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旅の記憶 1994・夏 トルファン #1
30年前の夏
僕は中華人民共和国ウイグル自治区
トルファンにいた
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灼熱の太陽の下で
とにかく暑かったのを覚えている
![](https://assets.st-note.com/img/1704524546051-bSnJLDS37s.jpg?width=1200)
日中は暑すぎて活動できないものだから
午後3時を過ぎた頃から
屋台がぽつぽつとではじめる
![](https://assets.st-note.com/img/1704509996479-1zO0FoT6Gi.jpg?width=1200)
僕たちのような旅行者も
その中に混じって食事を取るのが常だった
![](https://assets.st-note.com/img/1704510000555-jhvvnFxTaK.jpg?width=1200)
この街まで来る旅行者はそんなに多くなくて
地元の人にカメラを向けると、
少し緊張しながらもポーズを
とってくれる人が多かった
そんな時代だった
![](https://assets.st-note.com/img/1704524657013-OqWuqovvSA.jpg?width=1200)
街には、ロバ車がたくさんいて
小さな体で大きな荷物をたくさん運んでいる
ロバは時々「 荷物が重すぎるよ 」
とでも言うように鳴くのだが
その大きな鳴き声は悲痛な叫びのようで
なんとも切ない気持ちになったのを覚えている
![](https://assets.st-note.com/img/1704524698397-9K2Qoc1hWh.jpg?width=1200)
日中はあまりに暑いものだから
日陰を探しながら歩くことになる
![](https://assets.st-note.com/img/1704524734761-habvPwRJtA.jpg?width=1200)
僕たちは毎日
こんな風に現地の人々の暮らしの中で
旅をしていた