが、先行できずに終了。ただ、直線は2、3着馬の後ろを通っていながら全く伸びず。
 既に重賞では力が足りない可能性もある。それに加えて今回は別定戦。いくらなんでも好走できるとは思えない。消し。

キングオブドラゴン 坂井瑠星 56.0kg

前走:湾岸S1着 田辺裕信 57.0kg
 直近5レースは無理矢理ハナをとる競馬でオール連対。しかしながら、ゲートは上手とは言えず、行き脚がつくわけでもない。前走後に鞍上の田辺騎手が話した通り、「全力で走ってない感じ」。
 ただ、そんな中でも最後に突き放した前走の内容や、迫られても対抗する根性はかなりのもの。正直よく分からない馬だが、距離は充分保ちそうで、マイペース逃げなら騎手込みで面白い。人気薄での単逃げが叶い、騎乗と噛み合えば頭まで。

ゴースト 鮫島克駿 56.0kg

前走:ダイヤモンドS12着 北村宏司 54.0kg
 ダイヤモンドS時に分析した通り、前々走のステイヤーズSで底を見せた感がある。そのダイヤモンドSも内の3番手で追走しながら4角手前でズルズル位置を下げる惨敗。
 ステイヤーズS、ダイヤモンドSの上位馬も参戦する中、別定戦のため斤量は同じ。明らかに力不足。消し。

サンアップルトン 松岡正海 56.0kg

前走:目黒記念7着 柴田善臣 55.0kg
 骨折からの休養明け。近2走は惜しいところまでいくも、上がり勝負に屈した。前走はドスロー内前で決まった競馬で、大外から7着まできたこの馬は評価可能。
 基本的には後方から末脚に懸ける形になる馬で、タフな差し競馬で台頭。距離はこなせそうだが、展開の恩恵は必要。
 得意の中山で開催される日経賞に行かなかったのは疑問。

シルヴァーソニック 川田将雅 56.0kg

前走:万葉S3着 川田将雅 55.0kg
 近走はステイヤーズS3着、万葉S3着と長距離で着実に走ってきている馬。
 ギアのかかりは遅いが直線はしっかり伸びる馬で、今回も着実に走りそう。ただ、重賞で他馬を凌駕するほどの特徴があるかと言われるとそれはない。相手なりに掲示版というイメージで、爆発力は感じない。

シロニイ 団野大成 56.0kg

前走:松籟S9着 幸英明 56.0kg
 昨年の4着馬。重馬場でこのメンバーならと思い印はつけたが、全く勝負にならず。なにからなにまで恵まれての4着で、3着馬と0.6秒差では評価できない。
 万葉Sを見るとOPならとは思うが、重賞では足りない。消し。
 ダートで4勝挙げて勝ち上がったくらいだし、交流の中距離重賞とかどうかな。

タイセイモナーク 56.0kg ※回避

前走:松籟S4着 和田竜二 56.0kg
 ゲートが上手く、ハイペースでとばす馬が少ない長距離路線なら好走できる馬。
 気になるのは前々走の万葉S。離れた4番手追走で3角から垂れ始め、惨敗。前走は4着も13秒の並ぶラップと特段評価すべきものでもない。消し

ダンビュライト 松若風馬 56.0kg

前走:AJCC12着 松若風馬 56.0kg
 この馬もよく分からない。4角手前で置いていかれるのはダートにいっても変わらなかったし、衰えているのは間違いない。
 2年前の天皇賞春はもちろん、前々走(ダ2500m)ですら「距離が長い」と陣営が話しているのに、なぜかここで3000m。普通は消しでいいと思うが、、、なにか気になる。

ディープボンド 和田竜二 57.0kg

前走:有馬記念2着 和田竜二 57.0kg
 非常にタフ。それでいて器用さも持つ。前走は内々で上手く立ち回ってエフフォーリアと0.1秒差の2着。他の上位馬と比較して回った場所は恵まれたが、斤量を考えれば充分評価できる内容。
 なにより、前年の覇者。距離はなんの問題もなく、GⅡ3勝、GⅠ2着2回の実績は最上位。一本被りの人気でも、軽視はできないか。

トーセンカンビーナ 石川裕紀人 56.0kg

前走:ダイヤモンドS3着 石川裕紀人 55.0kg
 ダイヤモンドS時に書いたように、スピード、キレ味という馬ではなく、3角〜4角で追い通しになるのが特徴。
 その前走ダイヤモンドSは決して得意舞台とは言えない中で55.0kgを背負って3着。直線では外々に張られながら伸びており、1着馬の勝ち方と比較しても評価可能。
 前走時から狙い目は阪神大賞典と思っていたがそれでも3着。舞台好転かつ、別定で同斤量となる今回は本命候補。

マカオンドール 吉田隼人 55.0kg

前走:万葉S1着 松山弘平 52.0kg
 2勝クラスを勝った後、格上挑戦の万葉Sでも勝利。4戦連続上がり1位を記録しているように、徐々に加速しながら伸びる末脚が武器。
 昨秋2勝クラスで接戦して敗れた相手はディヴァインラヴとテーオーロイヤル。この辺りからも長距離適性はうかがえる。
 だが、気になるのは前走の内容。上位では唯一の52kg。道中も後方で馬場を選びながら走って4角〜直線は最内。それでいて外々回ったレクセランスにアタマ差まで詰め寄られた。
 そのレクセランスは後のダイヤモンドSを1番人気9着。勿論勝つ可能性もあるが、斤量3kg増を考えれば過信は禁物。

マンオブスピリット 池添謙一 56.0kg

前走:万葉S4着 武豊 54.0kg
 登録していたダイヤモンドSの分析で以下のように書いた。『正直、よく分からない点が多い馬。前走、前々走共にシルヴァーソニックに迫っており、まずまずやれる目処は立つ。気になるのは右にもたれる癖と、勝ちきるには足りなさそうな点。』
 そのダイヤモンドSは回避。速い上がりでの好走経験のないこの馬にとっては英断と言えるか。ただ、よく分からないのは変わらずで、なんらかの印は回しておきたい。

ユーキャンスマイル 藤岡佑介 56.0kg

前走:有馬記念9着 藤岡佑介 57.0kg
 後方馬群から末脚を伸ばしてどこまで、という馬。3歳〜4歳頃までは33秒台の速い上がりを武器にしていたが、ズブさが増し、速い上がりは使えなくなってきている。
 気になるのは直近の負け方で、さすがに衰えてきているかなという印象。GⅠとは言え、垂れてきた馬を交わすだけというレースが続いている。
 このレースは2年連続連対中で得意舞台なのは分かるが、買いたいかと言われると微妙。少なくとも1着はないとの評価。7歳になって更に力が落ちているようだと惨敗まで。

 以上です。まあ実績的にもディープボンドが抜けてるのは間違いないですね。ただ、ここは前哨戦。大目標は昨年2着に敗れた天皇賞春でしょうし、その辺りで付け入る隙があるかどうか。オッズを含め楽しみですね。
 
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※タイセイモナークは回避。来週の御堂筋Sに向かうとのこと。

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