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冬道散歩 陸のけあらし

冬の朝
マイナス10℃の世界
街一面が靄(もや)に包まれる

建物の屋根だけが顔をのぞかせている

冬の海面に見られる
『 けあらし 』
と呼ばれる、現象に似ている

放射冷却で冷え込んだ早朝に
海面で発生する霧のことを呼ぶ言葉だが
僕の住む街は内陸にあり
海からは遠く離れている

地表をドライアイスが覆っているような感じ

僕の想像だが
気温が高かった昨日
温められた地表から
早朝の冷え込みによって
地表と空気の温度差によって
水蒸気が大量発生しているのだと思われる


徐々に霧が晴れて街が姿を現す

ほんの数分の間に
街は姿を現す

冬に何度か見られるこの現象が
僕はすごく好きだ


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