中山牝馬S2022全頭分析

 こんにちは。と書き出してみたものの、これ以降書くことが特にないので早速本題へ(笑)。中山牝馬Sの全頭分析です。

①ロザムール 北村宏司 54.0kg

前走:中山金杯16着 北村宏司 53.0kg
 とにかく脚が遅く、他馬の脚が削がれるような馬場や展開でないと勝負にならない。その証拠に、稍重〜不良馬場のとき【1-3-2-0】。
 こういった馬場で、更に「軽斤量であること」と「行かせてくれるメンバーであること」が求められる。今回は全てに合致しない可能性が高く、3番手辺りから4角過ぎには垂れることが濃厚。消し。

➁シングフォーユー 戸崎圭太 53.0kg

前走:白富士S9着 Mデムーロ 54.0kg
 1年半前に3勝目をあげて以来、OP入りまでに10戦以上要した馬。勝ち上がったレースも内々をノンストレスで回る恵まれた競馬。
 好走したレースに前傾ラップがない(2着だった未勝利戦で一度だけ)ことからも、ヌルいレースでなければ好走できない。重賞では足りない。消し。

③ミスニューヨーク Mデムーロ 55.0kg

前走:ターコイズS1着 Mデムーロ 53.0kg
 小倉や中山に好成績が集まっているように、コーナリングからの加速が武器で、そこから繰り出される末脚は一級品。
 前走も道中最後方から他馬より1秒速い上がりで差し切り、重賞初制覇。圧巻の内容だった。
 ただ、前走は軽斤量に加えて、道中11秒前半が並ぶ前には厳しい流れ。おあつらえ向きだったとも言える。レース後に調教師が話したように、稍重馬場も向いた。
 それでも力上位なのは間違いなく、今回55.0kgで留まったことも踏まえれば、頭候補で考えざるを得ない。差し損ねには注意したいが。

④ドナアトラエンテ 横山武史 55.0kg

前走:東京新聞杯5着 Mデムーロ 54.0kg
 左回り≫右回りの馬。広いコースでストレスなく回してどうかという馬をなぜここに使ってきたのか、ただただ疑問。
 適性がズレているのは明白で、得意条件でも重賞では馬券内がやっとのこの馬は、買う要素がほぼない。「引退レースで使ってきた」以外の理由があるなら怖いが…。消し。

⑤ジュランビル 松若風馬 53.0kg

前走:京都牝馬S12着 松若風馬 54.0kg
 強かったのが前々走。外差し競馬になった中、内前で粘っての5着。ダートで3勝クラスを勝ち上がったように、パワーや根性、耐久力に優れたタイプ。
 上記のような特徴を考えると好走レンジは狭そうで、どこかで狙ってみたいけど…という印象。1800mで足りるイメージはない。消し。

⑥クールキャット 大野拓弥 54.0kg

前走:愛知杯6着 団野大成 53.0kg
 前走は、直線で内がポッカリ空く珍しい競馬。当馬はその恩恵をフルに受けながら、同じところを走った1、2着馬に離され、逃げ馬すら捕えられず。これでは足りない。消し。

⑦シャムロックヒル 団野大成53.0kg

前走:中山金杯7着 団野大成 52.0kg
 マイペース逃げが好走条件の馬。重賞を制覇した際は、直線で何度も交わされそうになりながら粘る競馬。前走もかなり厳しい流れの中粘っており、評価は必要。
 ただ、この形にならないと弱い馬で、意地でもハナを譲らないような馬がいると買いづらい。53.0kgは○。

⑧ゴルトベルク 津村明秀 53.0kg

前走:ディセンバーS9着 津村明秀 54.0kg
 前走はリステッドで9着も、直線何度も苦労したことを考えれば、許容範囲。OP入り初戦でアドマイヤハダルとこの差なら。
 前々走3勝クラスで負かしたホウオウエミーズがなかなか見どころのある馬で、真っ向勝負で勝ちきったのは評価。ただ、重賞を勝つにはまだ足りない。展開向いて3着までか。

⑨テルツェット 田辺裕信 56.5kg

前走:ターコイズS1着 Mデムーロ 56.0kg
 コーナリングからの加速力を活かして重賞2勝。大敗した2レースはどちらもGⅠで、メンバーレベルや距離で言い訳はつく。
 ただ、そこまで強いか?という印象。今回はトップハンデの56.5kgを背負うことも不安で、上記の大敗した2レース同様、噛み合わなければ大敗まで考えられる。
 もちろん力は上位だが、この枠から下げる形になると、差し届かずも頭に入れておきたい。

⑩ローザノワール 田中勝春 54.0kg

前走:ディセンバーS1着 田中勝春 54.0kg
 ダートで4勝を挙げOP入り、その後芝に使ってきた。昨年のクイーンSでは雨馬場を粘って6着にきていることからも、タフな馬場の方がプラスだろう。
 前走同コースのリステッドを逃げ切っているように、適性は合う。他の逃げ馬との兼ね合い次第で本命候補。

⑪ルビーカサブランカ 武豊 55.0kg

前走:愛知杯1着 武豊 52.0kg
 前走、重賞初挑戦で初制覇。レース後に鞍上が「前走(オリオンS)から急に馬が良くなった」と語ったように、『勝ちきれない馬』から抜け出し、本格化と見て良さそう。
 ただ、その前走は軽斤量、直線前が開く展開利、好騎乗と全てが味方しており、まともに斤量を背負ってどうか。3歳冬から常に上がり3位以内の脚を使っており、末脚はかなり優秀。

⑫スマイルカナ 柴田大知 56.0kg

前走:ターコイズS15着 柴田大知 56.0kg
 中山のマイル重賞で2勝を挙げている馬。しかし、1年以上勝利から遠ざかっており、近走は早々に垂れる競馬。
 斤量56.0kgは背負わされすぎだし、距離延長が向くとも思えない。なんとなくどこかでもう一度という雰囲気は感じるが…。消し。

⑬スライリー

前走:愛知杯13着 石川裕紀人 52.0kg
 昨年の秋華賞5着馬。このときは内々で溜めてイン差しと恵まれてはいたものの、ゴール板通過後もグイグイ伸びており、直線で寄られていなければどうだったかと思わせるような脚。
 現時点では軽い接触でもヨレるようなところがあるが、完成すれば面白い。このときのような競馬ができればと思っていただけに内枠からの競馬が見たかった。

⑭アブレイズ 菅原明良 56.0kg

前走:府中牝馬S13着 横山武史 54.0kg
 3歳時に重賞、4歳でOPを勝っており、「実績上位でハンデを背負わされる」。しかし、そこで負かした相手も強くはないため、斤量の分がそのまま着差に。
 今回も56.0kgを背負わされ、頭では狙いにくい。重賞で好走するなら前有利の馬場と展開で粘り込む競馬か。外枠から外々追走で勝てるほど強くない。

⑮フェアリーポルカ 三浦皇成 56.0kg

前走:ターコイズS4着 三浦皇成 56.0kg
 中山コース【1-1-2-1】の実績が示す通り、立ち回りが上手くコーナリングに優れている。
 唯一の着外となった前走は、直線ここからというところで狭くなって終わり。むしろよく4着にきたと思えた。衰えているようにも見えるが、中山ならまだ買いで良さそう。判断が難しい。

⑯クリノプレミアム 松岡正海 53.0kg

前走:京都牝馬S16着 江田照男 54.0kg
 前走は4角で競馬をやめたため、参考外とするが、評価が難しいのが前々走の京都金杯。直線ぶつけられながらも5着まで伸びてきた内容を見ると強い。
 ただ、ほとんどの馬が56.0kg〜58.0kgを背負う中、この馬は52.0kgだったのも事実。圧倒的な最軽量ハンデだった。
 俗に言う「3連系の紐なら」との評価。

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 以上が、全頭分析でした。Twitterで呟いたものになりますが、枠順確定前の予想印も置いておきます。ここからはちょっとした展開予想。めちゃくちゃ逃げ馬多い!ってことで、ロザムール、ローザノワール、シャムロックの3頭の見解を追加で書いておきます。余談的な感じでお楽しみください。

 この3頭のうちなにが逃げるのか?それを予想するにあたって重要なのは、「逃げたいか」と「逃げられるか」の2つです。いくら逃げたくても、出遅れればそこで終了です。逆に、ゲートが上手で行き脚がついても行かせたくないという場合もあります。

 それを踏まえ、この3頭を比較する際に見たのが中山金杯、エリザベス女王杯、クイーンSの3レースです。詳細は省きますが、これら3レースを見れば、スタートからの速さはシャムロックヒル>ローザノワール≫ロザムールであることが分かります。

 ですが、無理にでも行きたいのはロザムールとローザノワールの2頭。ロザムールは脚が遅いので厳しいとみていましたが、今回からブリンカー着用。更に1枠1番。まあ譲らないでしょうし、この馬が無理矢理でも行ききる形になると思います。

 スタートから1角までが200m程。ロザムールにとっては願ってもない枠ですし、競りかけてきそうなローザノワールは外。ロザムールとローザノワールがガシガシ追って争い、シャムロックヒルはそれを見ながら。こんな展開を想像します。

 まあ、これは素人の戯言と思って流してください。一つ付け加えておきますが、逃げ馬が残るかどうかは知りません笑。上記の展開になって、ローザノワールがコーナーワークで交わす、なんて流れになったらそれはもう、、、チーン😇ですね。
 
 どんな流れになってどんなタイムが刻まれていくのか、そこにも注目したいと思います。最後の方はまとまりを欠く文章になってしまいましたが、ここまで読んでいただいた方、ありがとうございました!

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